彼女は吹奏楽部所属、一年生の時は一年四組。
なるほど、僕は一年六組だったが、旧館の校舎は各階四つの教室しかなく、一年一組から四組までは三階、一年五組と六組はニ年生と一緒で旧館の二階に教室があったので、上の階の四組の生徒とはあまり交流がなかった。
それに僕の部活も年一回程度の活動の活動しない部活であったために他のクラスとの交流はなかった。
小学校は僕と同じ小学校であったけれど、同じクラスになったことはなかったので当然面識はなかった。
K(僕): (初めての同じクラスだったから、よく知らなかったんだ。)
篠井先生: 「では6つの班を作るので、班長になりたい人は立候補するように。」
当然席替え前だから、「まだ」天宮さんは「僕」の対角線上の一番前にいた。
現在の俺: (天宮さんはこの後、見ず知らずの「僕」に一番で指名されるなんて思ってもいないだろうね。)
K(僕): 「(やっぱり立候補するのは恥ずかしい・・・。 どうしよう・・)」
現在の俺: (天宮さんのこと、好きなんだから。 手を上げないとチャンスを失うぞ。)
K(僕): 「でも・・・」
現在の俺: (いいから手を挙げろ。 手を挙げてから考えろ。)
K(僕): 「は、はい、班長に立候補します。」
やっぱり勢いで手を挙げた。
生まれて初めての立候補だった。
幸いにも6人しか立候補しなかったのでそのまま6人の班長に選ばれた。
篠井先生: 「班長は集まって。」
現在の俺: 「勢いで立候補できただろ? 次は天宮さんを指名するんだ。」
K(僕): (女子からとったら流石に不自然だよね。 でも男子からとったら天宮さんをとられてしまうかもしれない。)
班長にはなったものの、どうやって天宮さんを指名するかを考えていなかった。
K(僕): (どうしよう・・・。 どうやってみんなにばれないで天宮さんを指名すればいいのだろう…)
悩んでいると追い風が吹いた。
篠井先生: 「女子の班長は男の子から、男子の班長は女子から班員に選び、交互に選ぶように。 仲良しメンバーだけの班にしないようにね。 順番はじゃんけんでいいかな?」
K(僕): (これで決まった。天宮さんからとれる。後はじゃんけん次第だけど、いつもじゃんけん弱いんだよな。 勝てるかな・・・。)
現在の俺: 「天宮さんのことを見てみろ。」
K(僕): (かわいい。)
現在の俺: 「同じ班になりたくなっただろ?」
K(僕): 「うん。」
現在の俺: 「じゃんけんはパーだぞ。」
K(僕): 「え? どうして?」
現在の俺: 「人間はとっさに出すじゃんけんはグーだから。 最初にチョキ出すのはよほど変わった奴だ。 ドリフでも最初はグーだし。」
その当時からドリフターズが最初はグーっていう合図のじゃんけんを流行らしていた。
いつもはじゃんけんがここ一番で弱い「僕」だったが、最初のじゃんけんで女の子の班長とともに「パー」で勝った。
K(僕): 「(本当にパーで勝った…。 あれ? もしかして・・・?」
顔や声には出せないけど、心の中ではお祭り騒ぎだった。
「決勝戦」の相手は女性の班長だったから、たとえ「僕」がじゃんけんに負けても、勝った女子の班長は男子から指名する。
