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短編詰め合わせ

3 - 💛💙

♥

813

2025年03月30日

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翔太は気難しい。

機嫌が良いのは美味しいものを食べてる時と、サウナの後と、あと1つくらい。


今も帰って来るなりへそを曲げている。


💛「どしたの」

💙「知らん」


プイとそっぽを向いて手を洗ってくると、ソファの先客である俺を無言でグイグイ押して自分のスペースを確保し、横になって真っ白ブランケットを頭までかぶる。


💛「翔太」


拗ねた大福は返事をしない。 上からポンポンと撫でてみたけど、振り払われた。そのくせ離れると唸って怒る。

こうなると長い、自分で話し出すまで待つしかない。




💙「照」


半分寝ていたところを呼ばれて飛び起きる。


💛「なに?」

💙「俺さ」


大福のまま翔太が話し出す。


💙「照のそばにいてもいい?」

💛「なんで」


喋らない。


こんな感じだから鋼のメンタルと思わせて、案外翔太は不安定なので時々しょうもない事を真に受ける。

今回もそんな所だろう。


💛「誰に何言われたか知らないけど、俺が隣にいて欲しいのは翔太だけだよ」

💙「ほんとに?」

💛「ほんと」


おいで、と声をかけるとブランケットがもぞもぞと動いて膝に頭を乗せてきたのでそっと撫でてやる。

ぐずぐずと鼻をすすっている。恐らく中で泣いているけど、見せたくないなら気付かないフリをしておく。


しばらくして、また塊が動いて更に脚に乗ってきた。

中で俺のベルトを外している。


💛「翔太」


中でゴソゴソしているうちにブランケットは頭から滑り落ち、蝶が羽化するように翔太が現れた。

今まさに俺のデニムのファスナーを下ろしている。


口で。


💛「随分と大胆で」

💙「うるさい」


デニムも下着も脱いでやるとすぐ口で迎えに来た。

翔太のはちょっと荒っぽくて歯も当たるし、上手いかと言えば決してそうではないけど、一生懸命な所がたまらなく可愛くて愛おしい。


💙「照、はやく」


口を離した翔太が脱ぎながら催促する。

ここでモタモタしてるとまた機嫌を損ねるので、2人だけの秘密だがソファ前のローテーブルの収納にもローションとゴムは常備してある。

俺の前に膝立ちになった翔太の細い臀に指を挿し込んでローションを塗りたくる間、翔太は俺にゴムを着ける。素晴らしいまでの連携プレーだ。

個人的にはこの時間も楽しみたいけど、今日の翔太はそうではなさそうなのでさっさと挿入した。


💙「ふ……」


さすがに焦りすぎたか中は狭く、翔太がじっとり汗をかきながら息を吐く。


💛「きつい?抜く?」

💙「ヤダ」


怪我をするからダメだと言っても聞かない。

翔太は半分も入っていない俺のものにありったけのローションをかけて、強引に根元まで繋げた。


💙「はっ、はぁっ…」

💛「すごい音してる、エッチ」

💙「うるさ…あっ」


対面で抱き合って、翔太は夢中で腰を振る。


💙「あっあっ、照っ、ひかるぅ」

💛「なに?言って」

💙「んっ、ヤダ…あぁ!」


生意気言うから下から突いたらしがみついてきた。


💛「翔太、俺の翔太」

💙「はっ…あん、照…いく」

💛「いいよ、出しな」

💙「ん……」


肩に唇を寄せてきた時は、キスが欲しい意思表示。

しがみついたままの腕を離させて後頭部を支え、離れようのないキスを贈ったら翔太の腰が激しく跳ねて、やがて果てた。



よほど気疲れしてきたんだろう、後始末をしている間に眠っていた。

その寝顔はどこか嬉しそうだ。


翔太は気難しい。

機嫌がいいのは、美味しいものを食べてる時と、サウナの後と、セックスの後くらい。





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