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【現在】
佐能「いや〜何回なっても慣れないですねぇ…この感覚」
晴「雨宮先輩、今回は大丈夫っすか」
直樹「いや、もう慣れたから安心しなさい後輩共」
冰鞠「定期的に先輩アピしてくんのはなんなん…?」
愛莉「はぁ、戻ってこれて良かった〜」
佐能「いや〜!つっかれた〜クッタクタっすよもう…」
愛莉「たけちゃんもう疲れてるの〜?みんなで結果見に行こーよー!」
静葉「そうね…だけどどうやって確認しよ ……奏先生はもう帰っちゃったし…」
佐能「あー…まぁその辺の生徒に聞けばいいんじゃないですか?」
晴「そうだね。生徒と先生の恋愛だし、知らない奴なんてほぼいないでしょ」
静葉「それもそっか!じゃあそれぞれの教室でも行って話を聞いてみましょ」
静葉「よいしょっ…っと、あっ」
KP「と言うと足がふらつき、倒れてしまいます」
冰鞠「えっ!?…ちょっ部長、だ、大丈夫ですか」
愛莉「ぶ、部長〜!?だ、だ、大丈夫ですか!?」
晴「部長、大丈夫っすか?怪我とか…」
直樹「大丈夫か?雨城、立てるか?」
静葉「っと…大丈夫……ありがと」
静葉「ごめん…ちょっと気持ち悪くなっちゃって……」
佐能「部長…具合悪そうですし、ここで休んだ方がいいんじゃないですか?」
静葉「…うん、そうするね。ごめんね心配かけて」
愛莉「全然大丈夫ですよ部長!私たちで行ってきます!」
直樹「……あれ、これ俺一人ですか?」
KP「そうなんだよね、すっかり忘れてたので…愛莉レスキューお願いします。」
愛莉「KP!百合でしょそこは!」
KP「ダメでーす。もっと仲を深めるためだからねー我慢してー」
佐能「じゃあ、それぞれの教室行きますか」
冰鞠「うん。じゃ行ってきまーす」
静葉「はーい、行ってらっしゃい」
KP「まず……えー直樹と愛莉ペアの方から行きます」
KP「えー2人が3年生の教室を見回っていると、」
KP「3人の男子生徒が教室の片隅で、1つの机を囲んでヒソヒソと何かを話しています」
直樹「お、え、何やってんだアイツら……」
愛莉「しらなーい、何してんの?」
KP「と声をかけると、慌てて何かをババっと何かを露骨に隠します」
KP「何を隠したか、はっきり分かりませんでしたが、何かの写真である事はわかるでしょう」
男子「な、な、なんだよ!急に話しかけんなよ!びっくりしたじゃねーか!」
直樹「あ、ちょっとお前らに聞きたいことがあるんだけどさ、」
男子「あ?なんだ?」
直樹「獅童雄冴っているだろ?」
直樹「アイツって、今誰かと付き合ってたりする?」
愛莉「え?ちょっと直接的過ぎない?」
直樹「いやこれくらい踏み込まないと…」
男子「あ?そりゃあ…あの先公とよろしくやってんじゃねーの」
愛莉「えぇーしっかり変わっててウケるー!」
愛莉「雨宮先輩…!これだったら私たち、なんでも出来ちゃいますよ…!」
直樹「めっちゃ悪い顔してんのが目に浮かぶわ」
直樹「……んで、もう1つ聞きたいことあんだけど…」
男子「んだよ、?もう答えねーぞ」
直樹「それ。今隠したの、一体何?」
男子「いやいやいやか、隠してねーよ!なあ!? 」
男子「お、おう、か、隠してねーよ」
愛莉「こいつら嘘下手くそ過ぎな?さすがの私でももうちょい騙せるわ」
男子「はぁ!?黙って聞いてればぺちゃくちゃと俺らの悪口言いやがって…」
愛莉「おー怖い怖い!短気すぎワロタ」
直樹「煽り性能高すぎだろこいつ」
愛莉「はぁ……いやぁ、見せてくれるだけでいいんだけどなぁー先輩、見せてくんないかー」
男子「はぁ…ここで喧嘩になんの面倒だ、しゃあねぇな…見せてやんよ」
KP「そこで男子生徒が見せてきたものは、女子生徒を隠し撮りしたものです」
KP「美人と称される生徒を中心に、体育祭の様子や水着姿、果てには着替え中の写真までが含まれます」
愛莉「え、これもしかして冰鞠先輩もいるよね?」
