波に乗って書く(???)
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綾side
綾「都合…それはつまり…」
フィール「ヒトは全て都合通りなんだよ」
着崩しされた上着を着直して言う。
この人は一体何を悟っているのか。
…いや、もしくは人ではなかったり。
フィール「キミだって所詮清涼くんは捨て駒でしょ?」
綾「…」
フィール「だったらボクは捨て駒の支え棒になりたくてね」
綾「…じゃあ僕じゃないと思いますが」
フィール「ん?キミだって捨て駒じゃない。」
綾「…」
フィール「捨て駒同士。あはっ、面白いねぇ!」
綾「…そうですか…」
…はぁ、別にどうでもいいですけどね。
フィール「ボクはキミの祖先。じゃあこれで分かること」
綾「…」
フィール「はい答えて。」
綾「…え…」
フィール「知らないかなぁ、お母さんにハナシ聞かなかった?」
綾「…死んだので」
フィール「ふ〜ん、そうだったんだ…初耳」
綾「…どういう繋がりなんですか」
フィール「…ん〜、秘密。」
綾「…そこは秘密なんですね。」
フィール「全部を話すとは言ってないからね」
綾「…」
フィール「じゃあ清涼くんが戻ったら教えよっか」
綾「…はい」
……あれ、待って…
僕はいなんて…まだ清涼さんのいないうちに聞きたいことが…
フィール「大丈夫?なんか質問でもある?」
綾「…ないです」
…あれ、違う…違う……
まだ…
フィール「そっか?」
ニヤニヤと笑う。
…なんで、なんで…?
口が先に…
フィール「……あ!」
清涼「お〜…っと…」
綾「洋崎さん…」
清涼「ちょっと遅くなったわ…んで、お話どうぞ」
フィール「どうしよっかな〜」
清涼「…幼少期ぐらい聞かせて」
フィール「……は〜い。それで十分?」
清涼「今はね。」
フィール「…」
『 むかしむかし、あるところに… 』
『 ……あれ、寝ちゃった? 』
『 いつも寝るのが早いね、フィール… 』
『 おはようフィール! 』
「 おはよ〜、ねぇ見て見て、僕、ほら… 」
『 凄いねフィール…かっこいいじゃん! 』
「 えへへ、僕できるもん! 」
『 フィールくんって頭良いよね〜 』
「 そうかなぁ? 」
『 そうだよー、いつもテストで満点じゃん! 』
「 へへん、褒めても何も出ないよっ 」
「 ね、ねぇお父さん 」
『 どうした…? 』
「 僕、僕……、その、 」
『 …大丈夫だよフィール、心配することはない 』
「 あ、う、ん… 」
『 これからも勉強をすれば。 』
「 …ちがぅ、よ… 」
『 ?違くないだろう 』
『 立派になる。 』
「 ……ぅ、もぅ、べんきょ、やだ… 」
『 何言ってんだよ、もう高校生だろう? 』
「 ゃだ、僕は、ほかに、やりたいことが、ぁ、ぁ… 」
『 何かあったのか? 』
「 ん、あ、あ、あの、ぁのね、僕、僕ね、友達、できたの 」
『 …………なんてものを作ったんだお前は 』
「 ゃだ、違、うの、だって、たいせつ、 」
『 お前の人生に友達はいらない 』
「 …な、んで、かってに、そんな、… 」
『 その友達のせいで勉強する時間が減ったらどうする 』
「 たまに、は、いぃ、で、しょ… 」
『 ……駄目だ、駄目なんだ。分かったな 』
「 …………やだ、ぁ…。 」
『 … 』
「 みんなの、あこがれになりたい、から、あたまがいいだけじゃ、だめ、なの… 」
『 憧れ? 』
「 たよられる、ひー、ろーになり…たぃ、 」
『 …そんなのもう叶ってるだろ 』
「 ゃ、違う、僕は、僕、ぼ、僕… 」
『 …… 』
「 な、んで、駄目…? 」
『 友達なんてろくなものないんだ 』
「 僕の、友達、は、ちが、… 」
『 とにかく無しだ!分かったな、必ず友達なんて辞めろ 』
「 な、んで… 」
ガチャ
「 ッう、あぁぁっ、僕は、そんなの…ぁぁぁぁ…っ 」
「 んん、あ、あぁ、ふわふわ… 」
「 もぉ、ゃだ、ぁ、ぁ、にげても、いいかな、げんじつ、 」
「 これは、〝そんなの〟じゃなくて、ただの、そ、ぁ、ッうぁ、あ、らむね、 」
「 おっきくてね、きれい、でね、まんまるいびーだま、 」
「 ぼ、僕、ぁ、ぼ、ボク、なにも、まちがって、ない… 」
「 ッぅあぁぁぁ、あ、ッひ、やだ、違う、の… 」
「 ひ、あぁ、あ、ひーろー、ッあ、って、なぁ、に…? 」
フィール「ボクは何も間違ってない。」
綾「………」
清涼「…それ、って…」
フィール「オトモダチ、そう、トモダチ。」
綾「…」
フィール「ヒトの事なんてとっくに信じられませんでした。」
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書いてる時頭おかしくなりそうだった(???)
フィールさんが何してるのか、ね…☆((((
(@^^)/~~~
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