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きっかけは特にない。
初夏で物事を軽く捉えちゃうあるあるな頃。
もしかしたら心のどこかではあのクズから離れたいと思っていたのかも知れない。
「私、おそ松くんのこと好きなの、協力してくれないかな…?」
クラスメイトの女の子からの相談を受けた夏休み7月上旬。
僕は激しく後悔している。
『初夏の過ち』
「なんでおそ松兄さんなの?」
「優しいし面白いし、気付いたら、好きだなって…」
「そ、そそうかな、…?」
おそ松兄さんを好きになる女の子って大体詐欺とかに会う子だよ、アイツの何処が優しいんだよ。本当に解せない。
人のヘソクリ見付けて使うわ、女の子のスカートは捲るはで優しい所と言われても一つも思い浮かばない。
考え直した方がいいんじゃないか?心の中で言う文にはタダだから思う存分言ってやる。
「チョロ松くん、何でそんな動揺…もしかしておそ松くんのこと…?」
「ち、違う!」
女の子と話すの実は得意じゃないですとか童貞バレするようなこと言えない…!
けどおそ松兄さん好きとか近親相姦過ぎるしもっと嫌!!
「そう、まぁ六つ子だもんね」
「うんうん、ないない」
目の前でまるでコイツならイケるみたいな顔で仁王立ちしている女の子は山田さん。
僕より少し身長が高くて女子同士だとサバサバしてるのに男子の前だと急にしおらしくなる。ストレートヘアで黒髪ロング、まさにおそ松兄さんの好みの髪ドンピシャだ。
何で山田さんと僕が一緒に居るかと言うと放課後に会えないかと聞かれたから、以上。
正直告白かと思って期待しちゃったよ、違かったけど
で、問題は冒頭のセリフだよ!
いや、別にさ、驚きはしないよ?おそ松兄さんはクズだけどそれなりに好きって言ってる女の子意外と居るし、気に食わないけど。
代わりにラブレター渡してくれとか頼まれたり挙げ句の果て僕とおそ松兄さんを間違える人も現れた。こういうとき六つ子ってこと恨むよね。流石にそれは嫌だったから伊達眼鏡を購入した。視力1.0なのに。
だけど今回みたいに協力して欲しいって言われたのは初めてだった。
「お願い、チョロ松くん、おそ松くんと一番仲良しじゃん?」
不本意ながらクラスメイトからはそう見えているらしい。
「…まぁ、別にいいけど…」
「本当!?ありがとう!!」
大袈裟に喜ぶから僕自身恋をしたことはないけど(トト子ちゃんは別枠)本当におそ松兄さんのこと好きなんだなって伝わってきた。
意外とおそ松兄さんは純情でアイツは告白すれば付き合えると思っていた女の子が泣いて帰ってきたのをよく見る。
でも山田さんは大丈夫な気がする、憶測でしかないけど。
その後、しばらく山田さんの惚気話を聞いてから解散した。
「ただいま~」
今日は珍しく皆揃っていて口々に踵を返してきた。いや、六つ子だろ、そこは声を合わせておかえりって言えよ。母さんのおやつどこの大変さが一ミリぐらい分かった気がする。
勉強でもしようかと思い二階に行くと突然目の前に現れた人影に驚いて声を上げてしまった。
「な、びっくりするじゃんおそ松兄さん、急に出てこないでよ」
「おかえり、チョロ松」
「うん、ただいま…?」
いつもおかえりとか直接言ってこないのに、心なしか顔が引きつって見える。
「遅かったじゃん」
「別に、何でもない」
あっそうと自分から聞いてきたくせにあっさり引き下がっていった。
なんだよ、とか思っていると一部始終見ていたらしきトド松が憐れそうな顔で爆弾を投下した。
「チョロ松兄さん、同じクラスの山田さんと放課後屋上に居たでしょ、おそ松兄さんと僕で見ちゃったんだよね」
「え、マジ?」
「そのせいで機嫌悪いんだから、チョロ松兄さんどうにかしてよね」
何で僕が?てか何でおそ松兄さんが機嫌悪くなるんだよ、お前が好きなんだよ山田さんは。
そうか、さてはアイツ童貞だから僕に先越されたくないんだな、僕の考えを読み取ったのかトド松に嫌な顔された。
その日は結局何事も無く終えた。
勿論おそ松兄さんはテンションだけのガサツ人間だからわざわざ僕が手を下さなくても寝て起きたら元通りだ。
たまに例外はあるけど。
「おはよー、チョロ松ぅ~…」
「おはよう、おそ松兄さん」
相変わらず寝癖ヤバいなと思いつつ軽く整えると珍しくありがとうと言ってきた。
これは例外の日じゃないなと安心した、その考えが甘かったことをこの後知るハメになるんだけど。
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コメント絶対返信します!(๑>◡<๑)
モチベ上がるので⤴️
投稿も増えると思いますぜ、誰得…?(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
完結したら支部の方にもあげます(๑>◡<๑)