※「こんなお話いかがですか」という診断メーカーをお借りしています
「……ねぇ、秘密の話なんだけど」
たくさん、たくさん、秘密が。ある。
自分でもわかんないくらい。ざっと数えて、星くらい。
誰にも言わないことが秘密なら、じゃあ、自分のこの気持ちも、今は、秘密になるだろう。
「…おん?」
「………やっぱ、やめる。」
「はぁwなに、気になるんだけど。」
「気にしないで。ください。」
「えぇ~…」
それでも、めんの事だから、詮索なんてしないの、知ってるよ。
それが、嬉しかったり、もどかし、かったり。
「………あ。」
「、?」
「おんりーチャン、頭に糸くずついとるで。」
「えぇやだ、とってとって~…」
ちょっと甘えた。精一杯の。
「……ん。」
「…。」
ほんとうに、。
ちょろいひと。
また誑かす。なんにも知らない笑顔で。確信犯なんだよ、めんはね。
「…ちなみにどうやったら糸くずって付くん?」
「…いや、ふつうに………裁縫とかしてた…。」
「まじかw女子力たけぇ~」
よく言われる。けど、そこまで、嬉しくは、ない。
きょうは、ほつれたボタンを直してた。
「…………なにみてんだよぉ。」
あ。今、自分は。
たぶん、たぶん。
そう気づいて。
めんは熟れた笑みを向けた。
「……ふは、」
「かわいい。」
また、また、そうやって、。
「…、」
………ねぇお前にはわかんないでしょ。
俺がどんなに焦がれてるのかって。どんなにお前のこと好きなのかって。ぜんぶ。
だってだってだって秘密だから。秘密だって、言うことも、ないけど。
ねぇ知らないなら、せめて、
せめて、
さ。
「………っ。」
何か言いたかったけれど、言葉がうまく出なかった。
コメント
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うわすき…!!!