???「みんなでサバゲーやるのじゃあ!!」???「この資料はこっちの棚に入れておこうかしら」
???「瑠璃人、ペン貸してくれ」
???「はーい」
???「雨花さん!これなんですが」
???「それはね。control+Vで貼り付ければ良いんだよ」
???「いつもの事だが話を聴きたまえ!!ぽまえら!!サバゲーやるのじゃあ!!」
ここは、生徒会室。「雨花」、「橙」、「桃時」、「兎白」、「瑠璃人」はいつもの通り、「紅蓮先生」を無視しながら仕事をしている。
瑠璃人「あの先生、その「ぽまえら」って何なんすか?」
紅蓮「良いだろう!愛嬌を入れて言ってみたんだ!」
橙「全然愛嬌は感じられませんが」
桃時「あとはこの資料をここに……」
兎白「よし、できた」
雨花「うーん……もう少し図形を変えてみよう」
紅蓮「他三人も聴け!!」
雨花「どうしました?紅蓮先生」
瑠璃人「オレたちは仕事に戻るか」
橙「そうですね」
紅蓮「誰か俺の話をまともに聴いてくれるペルセポネはいないのかぁ!!!!」
桃時「…………」
瑠璃人「あっこの感じやべ」
橙「触らぬ神に祟りなしですよ。瑠璃人さん」
兎白「結構まずいな」
雨花「草」
紅蓮「人を無視するなんて大和魂は何処へ〜!!!!」
桃時「…………よ」
紅蓮「え?」
桃時「うっせぇよって言ってんのよ!!!!」
桃時は思いっきり紅蓮先生の股間を蹴った。
紅蓮「……ぐっ!……ぬおう……くくっ」
桃時「あんたのどこにハデス要素があんのよ!!どうよ?参った?」
紅蓮先生は股間を押さえてのたうち回っている。
兎白「紅蓮先生……」
橙「桃時さんを敵に回したのが良くなかったですね」
瑠璃人「生徒の仕事を何度も妨害するのがそもそも良くないんだよ」
雨花「紅蓮先生、結局何しに来たんです?」
紅蓮「お、お前こそ大和魂を持つべき者だったんだな!」
雨花「そんな暑苦しいもの持ちたくないです」
紅蓮先生は、股間を押さえながら話し出す。
紅蓮「ぽまえら!!サバゲーに出ろ!!」
桃時「くだらない」
橙「サバゲーって何ですか?」
雨花「サバゲーって言うのは、銃を使って相手を殺すゲーム」
橙「え」
瑠璃人「あながち間違ってないけど、物騒すぎる言い方やめろ」
兎白「エアガンを使って、敷地内で相手を打って失格させるゲームのことだ」
橙「なるほど。シューティングゲームみたいなものですかね?」
瑠璃人「まぁ感覚的にはそれと少し似てるかも」
雨花「ちなみに賞品は?」
紅蓮「美術 授業 出席日数 一ヶ月間 埋める」
雨花「やりましょう」
桃時「アタシも」
瑠璃人「オレも」
橙「なんて不真面目な人たちなんでしょう」
兎白「あいつららしくて良いじゃないか」
橙「それで何でサバゲー何ですか?」
紅蓮「俺の気分だ!!!!」
橙、桃時、瑠璃人はとても引いた目で、兎白は好奇心の目でみている。雨花は……
橙「最も不真面目なのはこの先生かもしれないですね」
兎白「俺はみんなで何かして遊べるのは嬉しいから大賛成だ」
橙「まぁ私も良いですが………」
紅蓮「よし決まりだな!では今から始めるぞ!!」
橙「え?今から?」
瑠璃人「今放課後ですよ?」
紅蓮「この学校が敷地内だ。そして……」
バタン!
