#11 「同じ誘い」
「ただいまー」
「おかえり〜話できた?」
「…うんっ」
付き合ったことってみんなに言っていいの?
…まぁシルクくんがいる時でいいか
「飯冷めちゃったから温めるね」
「ありがとう」
でもフィッシャーズのメンバーには
言えるかもだけど学校のみんなには…
ちょっと…リスク高いな。
ピロリン♪
スマホが鳴った。
LINE…シルクくんから。
「なぁ今話せる?」
「え、いいけどどうしたの?」
「クリスマス…空いてる?」
「空いてるよ」
「もし良かったら…一緒に出かけねぇか?」
え、もしかして…デート!?
私が誘おうと思ってた…クリスマスデート…
シルクくんも同じこと考えてたんだ…
「いいよ!
楽しみにしておくね( ´›ω‹`)💕」
「OK」
強がっちゃったぁ〜!!
でも…楽しみだな。
…クリスマスデート。
「わっ!」
「うわぁぁっ!?ま、マサイさん!?」
「えぇ(笑)そんな驚くことないじゃん」
「急になんです…?」
「もしかしてだけど
シルクとクリスマス過ごすの?」
「〜〜!?!?//」
「お、当たり〜♪」
マサイさんホントずるいって!
変なとこ突っかかってこないでよぉ…
「…でもよかった」
「?」
「2人が付き合えて」
付き合えて…?
どうゆう意味なんだろう?
「それってどうゆう…」
「まぁこの話は忘れて。
はい、ご飯」
「ありがとう、ございます…」
あれ…話逸らされた…?
まぁいいや…
「いただきます」
「…(ゴクリ」
「美味しい…!」
「!」
マサイさんは
目を輝かせるようにキラキラしていた
てかなにこのお夜食!?
めちゃくちゃ美味しんですけど!!
「これマサイさんがつくったの?」
「う、うん…」
「めちゃくちゃ美味しい…(*´﹃`*)」
こんなに料理上手なのかぁ…
美味しいなぁ…!
「でもシルクとザカオなんて
超が付くほどの料理音痴なんだぜ?(笑)」
「え、あの2人が!?」
そ、そうには見えなかったな…。
てか料理音痴ってほどだから
相当やばいってこと…?
「シルクにも教えとくよ、料理」
「え、なんでわざわざ?(ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”」
「んー、同棲しても困らないように?(笑)」
「はっ!?」
どどどど同棲!?
いや最初はそうだったけど
今は意識しちゃうよ!?
「もぉ〜…」
「照れてるー、
その姿をシルクに見せてあげなよ(笑)」
「からかわないで下さいー…」
はぁ…マサイさんはこうゆうとこがな…
「お邪魔しまーす、ロミアいるかー?」
「あれ、シルクくん?」
「兄貴ウチに戻る準備完了したらしいから
移動しない?」
「おっけーい」
「………」
さっすが兄貴
準備が早い♪
というか…
もうマサイさんの家には住めないのか…
でもここも楽しかったな〜
「ありがとね!マサイさん」
「おう、またいつでも来いよ(笑)」
私は1つぺこりとお辞儀をして
マサイさんの家を後にした。
そして戻ってくるシルクくんの家…
なんか久々で緊張する〜…
兄貴…元気してるかな。
ーシルクの家
「ただいまー」
「お邪魔します…」
「お、ロミアちゃん!久しぶり〜!」
「久しぶり(*´˘`*)」
ここは相変わらず変わってないな〜
まぁそれが一番いいかもね。
「ロミア部屋行こ?」
「うん、わかった」
ガチャ
「この部屋も久しぶりだなぁ…」
「まぁ全てはアイツのせいだしな…」
「そうだよね…」
結局は私のせい…
なんで私ってこうなんだろ?
「…ロミアは何も悪くねーよ?
俺が…守れてれば」
えっ…なんで…。
「俺は今、ロミアの彼氏。
だからそれ以上でもそれ以下でもない…」
「……」
「俺が守る、絶対に」
「ありがとう、シルクくん」
優しいな。
今まで…こんな人いなかった。
バタッ
「う…」
「ロミアっ!?」
「おい!ロミア!!返事しろ!!」
あれ…意識が……
「シルク?どうしたって…ロミアちゃん!?」
なんだか…遠くなって…
「ロミアっ!!」
なにも…聞こえなくなってきた?
あれ…おかしいな…
…シルク、くん…?
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