テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
junp_
14,664
#あべさく
雫石
59
#Snow Man
さくらさく🌸
11,655
#ゆり組
雫石
140
まず初めに、第42話を書いた勢いのまま書きました。
文章がめちゃくちゃになってるかもしれません。
甘い目で見て頂けるとありがたいです!
(向井視点)
「いるんやろ!!出てこい!」
PCルームのドアを思いっきり開ける。
ここに、犯人おるんやろ!!!
「な、何だお前……!!」
やっぱりおった…!!3年生や!!
パソコンいじっとるし、ヘッドホン…
「パソコンの中身見せろや」
きっとあの中に色々なものがある。
……データさえ壊せればいい…
そいつがいじってるパソコンの画面を見る。
「おい!!やめろ!!!」
「うるさい!!ちょっと黙ってろや!!」
パソコンの中のデータ…これちゃう?
データを開いて……あ!あった、!
“みんなの秘密を暴き隊“……やっぱりこいつや!!
データの削除は……
「やめろ!!!!!」
「………っ…やめへん!!」
無理やり掴まれた腕を振り払う。
この中のデータさえ消せれば、みんながこれ以上の被害に遭わなくて済む!!
「くそっ!やめろ!!!!」
「あんたがやめればええ話やん!!こんなことして何が楽しいん!!?」
誰かを傷つけて、一体何がしたいん!!?
みんなに嫌なことして、自分に都合が悪くなったらやめろ!?ふざけんなや!!!
「……吐けや。何のためにこんなことしとるん。それ吐いたらデータは消さんといてやる」
こいつの目的が分かるまで、データは消さない…
でも、こいつが勝手なことをしようとしたらすぐにデータ消したる。
「分かっとるよな?今、あんたの大事なもんは俺の指先一つやで。勝手なことすんなや」
何でこんなことしてるか。
どんな理由があったとしても、大切な人たちを傷つけたことは絶対に許さへん。
でも、せめて理由が知りたい。
「………バズるために決まってんだろうが!」
「…………それの何が誰かを傷つける理由になるん?」
「人気者の秘密、誰もが注目する!!それに闇とか多少のモヤを残す方がいいね数が増えるんだよ!!どいつもこいつもこういうのを求めてる!!注目されようとして何が悪いんだよ!!?みんなやってることだろうが!!」
みんな、やってること……?
みんな……やってること………
「……ふざけんなや……!!!」
そんなん、そんなん許されるわけないやろ!!!!
「……なっ…くそっ、早くパソコンを返せ!!」
急にヘッドホンに手を当てて焦ったような声を出す。
あのヘッドホンから何が流れてるん…?
……パソコン、絶対に渡さへん…
これ以上誰も傷つけさせへん!!!!
「……削除!!!」
「やめろっ!!!!!!!!!!」
もう、遅いで。
画面に大きく映る削除完了の4文字。
冷めた目で犯人を見つめる。
「もう、何の意味もないで」
犯人は絶望したようにその場に座り込んでる。
「このことは、全部大人に伝える。あんたがやったことも全部。この学校内にいっぱいカメラとか仕掛けとるんやろ?探したら簡単にバレるで」
もう、こいつが動くことはないはず…
「……ははは…!!もう、何もかもが無駄に……ははは!!!」
「な、何や…何笑っとるん、?」
絶望的すぎて、笑うしかできなくなったん…?
「あぁ、確かにデータは消えた!!でも、今までの噂は消えねぇんだよ!!ずっと、ずっと残り続ける!!お前は何も守れてねぇんだよ!!!!!」
「………っ…」
ずっと、残り続ける…
確かに、新しく傷つける噂を無くすことはできた。
でも、これまで傷ついてきた噂が消えるわけではない………
ずっと、ラベルだけは残り続ける……
…………なら…
「その噂を書き換える…」
「…は?」
「その噂を、俺が書き換える!!!!」
俺が見てきた本物を、みんなに伝える!!!
PCルームを出て、屋上に走る。
みんなに教えないとあかん!!
なるべく注目を浴びれる場所は屋上。
でも、この時間に人は残っとるん……?
