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2週間の入院生活の後、背骨は硬いギブスのようなものから、ウレタンで出来たベルトで閉める、コルセットタイプの物に取り換えられた
少しは動きやすくなったことに私はとても嬉しくなった
自分の体が治ってきていると感じていたのだ
色々詮索されるかもと最初の内診では、ビクビクしていた婦人科の先生も傷の治り具合以外は何も聞いてこなくてホッとした
最初に洗面所の鏡で自分の顔を見た時のショックは酷かった
目元はどす黒く顎もぷっくり腫れていた、交通事故にでもあったかのようなありさまだった
しかし2週間たった今では腫れはだいぶん、収まってきていた
でもまだ顔にはまだら模様で黄色い箇所が、何個かあるので誰かに殴られたのだと一目瞭然だった
虐待を受けることが日常的になると、判断力が著しく低下して自分ではほとんど、何も決められなくなってしまうものだと悟った
例えば朝食をパンにするかごはんにするかなどの、ほんの些細な事も大きな決断力がいった
どっちがいいかわからないのだ