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私はあれから誰かの部屋にいた。
「気が付いた?」
私の目の前には瑠梨さんがいた。
「私は一体…」
どうしてこの部屋にいるか自分はわからなかった。
「覚えてないの?優斗がヴァンパイアだって言った瞬間気絶しちゃって」
あ、そっかー。この人たちヴァンパイアだった。
「あの、お父さんは?」
「利潤に聞いてきたら?今多分料理作ってるから、キッチンにいると思うよ。」
利潤さん。まだ怖くないなぁ。
トコトコ
私は早足で利潤さんのいるキッチンに行った。
「あ、あの利潤さん。」
利潤さんは私に気が付いたかのように私の方へ近寄ってきた。
「何か?」
執事のように接してくる利潤さんは私にとってあの人たちみたいに怖くはなかった。
「あの、お父さんは?」
「あー。貴方をここに来させた坂井様ですか。あの人なら本部にいますよ。」
お父さんの居場所を知ってるんだ!!
「あの?本部ってどこですか?」
「これ以上は教えられません。」
いつもより怖い声で、少し怒ったかのように言った
「あれれ?優?」
どこかで聞いたことある声が後ろからした。後ろを振り向くと
「あ、奏樹さん。」
可愛い系の男の子、姿も服も可愛くて、誰でもメロメロになりそうな感じの子
「奏樹でいいよ。それより、優は俺のことどう思ってんの?」
「ふぇ?」
パシっ
後ろから誰かが奏樹君の頭を叩いた
「餌をナンパすんなよ。奏樹」
「痛ってぇ!!何すんだよ瑠梨」
瑠梨ちゃんが奏樹君を叩いてくれたおかげで質問に答えなくて済んだ
「お?なんだ?もう血吸ったのか?」
「吸ってねぇよ/吸ってないよ」
瑠梨ちゃんと奏樹君が同時に言った
「いいか?こいつの血は俺のもんだ。絶対に吸うなよ」
と言いながら肩を回してきた。
「うわっ。キモっ」
私は心臓がバクバク言っていた。男の子にこんなことされたの、初めてだった。
ガブッ
え?何か痛い