KP「そりゃあAPP18だからね、多い方でしょ」
愛莉「しばく」
KP「はい、愛莉が暴れる前に《知識》を振ってください」
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愛莉《知識》30<57 失敗
直樹《知識》55>27 成功
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KP「じゃあまぁ直樹は風の噂かなんだかで知っていたのでしょう」
KP「直樹は、この学内で写真の売買がされているということを聞いたことがあります」
KP「そしてそれらが、大番長の獅童配下の末端のチンピラ達が行っていること」
KP「まぁあまりにも小者すぎて獅童雄冴 にも、風紀委員長の雷同多門にも全く相 手にされてない様な集団だと言うこと」
KP「を直樹は思い出します」
愛莉「はい、私のターン」
愛莉「ねぇチンピラ共、葉月冰鞠ちゃんの写真ってあるー?あんまり過激なのはダメよー?」
直樹「なんかヤバそうなんだが」
男子「あ?あぁ、あるが、人気だから値段は高いぞ」
愛莉「1回見せて?」
男子「あぁ、はい」
愛莉「きゃーっこんなエッなのはダメですよー!雑魚チンピラ共が! 」
男子「は、はぁ!?」
愛莉「これは私が親友として!預からせて頂きます!」
愛莉「そして渾身の《こぶし》!」
KP「スピード感半端ないんだが…いいよ振って、回避はするからね…」
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愛莉《こぶし》70>8 成功
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KP《回避》30<100 ファンブル
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KP「やったわ私」
直樹「KPが100ファンしてどうする」
愛莉「こりゃあ一人死んでもいいんじゃない?」
KP「ダメでーす…さすがに。獄中エンドで良かったらいいよ」
愛莉「最悪で草」
KP「じゃあ当たり所が悪かったって言うことで、お願いしまーす」
男子「いっでぇぇ!?な、何やってんだよお前!?」
愛莉「ふっ、私の本気よ」
直樹「いやこんなデカイ音出したら風紀委員来るぞ?」
愛莉「あヤッベやったか?」
KP「来たらヤバいから来ないよ」
愛莉「危ねぇー!
直樹「んで他にもなんか撮ってんの?」
男子「クッソ…………まあな、そりゃあ撮らねぇと商売できなくなるからな…」
男子「いやぁ…でも最近は上物が少ないぜ……」
男子「最近心做しか、女子の警戒心が強くなってる気がしてな……なかなか撮れねぇんだわ」
男子「昨年は良かったよなぁ…」
男子「あ、そういえばちょうど今頃じゃなかったか?」
男子「あぁそうだな…いやぁでも今思っても危ない橋だったぜ」
直樹「…、何の話?」
男子「あ?お前も知りてぇのか、いいぜ。教えてやる」
男子「ちょうど1年間にな、近くの幼稚園で芸能活動をしている美少女の写真が入ってきたんよ!」
男子「いやこれはね、めちゃ高値で売れるぜと思ってた、つかの間よ!」
男子「これがとんでもねぇ爆弾だったんだ!」
男子「その子の名は、雷同織座!」
愛莉「あぁ、もしかして風紀委員長の妹ちゃん?」
男子「そう、あの泣く子も黙る風紀委員長の雷同多門の実妹!」
男子「雷同多門は、両親も兄妹も亡くしているから妹と二人暮し。噂じゃ大した溺愛っぷりって聞くぜ 」
男子「まぁ結果的にはぼろ儲けだったんだが。」
男子「もし妹の写真を売りさばいているのが見つかれば……
男子「俺たちどころか、獅童の旦那のとこまで殴り込みに行くのは必然だろ?」
男子「ただ、あの二人がぶつかるなんてなりゃぁ、学院中巻き込む大抗争が幕を開けるかもしれなかったってわけよ!」
直樹「いや幼稚園児にまで手ぇ出すとか普通にドン引きなんだが。」