僕が天宮さんと指名さえすれば、天宮さんと同じ班になることは確定したからだった。
K(僕): 「神様、ありがとう・・・。」
この時こそ、神様はいると思った時はなかった。
川野: 「じゃあ、私からね。」
K(僕): (でも天宮さんって言えるかな? 天宮って呼び捨てにするのも変だし…。 変に意識してばれちゃうのも困るし…。)
そんなことを考えていたので、誰をその女性班長が獲ったか、聞いていなかった。
川野: 「次はKだよ。」
K(僕): 「僕の番?」
川野: 「うん。」
さらに胸の鼓動は高鳴った。
K(僕): 「えーと…。 女子はよく分からないなぁ…。 じゃあ…、出席番号順でいいかな…」
わざと周りに聞こえるようにして、女子は出席番号順に獲ることをアピールしたが、そうは言っても天宮さんを指名するから、体が揺れるほどに激しい心臓の鼓動を感じていた。
そして名前順に書かれた名簿を見ながら、
K(僕): 「出席番号1番の…、天宮さん…かな。」
篠井先生: 「天宮さんはKの班ね。 じゃあ、次の班長は?」
K(僕): (やったぁ。 本当に同じ班になっちゃった…)
男子は友達のハルををとり、女子は残った中で出席番号順に獲っていった。
班長六人で順々に選び、そのまま44名、全員が6つの班に分かれた。
篠井先生: 「それぞれの班長は班員を発表して、班員はその班に移動するよ。」
K(僕): 「5班です。
男子は博くんと、ハルくん、聡くん、女子は…。」
ただ名前を呼ぶだけだったが、緊張して言葉が詰まった。
K(僕): 「女子は、天宮さん、里見さん、土橋さん、保坂さんの計8人です。」
この当時、休み時間など、授業や公の集会以外は男女とも意識していたのか、異性は呼び捨てだったが、さすがに学級会では女子も「さん」付けで呼んだ。
名前を呼ばれるとみんな班長である僕の方をみた。
天宮さんを呼んたとき、初めて天宮さんと視線が合った。
体中に稲妻が落ちたような衝撃だった。
K(僕): 「やばすぎるくらい可愛すぎる…」
今から同じ班になると思うだけで幸せだった。
篠井先生:「では、みんな、席を移動して。」
5班は教室中央後ろ側であったが、班員全員机ごと移動していた。
ハルは小学校で同じクラスになったことがあったので、また里見さんも中学1年で同じクラスであったから当然知っていた。
ただ里見さんとはあまり1年のときも話をしたことがなかった。
聡は同じ小学校だったものの顔を知っている程度で他の4人は全くの初対面であった。
席を決める前は5班の場所である教室の中央に班員全員立っていた。
よく見ると女子は里見さん、天宮さん、土橋さん、保坂さんの順番に、男子は博、僕、ハル、聡の順番に立っていた。
K(僕): 「席はどうしようか?」
事実上、話ができるのはハルだけだった。
現在の俺: (席順は周りをよく見て、さりげなく天宮さんを隣にできるんじゃない?)
K(僕): 「とりあえずこの並び順に座る?」
ハル: 「そうしようか?」
誰も異論がなく、「僕」の提案通りに席順は決まった。
席順にこだわっていてのは僕だけで、作戦通り、僕の隣には天宮さんが座った。
現在の俺: (この時の「僕」は積極的だったなぁ。大好きな天宮さんの隣の席は最高でしょ?)
