注意
この小説は、主のOCがいろいろするものになっています。
苦手な方は読むのをご遠慮ください。
それから、聞き飽きたプロローグは終わり。初めての方は第1話から。
1章 体編変成
8話
今回は、少々グロテスクな要素が入っています。
お読みになる方、特に苦手な方は十分にお気をつけください。
「碧…!碧…!!お願い…起きて…!!」
「…ここは…?」
長い間眠っていたのだろうか。
うp主や黒樫の姿はない。
「…う…良かった…!」
「もう…死んだと思ったじゃないですか!」
「はは…これでも神なんだから…そう簡単には死なない
さ」
「そういう問題じゃない!!…もう…何かあるんでし
ょ…?」
「…」
だめだ。
あの事を話したら、絶対心配してついてくるに決まってる。
「…これは私の問題。お前らは大人しく家で待って
てよ…」
「なんで…?私たちも行くよ…」
「だから…あんたらにはわからない話なの…」
「じゃあせめて…せめて一緒に寝て?
そしたら…少しは落ち着くでしょ?」
「勝手にして…」
…。
「五月雨…」
そう言って泣く私に少しずつ近づく誰か。
「神のくせにいつまで泣いてんだよ…」
「…先輩…」
「この次元を造った仲じゃないか…一緒にその五月雨っ
て奴…探そうぜ」
「…はい…ありがとうございます…!」
その次の日だった。
体編変症が悪玉で発症し、神である先輩すら死んでしまったのだ。
「…なんで…先輩まで…なんで…
…あ、そうか。僕も同じところに行けばいいんだ…
あははははははははははははははははは」
そう言って自分の体を包丁で何度も刺した。
心臓や肝臓…肺、脳に至るまで、全てを傷つけた。
「あはは…はは…う…なんでよ…なんで死ねないんだ
よ…誰か僕を救ってくれよ…
うわああああああああああああああああ」
「…夢か…」
また涙を流していた。
それどころか、体の位置までもがかなり動いていたのだ。
「…はは…まるで死神でも取り憑いてる…」
あ、鬼魔と鬼魅が落ちてしまう。
「…よし…行くか」
私は出かける準備を進める。
「むにゃ…碧?」
「…すー」
「…起きたの…?」
面倒だ…こいつらを離すのは。
何回言っても聞かないからな。
「…わかった。ただ邪魔だけはしないで」
「うん…」
「…んにゃ…はっ…碧さん!私はついていきます!」
「いいよ」
「やったぁ」
そういうわけで、五月雨に会うことになった私たち。
当時の私は知る由もなかったのだ。五月雨に会うことが、地獄の始まりだということ…。
「…やっとついた…」
「ここが五月雨の家。うちに入った後に建てたものだ」
その家は、意外にも大きかった。
私の家の倍はありそうだ…いいなぁ
「…入るよ」
そう言って合鍵を使い、中に入る。
「失礼します…うわぁ…綺麗…」
「…主様…助けて…また化け物が…」
「…この子が五月雨…五月雨優。黒樫ともう一人の編集
委員だ」
「説明はいいから…助けて…あう」
一瞬気の抜けた声がしたと思えば、階段を転げ落ちてきた。
疲れているのか…実際昔の五月雨もこれくらい間抜けだったから、それもあるのだろう。
「五月雨…」
私が近づいて慰めようとする。
「…いで」
「…こないで」
上げられた顔には、昔の五月雨とは真逆の、絶望と恐怖に満ちた顔が映っていた。
「…うがぁ…あぁぁ」
「五月雨はいつもこの調子でね。飯も喉を通らないとき
だってある。
…どうだ碧、何かわかるか?」
「重度の記憶喪失。現代の医療技術やしょこらじゃ直せ
ないレベルのね」
「あぁぁ!がはぁ…」
本当に酷い状況だ。その手の精神科にかかっても戻らないだろう。
そうなると…
「…残念だが、私と共に過ごしていくうちに自然と戻る
のを待つしかないだろう。幸い五月雨が適応するのは
私らの次元だしね」
「…ああ。よろしく」
「…五月雨さん…大丈夫ですかね?」
鬼魅が心配そうに言う。
「大丈夫ではないけど…まあ、生きていける程度のリハ
ビリなら付き合うから大丈夫だよ」
「碧、本当に大丈夫か?私も一緒に行くか?」
「それだけはダメ!」
…。
「…え…?」
「もう…人が死ぬのは…見たくないから…」
「いやいや、死なねえって」
「だって…だって…うわああああん」
私は力の限り泣き、懇願した。
「へ…?」
「だめなんだよおおおお…!!」
「はあ…私が連れてくから気にすんな」
「…本当に大変だったらいつでも呼べよ」
「わかった」
終
コメント
1件
まじはえぇw