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久しぶりにぺこマリがかけて嬉しい
なんか書き方変わったかも
次はたぶんいろはスかきます
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自覚したのは、特別な事もない、いつもとなんら変わらない日で。
彼女の笑う顔に、”あぁ、好きだな”なんて気持ちが心の中に降りてきて
「ぺこら?どうしたのー?そんなに見・つ・め・て♡」
「…なんもねぇぺこ」
「本当になんかあった?大丈夫か〜?」
「…本当になんもないから」
それから、彼女の接し方がわからなくなった。
彼女を見つければ、隠れるようになったし、お仕事も断り気味になっていた。
いつのまにか、『不仲になった』だとか、『ケンカ中』だとか、マイナスな噂が飛び交っている事に気づかないふりをして。
今日も無事、配信が終わってソファに座りながらエゴサをすれば、必ず目に入るようになった彼女との関係のコメント。
それを見れば、気分は下がるばかりで。
それを見計らうように家のインターホンが部屋に響いた。
「はーい」
「あ、ぺこちゃん」
「え、マ、マリン?」
「いれて」
「いや、今、部屋汚いぺこだし…」
「いれてよ」
ほぼ無理やり家に上がり込んできたのは、他でもない最近の悩みの種で、ぺこらの心臓はドキドキしっぱなしだ。
(マリンが来るなら、片付けておけばよかった…ぺこーら臭くないかな。)
心配するのは彼女の瞳に映るわたし。
「単刀直入に聞いていい?」
「な、なにぺこ」
「マリンのこと、嫌いになった?」
マリンは、顔を伏せている。
だけどこんなにも伝わってきてしまう。彼女の顔がどれだけ暗くて、傷ついて、心を決めた表情をしているのか。
手が震えているように見えて、その手を取りたくて取れなくて。
ぺこーらがマリンのことを嫌い?
そんなわけが無い。なんなら逆だ。大好きで仕方ないから離れてしまった。
だけど、それを言葉にするには、ぺこーらの勇気は足りないみたい。
「……何も言わないって事はYESって事ですか?」
「…っ、違う!」
突然の質問に、反射的に答えた。自分もびっくりするような声量で、マリンに圧がないと言わられたことのある声は、びっくりするくらいに圧を感じる声で。
もう彼女に傷ついてほしく無い。
彼女を傷つけたくて離れたんじゃない。
彼女の迷惑になりたくなかった。
「じゃあ、なんで、」
「迷惑に、なりたくなかった。」
この状況こそがどれだけ迷惑か。
ぺこらは今まで目を逸らし続けていたこの状況に、向き合わなければならない。
向き合えば、彼女との関係が変わるのは避けて通れない道。ぺこらはそれが1番怖くて、避けていた理由だ。
「迷惑?」
「マリンを、好きになっちゃった。」
「なっ、そんな事?」
「そんな事ってお前…っ!」
「マリンもぺこちゃんが好きですよ?」
「違う、ぺこーらの好きは恋愛感情の方、ぺこ」
「マリンも、同じだって言ったら?」
「えっ」
いつのまにか、床を眺めていた視線を上に上げれば、涙で滲んでよくみなかったけど、瞬きすれば、頬に涙が伝う感触と共に少し恥ずかしそうに涙を流しながらはにかむマリンが目に映った。
「ぺこーらは、マリンが好きぺこ」
この気持ちはどうしようもないぐらい、大きく腫れ上がっていて。
「誰にも渡したくない。」
マリンには迷惑にしかならないかもしれない。
「だから、ぺこーらのものになってくれませんか」
でも、その迷惑を受け入れてくれるなら、
『はい』
ぺこーらはどうしようもないくらい嬉しくて、マリンの迷惑を受け入れたい。
「ふっ、ぺこちゃん、顔ぐちゃぐちゃ」
「マリンのせいだろうがよぉ…」
「好きだよ。ぺこら」
「…うん。ぺこーらも、」
ぺこーらもマリンが好き。
どうしようもないくらい、マリンが好きだ。