愛莉「いやキモ……」
男子「いやぁこれも商売の為よ!」
男子「あぁ、あと……あの〜…月……あ?」
男子「あぁ…思い出した。月代瑠璃、」
男子「あいつも葉月くらいの上物だったんだぜ?」
愛莉「うわ……瑠璃ちゃそにまで手出してんの?」
男子「たったりめぇだろ〜!あんな美人、なかなか居ねぇよ」
男子「はぁ…でもあんな大事になっちまうなんてなぁ〜」
直樹「……なにか知ってるのか?」
男子「はぁ?お前らの方がよっぽど知ってんだろうが。ずっと最近まで掻き回ってたじゃねぇか、何言ってんだ?」
愛莉「はぁ…?何言ってんのこいつら」
KP「まぁいまいちピンと来ませんね」
男子「んなんだぁ?結局からかいに来ただけかよ!あっち行け、しっしっ!」
KP「ということで、まぁ追い返されてしまいます」
愛莉「なんだったんだあいつら……」
直樹「でも獅童と彩華先生が付き合ってる情報は手に入ったな、」
愛莉「あと冰鞠先輩の写真もゲット出来たしね!あんな奴らでも結構役に立つじゃーん!」
直樹「こいつヤバすぎだろ…」
愛莉「じゃあ部室戻って部長の看病するかぁ〜!」
KP「はい、じゃあ一方その頃……」
KP「じゃあ、晴と冰鞠は2年生の教室を見て回っていると、3人の女子生徒が残っています」
冰鞠「お、こんな時間でも人いるじゃーん」
晴「じゃあ彩華先生と獅童先輩の事聞いてみますか〜!」
冰鞠「こほんっ……あれ、まだ残ってる人いる」
女子「あれ、2人とも、どうしたの」
冰鞠「いや、何の話してるのかなって」
女子「何の話って言ってもねぇ、別に何も……雑談かな?」
冰鞠「へぇー」
晴「微塵も興味無さそうなんだが」
冰鞠「いや事実だし、…それで本題に入るんだけどさ、」
冰鞠「彩華先生って最近どう?」
女子「え?いつも通り元気だけど…」
晴「あ、元気そうなんだ、」
冰鞠「え〜、元気なら良かった 」
女子「どうしたの?2人だって授業受けてるじゃない」
晴「いやぁ……うん……ねぇ?」
冰鞠「……あ、 じゃあさ、最近彩華先生って獅童先輩と一緒に居たりってする?」
女子「え、?そりゃあ…ねぇ?もう公の中だし…!」
晴「え?何が?」
冰鞠「もうちょいわかりやすい様に説明プリーズ?」
女子「え?2人とも本当に知らないの?」
女子「彩華先生と獅童先輩のカップル!もう毎日ラブラブなのよ〜?」
晴「あっしっかりカップルなってますやん、良かった」
女子「今日もう一緒に帰ってるの見ちゃったし!」
女子「私も偶然、2人が手繋いでるとこ見ちゃったのっ!」
冰鞠「いや目撃情報多すぎね。もうちょい人気のないとこでやりなさいよ…」
女子「いやぁでもアツアツでほんっと良かったね」
女子「そうだねぇ、獅童先輩が居なかったら本当にどうなってたかな……」
女子「彩華先生、ウブで真っ直ぐだから、まぁあんなことが起きて…凄くショック受けてたし……」
冰鞠「……?あんなことってどゆこと?」
女子「あ…っいや、ごめんごめん!2人のこと責めてるとかじゃなくて…」
女子「あれはっ……仕方の無い事だし…!あなた達が1番頑張ってるの、私たち知ってるから……」
女子「……ずっとあの事件追ってたんでしょ…?」
晴「あの事件って……あぁ瑠璃のこと?」
女子「そう…瑠璃ちゃんの……」
静葉「ふぅ……だいぶ気分良くなってきたかなぁ…」
静葉「はぁ……みんなに心配かけちゃったかな…あとで改めて謝らないと……」
KP「しばらく窓際で風にあたっていた静葉が、ふと、オカルト部の活動記録を手に取ります」
KP「ノートを開き、パラパラとページを進めると、その目がピタリと止まります」
KP「静葉の顔が今まで見たことのないほど青ざめ、ページを進める手がどんどん早くなっていく」
静葉「ぇ…?ぇ、ぇ……、ぇ」
静葉「そ、そんな……?……う、嘘?」
静葉「瑠璃ちゃんが……裏山で…」
「……こ、殺された…?」
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