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もな
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宇津Q
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夏休みが終わると、晶子は学校の授業の猛スピードと、それについて行くための塾の講義で全く余裕のない状態になった。
2年生の終わりまでに、普通の高校の3年間の授業内容を終了させる方式であるため、元々ハイペースの授業進行だったが、終盤になると内容も高度化し、テストの頻度も上がった。
晶子の両親は塾へ通う回数を週6日に増やした。そのおかげで学校の授業にはかろうじてついて行けたが、唯一の完全休養日となった日曜は、もう何をする気にもなれず、晶子は一日中部屋でごろごろしているだけだった。
塾が終わる時間も30分ほど遅くなる日が多くなり、カンナと一緒に帰宅する機会も減った。
以前の様に、カンナと外出したりする事もなくなり、たまにスマホで通話するぐらいになっていた。
その調子で年が明け、クリスマスも正月も、その他もろもろの季節の行事も関心を持つ余裕すらなく、晶子にとっては学習進行表の中の単なる日付として過ぎ去って行った。
3月の初旬、2年次の最後の期末試験が終わり、晶子は相変わらず学年で真ん中ぐらいの成績順位で、最終学年に進級するのを待つだけになった。
晶子は大学進学では文系を希望していた。3年次で理系用の授業を選択すれば進路希望の変更も出来たが、日本史研究会の部活を通じて歴史への興味を深めていた晶子は迷わず文系を最終選択とした。
3年生では各自の進学希望に応じて、受験のための準備にみっちり1年間を費やす事になる。
塾に通う頻度も週3日に戻し、3年生の1学期が始まるまでの、束の間の休息期間を得た晶子は、久しぶりに週末の散歩に出かけた。
電車に乗って近くの繁華街へ行き、あてどもなくウインドウショッピングを楽しむ。色とりどりのおしゃれな服を、眺めてため息をついた。つい独り言が出る。
「ああいう服着てみたいなあ。でも学校の先生に見つかったら大変だし。早く大学生になりたい」
しばらくブラブラしていると、見覚えのある後ろ姿が視界に入った。前方の離れた場所のショッピングビルから歩道に出て来たのはカンナだった。
まだ北風が冷たい時期だったが、相変わらずミニスカートで上だけ分厚いダウンジャケットを着ている。晶子には気づいていないようだ。
晶子は後ろから声をかけようとして、ハッとして言葉を飲み込んだ。すぐ後に出て来た男性とカンナが肩を並べて歩き始めたからだ。
良太ではなかった。もっと年上の、30代後半ぐらいだろうか、地味なジャンパーとよれよれのズボンの、中年男性だった。
二人は楽しそうに笑みを浮かべて何か話しながら、肩を並べて道を歩いて行く。
晶子の頭の中で、様々な推測がメリーゴーラウンドの様に駆け回る。学校の先生? いや、その日は日曜日だったから、わざわざ校外で生徒と会う教師はいないだろう。
カンナの父親でない事は一目で分かった。カンナの父親とは、晶子は数えきれないほどの回数会っている。
カンナの新しいカレシ? いや、カンナから良太と別れたという話は聞いていない。もしそんな事があったら、カンナは真っ先に晶子に教えるはずだ。
それにカンナの相手としては、あまりにも年が離れすぎている。晶子の頭の中に、ネットで見た事だけある、ある単語が浮かんだ。
パパ活。
コメント
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カンナと中年男性が楽しそうに歩いてるのを目撃するシーン、めっちゃドキドキした…!晶子が勉強漬けで余裕なくて、久しぶりの外出で見てしまったあの光景。しかも「パパ活」って単語が出てきて、心臓がバクバクしたわ。晶子の頭の中でぐるぐるする推測とか、すごくリアルで引き込まれた。カンナ、どうしちゃったんだろう…続きが気になる!