K(僕): 「純粋にうれしい・・・」
自然に顔も緩んだ。
ハル: 「何か笑っていないか?」
K(僕): 「班の席順も決まって、ハルと一緒の班でもあるし…」
ハル: 「そうだな。」
現在の俺: (さすがにハルに対しても、天宮さんが好きなんて言えるはずないよなぁ。)
篠井先生: 「席が決まったら、班長は副班長を決めるよ。」
班長になりたかったのは単純に天宮さんと隣の席に座りたかっただけだったので、その後に決める副班長の選出や、係の仕事などちょっと面倒だった。
現在の俺: (小学校の時から学級活動への積極性はいつも努力項目であったが、天宮さんのおかげで初めてこの年にその項目はクリアしたんだよね。)
K(僕): 「副班は誰かしてくれる?」
班員を見渡したが、当然、誰もしたがらない。
K(僕): 「ハル、やってくれる?」
ハル: 「いいけど、女子から副班出したほうがいいじゃないか?」
岸本: 「隣の男子の班長の班は女子が副班だよ。」
副班長といっても面倒な役回りは誰しもやりたくなく、男子もしたくないのは当然で、女子に押し付けてきた。
結局、文句も言える女子はなく、女子4人でじゃんけんを始めた。
さっちゃん: 「えー・・・」
奇しくも天宮さんがじゃんけんで負けた。
これはさすがに想定外であった。
K(僕): 「(天宮さんって意外とじゃんけん弱いんだ。
そういうところもかわいいんだけど。)」
さっちゃん: 「やだなあ・・・」
K(僕): 「特別副班長は何もやることないと思うけど。 いい?。」
これが天宮さんと会話した最初のやりとりだった。
天宮さんは困った末に仕方なさそうに、
さっちゃん: 「うーん・・・。 じゃあ。」
こうしてうちの班の副班長は天宮さんに決まった。
篠井先生: 「副班長が決まったら、班長は画用紙に班員の名前を書いて。」
次々に班長に指令が下った。
K(僕): 「班長は僕で、男子だから黒マジックで書いて、次は副班長で・・・。」
書き慣れた自分の名前と違って、初めて天宮さんの名前を書くと思うだけでドキドキしたけど、何とか
天宮さんの名前を赤のマジックで僕の下に書いた。
K(僕): (生まれて初めて書く天宮さんのフルネームは不慣れで、もうちょっと上手に書きたかったけど・・・。
でも班長、副班長の順に僕の名前と天宮さんの名前を並べて書いたけど、隣り合う名前だけでも意識しちゃう・・・。)
そんなささいなことでも嬉しくなって、続けて班員の名前を書き続けた。
現在の俺: 「どう? 天宮さんと話した感じは?」
K(僕): 「あんまり見られると恥ずかしいし、すごくドキドキした。」
現在の俺: 「最初から想いすぎなんだよね。」
K(僕): 「今でも十分照れるのに、慣れるのかな?」
現在の俺: 「それでも今はまだいい方だよ。」
何とか同じ班になって、何とか隣の席となり、あの時と同じになった。
クラス替え1週間程度は始業式、班決め、学級役員決め、委員会決め、体力テストなど授業に関係ない行事が多く、授業も給食もなく、半日で帰宅していた。
帰宅後。
K(僕): 「あー、疲れた…」
現在の俺: 「まだ始まったばっかりだぞ。 次はな・・・」
K(僕): 「まだあるの?」
現在の俺: 「当り前だ。 隣の席の天宮さんに何を聞かれても解けるように勉強するんだ。」
K(僕): 「何を聞かれても? そんなの無理だよ。 今までクラス1番だって獲ったことないのに。 天宮さん、頭よさそうだし、僕なんかに訊いてくるとは思えないけど。」
現在の俺: 「それでも天宮さんに訊かれて、「わかりません」なんて言えるか? 天宮さんに好かれたいと思うなら、一生懸命、死ぬ気で頑張るしかない。」
K(僕): 「そんなのできるかな…」
現在の俺: 「そのくらいしか取り得ないだろ? 天宮さんとつきあうために頑張るしかない。」
K(僕): 「しゃべったことのない天宮さんとつきあえる感じがしないよ・・ まあ、天宮さんのそばにいるだけで勉強も何でも頑張れる感じがするから、それだけでも十分なんだけどね。」
こうして新たな目標ができ、自然に勉強するようになった。
