第100話「レファリエへ」
―戦いの終わり。希望の旅路。―
冥界融合アポカリプスの崩壊から数日が過ぎた。
ゴッドエデンに広がる静寂は、戦いの終わりと平穏の始まりを告げていた。
星の英雄たちは、それぞれが神々から受け取った想いを胸に、静かに次なる歩みを考えていた。
最高神アダムは彼らの傍らに立ち、最後の言葉を贈る。
アダム「宇宙の理は、再び不安定なものへと戻った。しかし、それでも……希望は君たちの中にある。
この先の世界は、君たち自身の手で守っていくのだ」
英雄たちは黙って頷いた。
大いなる存在と数多の犠牲を越え、今、自分たちはこの宇宙の“担い手”となったのだと、確かに感じていた。
ゲズ「……帰るか。俺たちの場所に」
リオン「そうだな。あいつらにも、ちゃんと報告しないと」
ウカビル「んだな。なんか腹減ったし、久々にレファリエのメシでも喰いてぇや」
セレナ「……みんな……ありがとう。待ってるわ、レファリエで」
彼女の微笑みは、終わりと始まりの光を宿していた。
⸻
黄金の光に包まれ、英雄たちはレファリエへと帰還する。
青く輝く星がゆっくりとその姿を現し、かつての故郷が懐かしく英雄たちを迎え入れた。
子どもたちの笑い声、穏やかな風、静かな夜明け。
それは、戦いの果てに辿り着いた“日常”だった。
ゲズたちは静かに空を見上げる。
かつて、神々と共に見上げたあの空に、もう神の姿はない。
だが――そこには、新たな守り手たちの意志が、確かに輝いていた。
⸻
こうして、星の英雄たちによる長き戦いは終焉を迎えた。
だが彼らの旅は終わらない。
未来に待つ“新たなる影”が、再び宇宙を揺るがすその時まで――
星の英雄たちは、再び立ち上がる。
――完
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