何とかして、多くの人を集めなあかんよな…
そのためには、どうすればええんやろ……
……みんな、インパクトのある噂に釘付けになる…
まだ、何人か校庭に人は残っとるな…
なら、みんなが集まるような噂を流せばええ!!
もう、人前に立つことに抵抗なんて感じない。
みんなを守るためなら、俺は強くなれる!!!
息を大きく吸い込んで、腹から声を出す!!
「スー……ここから、飛び降りたるー!!!!!!!!!!」
俺の声に、校庭にいた全員が屋上に視線を向ける。
そうや…この噂を流せや。
スマホを構える生徒が何人もおる。
どんどん噂を流して、ここに人を集めろや!!
「もう一回言う!!!ここから飛び降りる!!!!!」
噂が広まるのは早い。
どんどん人が集まってくるやん……
鳴り響くシャッター音、それでええで。
大量に人を呼べや!!!
「……っ、康二!!!?」
「康二くん!!!!?」
「………ぁ…」
目黒くんとラウールくんや…
2人も噂で来たんやね。
だいぶ人が集まったし、そろそろええよな……
「……みんな、噂に踊らされすぎや」
大きく息を吐いて、ゆっくり話しかける。
動画、ちゃんと撮っとけや。
これは、この場にいる人もこの場にいない人も全員に関係しとる。
「最近やと、いろんな噂が流れとるな。みんな、噂好きやろ?」
ゆっくり、ゆっくりみんなに語りかける。
みんなは、今流れてる噂をどう思っとるん?
鵜呑みにして、面白がっとる?
それとも、くだらないって興味なさげに笑っとるん?
……どっちでもええよな。
みんな、こんな噂知っとる?
3年生の先輩たちの噂。
俺の、尊敬する先輩の噂……
佐久間先輩、ピンク髪の陽キャやっけ?
確かに、佐久間先輩はすごい明るくて、一緒にいるだけで笑顔になれるで。
でも、明るいだけちゃう。
何も考えてないわけちゃう。
……知っとる?佐久間先輩、めっちゃかっこいいんやで?
俺が困った時、佐久間先輩は……“さっくん先輩“は、自分の過去を踏まえた経験を教えてくれた!!
さっくん先輩が今のさっくん先輩になった過去を俺に教えてくれた!!
大事な友達が傷つけられたら、本気で怒れる人なんやで!!!!
渡辺先輩、風紀委員の狂犬やっけ?
渡辺先輩な、正義感強くて、すごい頼りになるんやで。
悪いことしてしもうたらちゃんと怒ってくれるし、お兄ちゃんみたいな感じやで。
でも、何事にも噛みついとるわけちゃう。
渡辺先輩……“しょっぴー先輩“は可愛いんやで!!!
狂犬の裏には、しょっぴー先輩のとびきり可愛い部分ある!!ほんまに犬みたいなんやで!!
かっこよくて可愛い、頼りになる俺の先輩!!
口は悪いかも知らんけど、言ってることに何の間違いもないやん!!
宮舘先輩、俺はまだ宮舘先輩との関わりは少ない。
でも、少しだけ一緒に過ごしただけでも分かる。
宮舘先輩、すごい高貴な雰囲気もあるけどな、面白いんやで!!
発言の一つ一つに宮舘先輩の面白さを感じるもん!!
宮舘先輩……いや、“舘様“!!!
しょっぴー先輩ともすごい仲ええんやもん!!
付き合ってるとか、そんな言葉じゃ足りへん!!
2人の絆を噂なんかで言い表すなや!!!
そして、ふっかさん……深澤先輩………俺の、大好きな先輩…
みんなはサボり魔だの何だの言って騒いどんな。
それに、堕落した優等生とか、返り咲いた優等生とか、優等生って何なん…?
ふっかさんはそんなこと望んどるん!!?
学校の人気者やからってそんなにふっかさんに名前をつけたいん!!?
知らないやろ!!?ふっかさんがどういう思いでいるか!!
ふっかさんは、深澤先輩って呼ばれるのが嫌なんやで!!
俺だって、ふっかさんの事情の全部を知っとるわけちゃう。
でも、勝手に名前をつけて見とるあんたらよりは知っとる!!知ろうとしてる!!!俺は、もっとふっかさんのことを知りたい!!!!