肌寒かった4月から、だんだんと緑も多くなって、過ごしやすい陽気となった5月。
隣の席にいても第一印象通り、天宮さんはおとなしい女性だった。
授業が終わると休み時間には天宮さんは前に座っている里見さんとほとんど話していた。
里見さんも天宮さんと同様、活発な女の子ではなく、どっちかというと大人しい女の子だった。
里見さんは1年のときは僕と同じクラスだったので、天宮さんとも初対面のはずだったが、同じような性格のためか、すぐに二人は仲良しになった。
里見さん: 「ねえ、さっちゃん。」
里見さんもほかの女子と同様、天宮さんのことを「さっちゃん」って呼んでいた。
別に不思議なことではなかったけど、僕の妹が「さっちゃん」って呼ばれていたのでそこだけがひっかかっていた。
授業中の天宮さんは非常に真面目だし、隣の席から見ていてもすらすら問題を解いていたので頭もよかった。
それに対して僕は運動音痴でとりえといえば、暗算くらいで、頭が悪いと相手にしてもらえない、馬鹿だと思われたくない、一目置かれたいと思い、家でも勉強した。
学校に行けば隣に天宮さんがいるので、勉強も捗るわけで、1学期の最初の中間テストはクラス順位「1」の数字が記載されていた。
1年生の時はとることができなかった初めてのクラス1番だった。
K(僕): 「天宮さん効果ってすごいんだなあ。」
そんな成績をとった自分が一番驚いた。
テストが終わり、6月になり、10日に気象庁は関東甲信地方の梅雨入りを発表した。
季節は夏に向かっていたが、同じ班になっても隣の席になってもなかなかプライベートな話ができなかった。
せいぜい給食の時に隣同士、正面に向き合って、前後の人とは隣同士にくっつけて班ごとに食べていたから、食事中は当然天宮さんが正面になった。
意識しなくても当然天宮さんの正面で目が合うことも多く、その度に天宮さんは恥ずかしそうに下を向いて照れ笑いをするような仕草をした。
その姿にますます惹かれていった。
天宮さんは食事もゆっくり、少しずつ食べ物を口にしていたが、いつも天宮さんを見ると恥ずかしそうに食べていた。
K(僕): 「天宮さんと話をしたいんだけど、やっぱりドキドキして話できないんだ。 天宮さんのこと、全然知らないからなんだけど・・。」
現在の俺: 「自分で話するようにしないと、なかなか天宮さんのこともわからないんじゃないの?」
K(僕): 「どうせ僕と同じように何もできなったんでしょ。」
まあ、図星であった。
K(僕): 「誕生日と血液型、住所、電話番号とかはわかるんだけどねえ。」
その当時は電話連絡網やクラス全員の住所等、みんなに配られた。
現在の俺: 「やっぱり話するしかないよ。」
K(僕): 「それができないから相談してるんだけど。 図書館で血液型や星座で性格診断とかに頼るくらいしかできないよ。」
現在の俺: 「フレンドリーに話すことはできなくても、情報収集や分析は得意だもんね。 それで?」
K(僕): 「性格は血液型ではおとなしいけど、芯がしっかりしていて、まじめで曲がったことが嫌い。 潔癖で繊細で傷つきやすい。努力家で、補佐役に徹して、でしゃばらない。 家族思いだから家族の悪口は言ってはいけないって書いてあった。 恋愛は基本的に受け身で献身的で傷つきやすいらしい。」
現在の俺: 「そうなんだよね。 だからこっちからいかなきゃダメなんだけど、傷つきやすいって言われるとね…」
K(僕): 「同じこと言おうとした。 星座は献身的だけど、批判的な見る面があるからあら探ししちゃうみたい。 まあ、僕と同じ星座なんだけどね。」
現在の俺: 「そうそう。 だから嫌われないように言葉や態度を気にしすぎてね・・・」
K(僕): 「何かわかる気がする。 やっぱり未来の僕なのかな…」
現在の俺: 「お前には少しでも積極的に行ってほしいんだ。 天宮さんが元気でぐいぐい来てくれるといいんだけとね。」
K(僕): 「でも、おとなしくてか弱い、大和撫子みたいな天宮さんがいいんだけど。」
現在の俺: 「なんかお前に言われるとむかつくけど・・・」
K(僕): 「頼みはハルかな? 小学校5、6年生の時に天宮さんと同じクラスだったみたい。」
