ー第一話ー
<____side>
またこのゲームが始まっちゃったよ。
今回はどっち側になっちゃうんだろ。
ゲームマスターの助手として働いているためここでは絶対生き残る。
市民陣営でも人狼陣営でも。
市民陣営では人狼に夜殺されたら、
議論の結果で指名されたら死んでしまうのに。
今回のゲームでも皆を混乱させてあげないと…。
<会議室>
「…んっ。ふわぁ〜っ…ひゃぁっ!ここどこなの!!」
私はいつも通り仕事が終わり帰宅していた。
その帰り道突然の眠気が私を襲い築いたらこの場所にいた。
周りには私と同じように眠っている9人の人物がいた。
ぱっと見た感じだと社会人と大学生ぐらいの人が数人。
老爺と小さい女の子が1人ずつ。
一体どうなっているのだろうか。
この部屋は会議室なのだろうか。
私の後ろには大きなモニター?があり、
左側に4人座っており机を挟んで横に5人座っている。
けれど男女で分かれている。
周囲を確認していたら対面に座っている男が目覚め声を出す。
「え、ここどこなん。君誰なん…?さっきまで仕事してたはずやのに?」
誰だろうか。
関西弁を話しているのはわかるけれど、
一体誰なのか本当にわからない。
ここは初対面の人同士でしか集まっていないのだろうか。
関西人の人に習うように周りの人もわらわらと眠りから覚めていく。
やはり反応を見る限り全員初対面のよう。
うーんと考えていると後ろで”ウゥーン”と音を立てて、
テレビの画面がついた。
画面が真っ暗だけれどつける必要はあったのだろうか。
“
皆さんおはようございます。
目覚めてすぐでまだ何も分かっていないと思いますが、
今から人狼ゲームをしてもらいます。
今みなさんは会議室にいますがそれぞれに用意した部屋があるので、
そちらに足を運んでもらって自分の役職を確認してもらいたいです。
男性は3階と女性は2階になっています。
部屋は顔認証ですので他の人は入ることは出来なくなっています。
部屋前に行ったら苗字がそれぞれ書いてあるので、
間違えることはないと思いますよ。
ではまた集まったらお話しましょうか。”
またもや”ウゥーン”と音を立てると電源が落ちた。
周りの人たちは独り言を言っていたり、
もう移動する人までいた。
ここは一旦用意されている部屋に足を運んでみる。
会議室のドアノブを下げ廊下に出るとすぐに階段が見える。
1Fと書かれているので1階上がらないといけない。
階段は螺旋になっており赤いカーペットが敷かれている。
階段を2階へと上がりきると1直線に廊下があり、
その廊下の右と左にそれぞれ部屋がついている。
すべての部屋を確認しながら奥に進むと、
一番奥に私の部屋があった。
ドアの右に設置された顔認証装置に顔を向けると、
ドアノブの上にあるライトが赤から緑へ変色した。
手をかけると鍵がカチャリと開く。
中に入るとすぐ右手にトイレと風呂があり、
その奥がベットが置いてあり、
そのそばにあるキャビネットの上に封筒が置いてある。
封筒を手に取り恐る恐る中を確認する。
紙にはこう書かれている。
“あなたは市民陣営です。
役職は占い師。”
占い師。
確か夜の間に行動が可能で、
その行動可能時間に1人だけ占うことができて、
人狼か市民なのか占うことができる。
私は封筒に紙を直しキャビネットの引き出しへ直す。
役職も確認することができたから会議室へ戻ることにする。
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