TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

それより透明な、目には見えない『何か』

草むらのおかげで場所は分かるけど…、

早すぎて目が追いつかない。


その時、

「きゃああぁぁぁ!!!」

と叫ぶ菜々の声が聞こえた。

いつの間にか周りは霧がかかっている。

菜々に何かあったのだろうか?

「みんな!!動くな!!」

「もしかしたら、この『何か』は音に反応するのかもしれない!!」

そう海夏人の声は聞こえるが、

姿は一向に見えない。

だが、ギリ見える範囲に陸の確認は出来る。

しばらく時間が経ったら霧が段々晴れてきた。

私と陸は安心して先へ進もうと決意し、

2歩3歩進んだ。

だが、目の前には血だらけで体が切り刻まれた

菜々の姿と縦に切られて体の断面が見えている

海夏人の姿があった。

私は驚いて硬直していると、

横にいた陸はしゃがみ込んで吐いてしまっていた。

私は陸の背中をさすっていたその時、

何もかも切ってしまうような鋭い風が

私の真横を通り過ぎた。

もしかして…、まだ『何か』はいる?

「陸!!まだ『何か』はここにいるのか、も…」

「ぇ..?」

気づいた時には陸の首から上は無かった。

コツンと何かが足に当たったと思い、

下を向くと、そこにあったのは陸の頭だった。

「ひっ..」

さっきまで生きてたのに今は..もう…

それより今ここに私1人しか居ないってこと?

ふと後ろから誰かに肩を叩かれ、

咄嗟に振り向くと

【g#/ハ^%ru\カx?】

と何かを言っている、

大きな鳥の羽の先に鎌が生えたような化け物が私の目の前に居た。

「ぇ..」

『あ、これ死んだ』そう思った瞬間、

また足元で赤い雫が落ちた。

瞬間、景色は変わり、

最初に見た鳥居が現れる。

しかも、

隣には死んだはずの幼馴染が座り込んでいた。

「え?俺..死んだはずじゃ…」

「私だって!!」

「あの鳥みたいなやつに殺されて…」

「僕も遥に背中をさすられて、風が吹いたと思ったら…」

私も死んだってこと?

でも痛みなんて感じなかったし..。

それどころか鳥の姿を確認できるほど

近い場所なのにも関わらず、

あいつは何もしてこなかったし…。

私は襲われないってこと?

そんな、馬鹿なことなんて..ないか..。

loading

この作品はいかがでしたか?

20

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