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にゃんぱすー、3話です
新キャラ視点なのでごリョーショーオネガイシマス!
突然にやってきたその日のことを忘れたくないと思う。
眠くて重たいまぶたを擦りながら見慣れている5月中旬の登校風景を歩く。
その日はとても蒸し暑く、まるでバケツの水を被ったかのように、あせをかいてしまっている。
足を一歩ずつ前に進める動作は、重く、気だるさをまとう。足が地面をする。そして
「ウワァヒッ!」情けない声を漏らしながら、ぼくの視線は、斜め下へと降下していく。膝から浮くような体制のまま地面へ体をぶつける。
ころんだ
痛いんだよね。クッソ痛いんだよね。
「アハハはあイイイはアハハ!!いってエエエ!」
普通に胸から行ったので息できん。
たまたま通りかかった学校の友人に介護してもらいながらなんとか、ホームルームまでに教室につくことができた。
何かとうるさい教室がかなり静かに感じるほど、痛みと動悸が辛い。
辛い
気を、落ち着け、よう。
おもむろにタブレットを取り出しファグロスを開き、譜面を叩く。一番効くのがこれだ。
だんだんと痛みも収まり、状態が良くなると、もうホームルームの時間がやってきた。
担任、エノキントンの話を流し、ぼくは(今日ついてないな~)と後の祭りの花火を上げていた。
のだが、これだけは耳に入ってきた。
「転校生」
まさか、あの転校生か?
あれラノベの話じゃないの?
と、僕は話を聞き、その転校生、燕 という女の子を見た。