■事務所様、ご本人様、関係者様とは全く関係ございません。
■GⓉΛネタ 秘密結社lr受け
■精神を送るゲームとして扱っています。
■複数人出る時のみセリフの前に lr など表記します。
□fw のライブの情報が流れてきてゲストに lr がいるの大喜びしたんですけど、その時間予定あることに気付いて崩れ落ちました。
□書きたいシーン書くために始めた話なので「どのシーン先に持ってくるか問題」で更新止まりがち。このお話こそ複合CPの時みたいな「書きたいシーンだけ」をやるべきだったかもしれない。
lr「うーん、どうするかな」
俺はアジトのソファに座って腕を組んでいた。
考えているのは症状が出た時に誰に頼るか…ということだ。
つか、エロゲみたいなバグやめろ。
あれから数日経った今、いつ症状が出てもおかしくないと思っている。
なんなら今までだって起きてもおかしくなかったんだ。
自分一人の問題で片付けるなら NPC を頼るのが正解だ。
ただ、そっちを選ぶとアマルやなるせを傷つけてしまう可能性がある。
いや、なるせは確実に怒るし傷つくだろうな。
アマルを頼るのが良い…か?
なるせもそれならまだ許せるみたいな感じだったし。
lr「あ゛~!分かんねぇよ!くそっ!!」
いや、誰かが傷ついてしまうとか、そういうことを考えている時点で決まっているんだ。
ただ、それを実行することへの躊躇いが消えないだけで。
俺のことを把握しているのはアマル、なるせ、エビオさんだけだ。
その中で誰を頼るかと言われれば…まぁ、エビオさんは抜くことになる。
向こうは向こうで大変だろうし。
lr「結局堂々巡り…」
ため息しか出てこない。
どうしたものか。
携帯を見つめ、アマルに電話をかけてみる。
事件対応中とかだったら申し訳ないな。
am『はいはい?』
lr「今、事件対応中?」
am『いや?特に何もしてないけど、どした?』
lr「あー…えっと…」
実際に声を聞いてしまうと言いにくいな。
am『…言えるようになるまで待つつもりではいるけど、またかけ直す?』
lr「いや…大丈夫」
う゛ーん!いつも馬鹿やってる相手とは思えない!
lr「これは確認で…」
am『確認?』
lr「…アマルは、本当に俺のこと抱くつもりでいるのか、とか。抱けるのか、とか」
am『気遣いで言ったと思われてるってこと?』
lr「いや、あんな内容をただの気遣いで言うようなアマルじゃないとか分かってんだけどさ…」
am『あ、そう?分かってんならいいよ』
つまり、本当に俺のことを抱くつもりでいるし、抱けるのだということが分かる。
顔が、熱くなっていく。
lr「…何で俺なん?」
am『バグが?んなの俺も分かんないよ』
lr「そっちもだけど、違うって。アマルが何で俺を選んだのかって話ね」
am『えぇ?そういうの気になっちゃうタイプだった?』
lr「いや、気になるでしょ…同性だし、そういう意味で好かれるようなことした覚え無いし」
アマルは少し黙ってしまう。
多分、なんて答えようか頭の中で整理しているのだろう。
am『好きになることに理由って必要なの?明らかに他の奴に向ける感情とは別の、唯一のものを向けてる自覚があって、それが恋愛的な好きって感情だっただけなんだけど』
lr「おっま…よく言えるなそんなの…」
am『こうやって伝えないと分かってくれないでしょ、ローレンは』
いつも馬鹿やってるくせに…納得いかない、こいつ…。
何だ、この、大人な感じ…!!
am『俺は対象者ではないから、ローレンがどのくらい追い詰められてるのかは分かんないよ。ただ…』
lr「ただ?」
am『きっと、NPC でも俺でも、どちらを選んでも後悔する部分ってあると思う。だから、どっちの後悔ならまだ許せるかとか、自分へのダメージが小さいかとか、今後への影響がどれだけ出るかとか、そういうことを考えて決めてほしい』
…どうして、アマルはずっと俺のことを最優先に考えてくれるのだろう。
面倒くさいと見放すこともなければ、じゃあもう勝手にしろと怒ることもない。
冷静に、境界線の外からじっと見守ってくれているような、待ってくれているような感覚だ。
だから、言わなくてもいいことを言ってしまう。
lr「…アマルの意思はどこにあんのよ。そうやって俺のことばっか考えて物事進めようとしてさ、少しくらい自分の希望とか、出したらどうなんよ」
違う。
アマルは最初にちゃんと「俺を頼ってくれていい」って言ってくれてたんだ。
あれがアマルの意思だと分かっているのに、あまりにも大人な対応をしてくれるものだから、こんなことで悩んでいる自分が惨めに思えて軽くでも噛みついてしまっただけだ。
am『自分の意見を突き通してもいいなら突き通すけど』
lr「…」
am『俺に抱かせてよ。ローレンのこと。俺に頼って、俺に守らせて。俺にだけ手を伸ばして』
その言葉に顔がカッと熱くなり、思わず通話を切ってしまった。
と、とんでもないもんが返ってきた…う゛ー…マジかよ…!!
とりあえず『ごめん、驚いて切っちゃった』とだけメッセージを送っておく。
すぐに『気にしてないよ』と返ってきた。
俺はソファに仰向けに寝転がる。
lr「……頼って、いいんかな…アマルのこと」
nr「だからそう言ってんだろうが」
lr「お゛わぁ!?」
天井が広がる視界に突然なるせの顔が現れて驚きて飛び起きる。
その時になるせの額に思い切り自分の額をぶつけてしまい「ぐあ゛ぁっ!?」という声と鈍い音が響く。
nr「い゛ってえ゛ええぇえ~!!」
lr「おまっ、びっくりす…い゛でえぇ~~~…!!」
二人で額を抑えて痛みに耐える。
いや、ガチで何やってんのよ俺らは。
nr「は~…いってぇ……あのさぁ、アマル以外に頼ったりしたら俺、まじでキレるからね?」
lr「えぇ…って、いたんだ。新薬の開発?」
nr「一時的にでも男になれる薬を少々…」
lr「えぐっ」
いやもうそれってそういうことですやん。
しかし、本当にアマルと違って自分のやりたいことをやる男だな。
分かりやすくて大変よろしいってか?
lr「それ完成したらどうすんのよ」
nr「……アマルから卒業してもらう、とか?」
lr「やだぁ~なるせくんてば独占欲強い~ロレ困っちゃう~」
可愛い声を作って茶化せば、なるせが少し黙った後にふ、と笑う。
nr「今知ったの?遅すぎじゃない?」
唇に柔らかい感触。
離れていくものを見れば、それはなるせの指だった。
き、キスされたのかと思った…。
nr「次は奪うよ」
そう言ってなるせは「出掛けるよ」と出口へ歩いて行く。
俺は立ち上がり、その後ろをついていく。
lr「俺の唇は安くないぞ」
nr「え、何?キスしたら請求くる?」
lr「いくね。1億はいく」
nr「あ、それで済むんだ。じゃあするわ」
lr「それで済むマ?えぐいわ…」
結局、今選べる選択肢は1つしかないようだ。
俺はなるせが操縦するヘリの中で、アマルにメッセージを送る。
『症状が出た時は連絡します』
コメント
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初コメ失礼します…! もうほんとに好きすぎてやばいです🫶🩷 続き楽しみに待たせていただきます🥹

更新ありがとうございます🙌 続き楽しみにしてます💖