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―――僕はいつもどおり、朝ご飯を作っている。小窓から差し込む朝日、小鳥のさえずり。いつもどおりの朝…だけど、一つだけ違うことがある。
ころね「ぉあょ〜…」
…そう。彼女…ころねがいることだ。
もらる「ころ、おはよう。顔洗ってき、もうそろそろ出来るから…あ、帰ってきたら髪切ろっか」
ころね「ぅん…」
もらる(寝ぼけ顔かわいい…※チラ見した)
と、こんな感じで
もらる「今日からころも学校か〜…」
もらる(…とりあえずハル達には伝えとかないとな…)
ころね「かお、あらってきたよぉ〜…」
もらる「ん、丁度ご飯出来たよ。食べよっか」
もらる「…さて、ご飯も食べたしもうそろそろ身支度しようか」
ころね「着替えてくる〜」
もらる「ん。」※もらるくんはもう着替えてる。
約15分後…
ころね「どお?似合ってる?」
もらる「うん。かわいいよ…じゃ、行こっか」
ころね「うん!」
春樹「よお!もらる…ってその美女は誰だ!?しかも手を繋いで…」
後ろからハルの声がして立ち止まった。その瞬間に、ころねに気付いて当然の質問をされた。
もらる「やほ。この子はころね。一応、僕の娘だよ〜」
春樹「???!!!」
もらる「”ヒト化”したの!」
春樹「……あ〜(納得)、なるほどな!」
ころね「もらるくん、この人は…?(ちょっと警戒している)」
もらる「僕の友達の春樹。優しい人だから警戒しなくていいよ」
春樹「俺は春樹だ。よろしくな。ころねちゃん」
もらる「…っていうかハル朝練は?」
春樹「あ”っ…急がねえと!じゃ、また後で!」
もらる「うん。頑張ってね〜」
もらる「ころ。僕たちも行こっか!」
ころね「うん!」
僕達は恋人繋ぎのまま学校に歩き始めた。
もらる「失礼します。1年A組戌神もらるです。担任の柚月(ゆずき)先生はいらっしゃいますか?」
担任「もらるくん、こっちですよ」
もらる「はい!ころ、おいで」
ころね「……コク」
担任「その子が例の子?」
もらる「はい。ころねです。さっき気付いたんですけど人見知りっぽいのでお願いします」
担任「はい。わかりました。もらるくんは教室に戻ってて下さい」
もらる「はいっ!了解でーす!…ころ、あとでね」
ころね「もらるくん…」
ころは不安そうな眼差しでこっちを見てきたけど、頭を撫でて職員室を後にした。
教室まで行く廊下が随分と騒がしかった。中には僕の方をみてひそひそ話している女子もいた。
もらる「……なんかさっきからみんなの視線が痛いんだけど…ハル、、僕なんかした??」
春樹「……ころねちゃんのことがもうクラス中で噂になってんだよ(小声)」
もらる「でも、それだけなら僕が視線が集まる理由にならないだろ?(小声)」
春樹「……クラスの女子が今朝のわんの登校見てたんだよ!(小声)」
もらる「……つ、つまり、初日からクラスの全員に関係が知れ渡ってる…てことか…(小声)」
春樹「ああ、だが、わんところねちゃんの関係は俺誰にも言ってねえから偽造出来ると思うぞ!(小声)」
もらる「うん。ありがと…」
担任「はーい。みんな席についてください」
クラスのみんな「はーい」
担任「今日は新しい生徒を紹介します。どうぞ、中に入って」
先生がそう言うと、ころねはちょっぴり不安そうに教室に入って来た。
ころね「い、戌神ころね…です。よ、よろしくおねがいします。」と、ころはおずおずと頭を下げた。もちろん男子は…
モブ「美少女だああぁあぁあ!!」
モブ「あぁ…推しが決まった…」
モブ「俺、ぜってぇ告るわ…」
ころはすぐさまクラス中の男子を虜にしていた。ま、想定内だけど…ころねは、始めての状況で色々混乱しているようだった。
担任「ころねさんはもらるくんの横の席ね。」
ころね「あっ…はい!」
担任「…それでは、ホームルームを始めます」
―――今は昼休み。隣の席だし、ころとご飯でも一緒に食べようかと思ったら…
モブ「ねえねえ、ころねちゃんは彼氏とか居るの?」
モブ「俺とご飯食べない?」
ころね「えっ…と……」
質問攻めにされてちょっと…いや結構困ってる様子だった。
春樹「……もらる、助けてやったら…?(小声)」
もらる「うん。僕もそう考えてたから…」
そう言って僕は男子に囲まれて困っているころの所に行った。
もらる「みんな、ころをあまり困らせないで?」
モブ「いくらお前でも獲物の横取りは行けねえんじゃねえの?」
もらる「獲物も何も、僕の”妹”だけど?」
モブ「そういえば名字戌神…」
もらる「そ、だから兄として、僕の認める人以外の交際は認めません!さ、席にかえった!」
僕がそう言うところねの周りに居た7、8人の男子は渋々自分の席にかえっていった。
もらる「ころ、大丈夫?(チワワみたい…)」
と言って肩に触ったら…
ころね「ひゃあ!?//」
モブ(は?かわいい…)
もらる「びっくりしすぎだよ〜笑」
ころね「ごしゅ…もらるくん」
もらる「一緒にご飯食べよ?」
ころね「うんっ!!」
そう言って僕とハル、ころは屋上に行った。
もらる「……ころ、友達はできた?」
ころね「うん!できたよ!!あ、そういえば…」
もらる「ん?どした?」
ころね「夜の営みってなに?」
春樹「ブフォ!げほっごほっ」
もらる「ころ…それ誰から聞いた…?」
ころね「え?絵里ちゃんに聞いたよ?」
春樹「あ”〜絵里か…」
もらる「そりゃ、変なこと植え付けられるわ…」
ころね「ねえ、夜のい(to」
もらる「ころ、その単語は忘れなさい。いい?」
春樹「そうだな…ころねちゃんはまだけがれたらいけん…」
ころね「けが…ん?」
もらる「とーにーかーく、その単語は忘れる!わかった?」
僕がそう言うところねは少ししょんぼりした感じで「うん…」と答えてくれた。…とまあ、ちょっとしたハプニングあったけど、ころねの学校デビューは大成功で幕を閉じた。