TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

テラーはR18が伸びやすいよね。知らんけど

おれはそんな世界で健全で生きていきます!!!!!!


過去没作。

できるだけえっちくない表現をしています。

2人ともキャラ破壊してるかも?


※R15


________________________




彼女はわたしと違う。


明るくて、優しくて、面白くて、いつも周りに人がいて。

暗くて、不器用で、素っ気ないぺこーらとは違う。そんなことわかっている。別にぺこーらは自分の事が嫌いなわけじゃないし、そうなりたいわけじゃない。



「ぺこら〜今日船長家こない?」


「いく」


「りょ、じゃあ待ってるね」



こちらへ笑いかけてくれた彼女___宝鐘マリンは、ぺこーらの同期で、ホロメンの中でも仲がいいやつだ。いつの間にか1人でいる事が多かったぺこらの時間はマリンと過ごす時間が日に日に増えていて。マリンと会って話して笑い合うごとに惹かれていく自覚を持っていた。

最初に言った通りマリンは常に周りに人がいるから、もうラミィちゃん達と話してて胸がぎゅって苦しくなるほどに、ぺこらはマリンに惹かれて、こんなにも汚い嫉妬心なんて持つようになってしまった。



収録へ向かってマリンが待ってくれていることを思い出しながら1人優越感に浸って、テキパキとこなしていく。

ぺこらは感情が表に出るタイプではないが、今日は誰がどう見ようと口を揃えて上機嫌だったと答えるほど、ぺこらの心はルンルンで、わかりやすかった



収録終わり、約束通りマリンが待ってくれている部屋へ向かう。

扉を開けるとマリンはちゃんと居て、ぺこーらの為に待っていてくれたことがうれしくて胸が暖かくなる。だけど、一歩その部屋に入ってみれば青くんもいて。マリンと距離が肩がくっついてしまうほどに近くて、ぺこーらに気づかないほどに楽しそうにお喋りしていた。


先ほどまで暖かくてたまらなかった胸がびっくりするほど冷たくなっていく。それなのに目頭がひどく熱くなってきてしまった。




「あ、ぺこら?お疲れ〜!」


「ぁ、」



その満面の笑みを見た瞬間、視界がぼやけて頬を涙が伝ってしまった。ここにいちゃ、邪魔になるだけだと思ってマリンに背を向けてしまった。きた道を戻る。マリンが待っているという事実に嬉しくなりなりながら歩いてきた道を、マリンが青くんと楽しそうに待っていた事実に苦しくなりながら走る。



「ぅあ、ひぐっ、ぁ」



どうしてしまったんだろうわたしは。最初は1人でいる事が普通だったし楽だった。それからマリンとホロメンと絡んで、時間は減っても必ず1人の時間が必要だったはずなのに今は独りになるとマリンのことを考えて会いたいなんて思ってしまう。ぺこーらはこんなにもマリンに惚れていたのか、こんなにも惹かれていたのか。ただホロメンと話しているだけなのに、涙が溢れて止まらないほど、マリンが好きなのか______



_____ぺこら!



「ぺこら!急に走っていくか、ら…え?ぺこちゃん?大丈夫!?」



見られたくないのに、こんなに汚いぺこーらを。こんなにもマリンを好きなぺこーらを。マリンに迷惑をかけるような同期は、マリンには鎖になるだけ、マリンの歩みを止めてしまう邪魔者になるだけ。だから、お願いだから……



「ぺこーらに、関わら、ないで…そんな、顔しないで…ひぐ、っ」







「…っ??」


「どうしてそんな事言うんですか…?」


「ぺこちゃんはマリンのこと、嫌いになっちゃいました?」


「…ううん、」


「よかった、マリンはぺこちゃんが好きですよ。これからもずっと一緒にいたいです。」


「……ぺこらは、マリンの事どう思ってる?」



この言葉を言ってしまえば、マリンに鎖を付けてしまう。マリンの明るい未来への歩みを止めてしまう。いっちゃだめなのに。心から言いたくてたまらない。今すぐ吐き出してしまいたい。それを必死に飲み込んで、手で口を押さえる



ぺこら。



口元から手が離れて、ぺこらの手首を小さくて柔らかい手が握っていた。我慢しないで。正直に言って欲しい。目線を上げれば、左右色の違う瞳と目が合って、__また惹かれた。



「すき」



「私も好きです。」



「違う。ぺこーらは、マリンが他の人と話してると嫌だとかマリンがリスナーの皆んなにすきすき言ってて嫌だなとか思っちゃう、汚い、好きだから、」


「マリンも、そのすき、ですよ」


「…え?」


「ぺこちゃんが他の人と話してるの嫌です。配信でマリンより楽しそうにリスナーさんとお話しするの嫌です」


「…うそぺこ。」


「本当。どうしたら信じてくれるの?」


「……ぎゅってして。」


「え?そこはキスじゃないの??」


「いま、顔ぐちゃぐちゃだから。」


「…どんなぺこちゃんでも可愛いよ?」



マリンの顔が寄ってきて、そのまま唇にちゅっと鳴る。すぐに離れてしまった彼女に、寂しくなってもっと、なんてねだって。彼女はもう一度口つけてくれた。さっきより少し長めにちゅぅなんて音が響いて。彼女の暖かさと柔らかさを感じて、まだ欲しくなる。



「まりん、」


「ぺこちゃん…顔蕩けすぎ。続きはお家に帰ってからにしよ、?」


「じゃ、さいご、一回して?」


「…っ、ぺこちゃん」


ちゅ、リップ音がなって。







マリンの家に帰った。

お風呂に入った。ぺこーらも落ち着いてきて、でも、やっぱりマリンがほしくて。鎖になりたくないけど、マリンにならぺこーらの鎖になって欲しい。



「終わったよ〜、そろそろ寝ようか?明日早いし」


そういってベットに入ってきたマリンの唇を無理やり奪って、ぺこーらにできる全力で、マリンへくちづける。



「はっ、ぺこ、ら?」


「続き、は?」



その言葉に、マリンの瞳は丸くなって



「…もう優しくできないよ?」


ホロライブ百合短編まとめ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

107

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