阿部生徒会長も岩本風紀委員長もそうや。
俺は、2人は雲の上よりも遠い存在で、絶対に関わることのない存在やと思っとった。
それは、2人のことをよく知らなかったからや。
最近、一緒に過ごすようになって、2人のことを知った。
阿部生徒会長……“阿部ちゃん先輩“は、真面目な爽やか王子様だけちゃう!
さっくん先輩と仲が良くって、さっくん先輩に対しては口が悪くなるんやで!その上可愛いんやから!!!
岩本委員長……“照兄先輩“!!!
お兄ちゃんみたいな人なんやで!
表情筋硬いけど、すんごい優しい人やもん!!
緊張してた俺に優しくしてくれとるし、ふっかさんを見てる目は優しいの度を超しとるもん!!
照兄の笑った顔、目元がクシャってして可愛いんよ。
きっと、あんたらは一生見れないやつや。
そして………
“天才子役“と“天才キッズモデル“……
今、1番熱い噂やね。
みんな、自分たちが何したか分かっとらんやろ?
………あんたら、ほんまに2人のこと知らんやろ。
あんたらが興味本位で踏みにじったもん、目黒くんとラウールくんの、何よりも大事なもの。
……目黒くんとラウールくん、何でここにおるか分かっとんの?
消えた天才なんて言っとるけど、何で消えたかは知っとんの?
あんたらは2人が今何を思っとんのか全部分かっとるん?
噂が広まった時、過去を勝手に暴かれた時に何を思ったのか全部お見通しなん?
興味で近づいて、何を傷つけたか。
大事な場所に踏み入られて、何を思ったんやと思う?
あんたらの勝手な行動で2人はどれだけ大きなものを失ったんやと思う?
何も分かっとらんやろ、何も……
何も考えずに、噂を鵜呑みにして、傷つけた……!!!!
あんたらは分かるん!!?
過去を踏み躙られて、変な噂は広まって、自分の居場所を失った人の気持ち……!!!
ほんまに、辛くて、苦しくって……
これで、もし、取り返しのつかないことになったらどうするつもりなん…?
みんなやってるから、そんなつもりはなかった…そうやって誤魔化すん?
アホ抜かせ、そんなんで許されるわけないやろ。
傷つけたのは紛れもなく自分たちや。
みんなやってた、そのみんなの中に入っとるのが自分やろ。
噂を流した本人が悪い?
それは当たり前や、でも、それを信じて近づこうと思ったのは自分たちやろ!!?
もし、自分の誰にも知られたくない過去が世界中に公開されたら?
みんなが興味本位でそれに軽く触れてきたら?
嫌だって言っても止まってくれない、何も知らないくせに口を出してくる。
自分じゃ止めることなんてできない、広がった噂は絶対に消えない。
何かをするたびに注目が集まる、何もしなくてもいろんな言葉を浴びる。
そんなん、あんたらは耐えれるん?
あんたらは、そんな経験ないから分からんやろ?
だって、人気者ちゃうから。
興味のかけらすら持たれてないか。
だからこそ、あんたらは耐えれへん。
……耐えれるから、傷ついてないわけでもない。
一度言葉を切って、息を吐く。
「目黒くんとラウールくん……ううん…“めめ“と“ラウ“、俺の大事な友達…」
みんな、この2人のことをただのイケメン、元天才としか思っとらん。
でも……
「そんな噂じゃ説明できない。あくまでそれは過去の話。今の2人は、ただの高校生。俺らと対等に過ごせる、俺の大事な、大好きな友達」
2人がいたから、俺は変われた。
「めめとラウ、天才とかそういうのは全く関係ない。ただの、友達想いな俺の友達」
俺は、2人の過去とかどうでもええよ…
何があったのかとかも知らなくてええ。
2人は過去について話さない、それは過去を振り返らずに今を全力で生きとるから。
「俺は、今のめめとラウが大好きなんやで」
いつの間にか、校庭には数え切れないくらいの人が集まっとった。
生徒も先生も、ほぼ全校集会。
こんなに多くの人前に立つことになるなんて、ほんまに夢に見なかった。
目黒くんとラウールくんだけやない。
いつの間にか、ふっかさんたちもおる。
………ふっかさん、ちゃんと見つかったんや…
「………みんな、もう一回考えてや。今まで自分たちのしてきたこと」
声を落とす。
これで、全部がなくなるわけやないと思っとる。
今もシャッター音とスマホを掲げる手がなくなったわけやないもん。
でも、それでええ。
「これから、噂をどうやって見ていくか、ちゃんと考えてや」
これが、俺の伝えたかったこと……
___パチパチパチパチ!!!
屋上から背を向けようとしたら、背後から拍手の音が響いた。
誰が……?
