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県外のヒーロー科生と交流して見識を深めようと始まった交換留学的な制度を使って、ある海洋高校に雄英生がきた。

「切島鋭児郎です、よろしくお願いします!!」

「(これまた熱血漢…。)」

鮫島冴子、個性サメ。サメっぽいことはだいたいできる。そんな彼女、あくびを噛み殺して切島を見つめる。先生が指定した席は冴子の隣。

「よろしく、鮫島さん。」

ニカッと白い歯を覗かせた笑顔をみせて座る。

「(綺麗な歯だなぁ。)」

とりあえず、愛想笑いでよろしくと一言。

休み時間になると、やはり切島の周りには人だかりが。

「硬化の個性で、こうやって…。」

腕を硬化させると歓声があがる。

「かじりがいがある個性だなぁ…。」

ひとりごとで言ったつもりが、本人に届いたようで。周りが冴子の個性を説明する。

「鮫って歯がすごいんだろ??」

「うん、ホラ。」

口を開けたり、いーっとして歯をみせる。

「毎回生え変わるのか??」

「切れ味が悪くなったら抜ける。」

「すげー!!」

予鈴が鳴ったので話はここまで。

海のエキスパートを養成する海洋高校。訓練場所はもちろん海。

「海で訓練するのは初めてだ。」

「海洋高校ならではだね。」

冴子は応えて海に入る。切島は小型船に乗船。沈没するタンカーからの救助者の救出訓練開始。

「速ぇ!!」

冴子は救助者に見せかけた人形を手早く船にあげていく。

「鮫島さんの救出訓練凄かった!!」

「ありがとう。切島君も救助者への対応、的確で凄かった。」

「ありがとう。海の上ではあれくらいしかできなくて。皆のチームプレーに見とれてたぜ。」

予め先生に案内役を指名されていた冴子は放課後、そんな会話をしながら切島を寮へと案内する。

「晩ごはんまで時間あるけど、どうする??」

「レポート書かなくちゃだから、しばらく籠るかな。」

「わかった。時間になったら声かけるわ。」

夕食時、冴子は切島を呼びにいく。

「雄英生がくるから今日はパーティーするって決めてたんだ。私達も大好きな魚介フルコースだよ。」

「すげー!!楽しみだ!!」

全員揃ったので始めることに。

「(あの雄英高校だもんな、そりゃ皆色んな話聞きたいわ。)」

冴子は食事中もその後も、いつも以上に賑やかにしているクラスメイト達を遠目でみる。

「鮫島さん、どこいくの??」

荷物を持って外へ出ようとする冴子を、切島は呼び止める。

「自主トレ。切島君も来る??ダイビング用プールに行くの。」

「行く!!荷物取ってくるから待ってて!!」

「ほんとはね、陸より海の方が居心地いいんだ。」

お互い更衣室で着替えを済ませ、プールサイドで準備運動をする。

「やっぱりそういうのあるんだな。」

「なんか頭冴えないんだよね、陸上は。」

冴子はブロックが入ったケースを持ってきて。

「これ、まんべんなく投げ入れてほしいな。」

「わかった。…ゴーグル??」

「目隠し用のゴーグルだよ。嗅覚だけでそれ探すの。」

「サメって嗅覚すごいよな確か。」

「うん、たった1滴の血の臭いも見逃さないよ。今日は切島君のにおいね。」

「全部投げた。」

それを合図に冴子は潜水する。

「これで全部…!!」

「あっという間に回収できたな!!」

「昨日より数増やして、タイムはこんなもんか」

冴子は腕時計を確認した。

「切島君も一緒に泳ごう??」

「いいのか!?」

ということでしばし遊泳を楽しんだ。

「貴重な経験したなー。」

「ここにいる間は使っていいよ。私と一緒なら問題ないから。」

「ほんとか!?」

「うん。」

その後冴子は切島を寮の大浴場へ案内する。

「色々教えてくれてありがとな!!」

「うん。じゃあ今日はこれで。」

「また明日な。」

冴子も女湯に入って、あとは就寝のみ。お互いの1日はこれにて終了した。

鮫島さんがマジで恋に落ちる数秒前

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