現在の俺: 「当然、それもハルには訊けないから、小学校の卒業アルバム見たんでしょ。」
K(僕): 「さすが、未来の僕だ。 何もかも、お見通しだね。」
現在の俺: 「そりゃそうだよ。 やってきたことなんだがら。」
K(僕): 「でもね・・・」
現在の俺: 「小学校の時はロングなんだよね。」
K(僕): 「そうそう。 中1のときも入学写真をみるとロングだったみたい。 絶対今の方が似合ってるよね。」
現在の俺: 「昔からショートヘアが好きだもんね。 天宮さんに言ってみたら?」
K(僕): 「そんなこと言えるわけないのはよくお分かりだと思いますが…」
現在の俺: 「だよね。」
現在の俺: 「それで、もしロングのままで天宮さんに会っていたら好きになったかな?」
K(僕): 「・・・。 どうだろう?」
現在の俺: 「一目惚れはなかったかもしれないけど、同じクラスでいる間にだんだんと好きになったかもね。」
K(僕): 「そんなのもう好きになっちゃったからどうなっていたかなんてわからないよ。」
現在の俺: 「でも本当にすごいタイミングだったと思う。」
K(僕): 「で、いつごろから天宮さんとつきあえるの?」
現在の俺: 「そんなこと言ったらつまらないでしょ。」
K(僕): 「ケチ…。 心の準備ができるのに…」
現在の俺: 「ほら、あまり詳細に行っちゃうと過去が変わっちゃうかもよ。」
K(僕): 「それは困る…。 この僕がどうやって告白するんだろう…。 僕が告白しないと少なくともつきあうまでにはいかないよね…」
現在の俺: 「一つ言えることは積極的にね。」
学校に行くと、当然天宮さんの前に行くと、さすがに話しかけることはなかなかできなかった。
たまに班の仕事のことでみんなと話し合うとか、授業中に班で討論するときとか、班のメンバーが女子にちょっかい出すときに一緒に話をするときぐらいしか天宮さんと話することは難しかった。
それでも稀に話しかけると時々見せる上目遣いで僕の方を見て、話を聞いて頷いたりする姿は、また可愛くてますます好きになっていった。
好きになればなるほど天宮さんが気になって隣の席でもチラチラ見てしまう。
隣りに座っているため、しばしば目があったりするのだが、その時に天宮さんは口元に手をやりながらはにかむ姿がまたたまらなかった。
同じ班になる前の遠くにいたとき時はたくさん見ていても気づかれなかったのに、同じ班、隣の席だと容易に「見つかって」しまうから、ちょっとそこが欠点であったが、それでも隣で他の男子よりも直ぐ側で天宮さんと同じ空間にいることができる事自体が幸せだった。
天宮さん自体、僕を含めて男子と積極的に話するわけでもなく、女子も里見さんを始め、仲のいい女の子としか、あまり話をしていないようだった。
他の男子といつも楽しくしている姿を見ると、ヤキモチ焼きやすい俺にとっては嫌いになる要因となるのだが、少なくともその心配はかなり少なかった。
天宮さんは思った通り、やっぱりおとなしくて、照れ屋で、恥ずかしがり屋ででしゃばることもなく、まさに理想ど真ん中の女の子であった。
K(僕): 「天宮さんが何を考えているか、わかるためには心理学の本も読んでみようかな?」
血液型や星座占い、姓名判断から心理学まで天宮さんのことがわかるためにはほぼ1学期は放課後、図書館に通った。
心理学と言っても、「吊り橋効果」や髪の毛を触る仕草の意味とか、座る位置や座る姿勢など、学問的というか、恋愛で利用できる実践的な簡単な本を読み始めた。
現在の俺: 「この頃の心理学の勉強が大学の心理学の講義・試験に役立ったったんだっけ…」
だけど、中学の勉強時間は相対的にも絶対的にも減ることになった。
勉強以外にものめり込むととことん追求するタイプだった。
期末テストは音楽や、技術、美術、体育などあまり興味が湧かない教科のテストもあり、予想通り、成績を落とし、親に怒られた。
現在の俺: (まさか、天宮さんに夢中で、なんて言ったら火に油を注ぐから、言えるわけない。)
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