校庭を振り返ると目が合う…
目黒くん……
その拍手は、ラウールくんに広がる。
そして、佐久間先輩に、渡辺先輩に、ふっかさんに、宮舘先輩に、会長に、委員長に……みんなに……
「…………っ…」
小さな音は、大きくなってく……
もちろん、納得してない人もおる。
それでも……こんなに分かってくれた人がおる…!
「………“次期生徒会長“の演説、ありがとうございました!!!!!」
「最高の演説だー!!!!」
「次期生徒会長!!!!向井康二!!!!!」
「……え、え、えぇ!!!?」
泣きそうになった時に響いた、ふっかさん、佐久間先輩、渡辺先輩の言葉。
次期、生徒会長……!!?
あ、阿部会長……!!
「……歴代最高の生徒会長になろうと思ってたのに、俺の演説超えないでよ〜!笑」
「次期会長に頼もしいな!!」
会長は冗談めかしに笑って、委員長まで俺のことを持ち上げてくれとる……
「康二くん、さいっこうだった!!!俺らのリーダーにふさわしい演説だったよ!!!」
ラウールくん……
「…康二、ありがとう!!!」
目黒くん……
「いいぞ、向井!!」
「最高だぜ!!」
「かっこよかったよ!!!」
他の人たちも……みんな……
「………よかった…グス」
ほんまに、よかった……!!
「「康二!!!!」」「康二くん!!!」
「わっ!!」
屋上から校庭に戻ると、真っ先に佐久間先輩、渡辺先輩、ラウールくんが飛びついてくる。
他のみんなも駆け寄ってきて…
「康二、よく頑張ったね!!」
「すごくよかったよ」
「本当に、よくやった」
会長、宮舘先輩、委員長に頭をわしゃわしゃされてくすぐったい…!
「………康二、ありがとう…」
「…ふっかさん…」
柔らかい、穏やかな笑顔……
「そんな、俺はみんなの噂を書き換えようと思っただけで……完全に、噂は消えへんくて…」
「でも、康二は俺のことを守ってくれたんだよ」
「……え?」
俺が、ふっかさんを守った……?
「康二、守ってくれたんでしょ?犯人を止めて、俺の秘密が流れるのを阻止してくれた……それだけじゃない、俺らの噂まで真実で塗り替えようとしてくれた。もう、十分だよ…康二、本当にありがとう…!」
「………っ…!」
ふっかさんに、強く抱きしめられる。
俺、守れてたん…?
「……康二、本当にありがとう」
「…目黒くん…」
目黒くんも、すごい綺麗に笑ってる……
「康二、俺らのためにここまでしてくれて……本当に、もうなんて言ったらいいかな…」
「え?え?あ、え?」
そ、そんな、目黒くんにそこまで言われるなんて…!!
「康二、本当に、本当にありがとう。康二は、大事なものをちゃんと守れたんだよ…」
「………っ…」
大事なもの……目黒くんたちの大事なもの、守れたんや……!
「……うっ…うぅ……グス、ヒグ…ほんまにぃ…ほんまによ゛か゛っ゛た゛ぁ……!」
「もう、康二……!笑、ほんと、頑張ったね…、!」
目黒くんが笑いながら俺のことを受け止めてくれる。
みんな、頭とか撫でてくれたり、嬉しい言葉をかけてくれる……
すんごい、あったかい………
コメント
5件

いや、私も🧡の頭をワシャワシャ!!って撫でたげたいよ(T_T) えぇコやぁ!みんなを守ってあげる気持ちが!! っんもぉ 🧡!えぇコ!!
いい話…(´;ω;`)