桃時「な、何?」
現れたのは、銃(※エアガンです)を持った男女五人組が現れた。
「こいつらか?紅蓮先生!!」
「この人たち問題児で有名な……」
「と、兎白さん……かっこいい!」
「こ、こんにち……は………」
「お前らが生徒会か」
雨花「派手な登場の割には地味だね」
橙「まぁこの小説の中ではモブに近いキャラなので」
瑠璃人「多めにみてやった方が良いぜ?」
兎白「そうか?強そうにみえるが……」
桃時「それは登場の仕方が少し派手だからよ」
「そこ!!聞こえてるからな!!」
「兎白さんかっこいい」
「あなたたちと俺たちはペアを組んでサバゲーを行います」
「よ、よろしく……お願いします」
「よろしく」
紅蓮「こいつらは狙撃部だ。その中でも精鋭の奴らを連れてきた。銃に慣れてないお前らのアシストをしてくれる。すごいだろう」
橙「すごいのは紅蓮先生じゃなくて、この方たちでは?」
雨花「さっきはからかっちゃってごめん!よろしくね!鋭兵さんたち!」
「よ、よろ……しくお願いします」
「兎白さんかっこいい」
「おいお前!!さっきからそれしか言えてないぞ!!俺のこともみろ!!」
「気にしないで下さい。よろしくお願いします」
「よろしくはさっき言ったから言わない。さぁ銃を選べ」
そういうと鞄の中から様々な銃が出てきた。
「瑠璃人さんと組むのは僕です。おすすめの銃をお選びしましょうか?」
瑠璃人「え?選んでくれんの?よろしく頼むわ〜」
「瑠璃人さんは剣道をやっていらっしゃるんですよね。兎白さんと一緒に。なら、体幹も鍛えられてるでしょうし、ピストルでも良いかもしれません」
瑠璃人「まずは、試し打ちだな」
試し打ち後、
「す、すごい……!ほぼ真ん中に打たれている!!」
瑠璃人「でも、あっちの方がすごくね?」
「え?」
瑠璃人の指差す先には、兎白がいた。
兎白「こんなものだろうか」
「きゃあ!!すごい!!すごい!!兎白さんかっこいい!!」
瑠璃人「ど真ん中にしか弾が行ってない……」
「兎白さんの銃の腕は素晴らしいですね。」
瑠璃人「あの女の子。なんかきゃあきゃあ言ってるけど、兎白さんのことちゃんとみてんのかな?」
「彼女は、兎白さんのファンクラブに入るほどの兎白さんファンですから」
瑠璃人「あぁだからあいつあんな目をかっぴらいてみてるのか……」
向こうの方で銃の確認をしているのは桃時である。
「……桃時さん」
桃時「何?」
「早く銃を選んで下さい」
桃時「…………」
「本当に兎白に夢中なんだな(ボソッ)」
桃時「ごめん。ちょっと頭に血が登っただけよ。」
「……じゃあ選びましょう」
桃時「アタシは何なら良いの?」
「桃時さんは、体が華奢なのでピストルだと反動で吹き飛ばされる可能性があるので、地面に固定しながら撃つライフルの方が良いかもしれません」
桃時「分かったわ。じゃあそれで。あなた狙撃部の部長なんでしょ?さすがじゃない」
「!、ありがとうございます」
それでも、桃時は兎白が気になる様子。それをみつめている狙撃部部長。
なぜ、桃時をみつめているのか……
それは、きっと……
「好きですね」
橙は銃を選びながら話す。
橙「私。こういう行事」
「そうなのか!!何故だ!!」
橙「あまり友達と何かして遊ぶことがなかったので……」
「じゃあ!!今回のサバゲーで想いっきり楽しもうじゃないか!!」
橙「はい!」
「お前はどちらかと言うとピストル向きだな。体幹が鍛えられているからな」
橙「なるほど」
一方その頃、雨花は、
「あ、あのその……試し打ち……し、しなくて良いんです……か?」
雨花「どれもしっくりくるからなぁ。適当に……これで良いんじゃない?」
雨花が取り出したのは、単発銃だった。
「そ、それは!!ダメですダメです!!みんな連発銃使ってるのに……!」
雨花「あはははは!」
「な、何がおかしいんです?」
雨花「いやごめん……あはっ!やっと私と目を合わせて話してくれたから!無理させちゃってたらごめんね。でも、私は今の君の反応好きだよ。」
「!、ど、どうも」
雨花「それにしてもあの図は面白いね」
「何がですか?」
雨花が指さす方向には、橙に瑠璃人、兎白に桃時が目をがん開きながらみつめる図ができていた。
「ひぃ!めちゃくちゃ恐い!!」
雨花「あの四人、独占欲強いからなぁ」
「そうなんですね……それにしても恐い」
雨花「じゃあこの銃で行きますか」
「え!?本当にその銃で行くんですか?!」
雨花「もちあたぼうよ!」
雨花は、どやさのような顔をしていた。
「あ、雨花さん!!」
雨花「あっ先持ち場に行っといてくれる?ちょっと先生とお話することがあるから」
「わ、分かりました」
持ち場に行く前に、雨花は紅蓮先生に会いに行った。
雨花「紅蓮先生。少しお話が」
「ん?何だ?」
雨花「いやぁ。本当にこの大会気分で始めたのかな〜って」
雨花はニヤリと悪い顔になり、目の光を消して、紅蓮先生に質問する。
紅蓮「…………もちろん!そうだよ」
雨花「…………」
紅蓮「…………」
雨花「……あはっ!本当に面白い先生ですね。紅蓮先生は。でも……」
「「わたしは絶対賞品を頂きますよ」」
そう言うと、雨花はスタコラサッサと持ち場に着きに行った。
紅蓮「……頑張れよ」
他の四人も各々準備を終え、持ち場に着いた。
紅蓮「よし!サバゲー大会!ルールは簡単!一回でも上半身、頭に弾(それぞれの色のインクが詰まったビービー玉)が当たった場合、失格となります!チームの中で一人だけ生き残った場合、一人で闘うこととなります。では開始します!!」
こうして、サバゲー大会は開始のピストルを鳴らした。
【続く】
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