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ショーの練習が終わって、寧々とえむが帰ったあと

オレ達はワンダーステージの舞台裏で話をしていた

「うん。ここなら誰かに見られる心配はないね」

「すまない。類。こんな時間にまで付き合わせてしまって」

「かまわないよ、司くん。僕もちょうど話したいことがあったからね」

話したいこと…

「それは…………っ」

ああ…聞きたいのに。何故こんなにも躊躇ってしまうのだ

オレは類の夢を応援するのでは無かったのかっ…?

「司くん。先に僕の話を聞いてくれるかい?」

「っ…………ああ…」

聞きたくない。でも応援を…しかし…

「僕は、司くんにとても感謝しているんだ。」

類はオレの目を見て、ゆっくり、落ち着いた声で話を進める

「もし、司くんが居なかったら。僕はずっと変われず、一人でショーをし続けていたと思う」

「司くんが僕を…僕の演出を受け入れてくれなかったら。きっと周りに理解されずに、もう二度と自分の演出を面白いと言ってくれる人達に出会えなかったかもしれない」

「僕は今、司くんが居てくれたからショーを続けることができているんだ」

「だから、君が悩んでいるときにはとても。力になりたいと思っているんだ」

「類っ…」

なぜだ…?涙が……?どうして…

「司くん」

類はオレの両手を優しく握ってくれる

とても…心が落ち着く

「教えてくれないかい?君の心を悩ませているものを」

「っ…」

今なら、話せるかもしれない

「…聞いたんだ。旭さんとの…その……」

「…アークランドへの話を」

「…!?」

「でも僕はっ」

「行くのか…?アークランドに」

「もう…オレ達とショーはしないのか…?」

もう涙は止まらない。取り繕えない。

でも、類になら。

このオレの弱い所もさらけ出せる。

そう思った。

「オレはっ、行ってほしくないんだ!」

「まだ類とショーがしたい」

「応援しなければならないと分かっているのに…」

「どうしても嫌なんだっ!」

頭のなかに、寧々とえむの言葉が浮かんでくる

「こんな思いをずっと…拗らせ続けていて」

「仲間に心配されてしまって…」

「先程も…寧々に『こっちの気持ちも考えて』と怒られてしまってな…」

「だが…2人になんて言えばよいのか分からなくてな」

「それが余計に…寂しくてっ…」

顔を上げると、何故か類は笑っていた

「ふふっ」

「おかしいか…?」

「いいや。」

「司くんにそんなに思ってもらえていたのが、またらなく嬉しくてね」

「司くん。」

「僕が他の所に行くわけがないじゃないか」

「……へ?」

「僕はずっと。ワンダーランズ✕ショウタイムとして、ショーを作り続けるよ」

「ほっ…本当か!?」

「じゃ…じゃあ」

「アークランドには行かないのか!?」

「ああ、もちろんだとも!」

しかし…アークランドに行かないと夢には近づけないと思うが…どうして…

「そんな困った顔をしないでくれ、司くん」

「そ…そんなに顔に出てたか?」

「ああ」

「僕は、夢を追いかける為に一度は旭さんに付いていこうと思ったさ」

「…」

やはりここにいては、類の夢の妨げにしかならないのではないか…

「でも僕は気づいたんだ」

「僕はワンダーランズ✕ショウタイムのみんなの事が、たまらなく大好きなんだよ」

「ずっと、みんなとショーをしていたい」

「なんていう。僕のわがままにね」

そう言った類の顔はとても幸せそうで、

とても嘘だとは思えなかった。

オレも、嬉しかった。類がそう言ってくれて幸せだった

そうしたら張り詰めたものが一気に溢れて

気づいたら類の胸に顔を埋めて、泣いてしまっていた

「良かった…本当に良かった…」



司くんの悩みを解決出来て、とても良かったと思う。

まさか原因が僕だったとはね…

僕の曖昧な行動のせいで、司くんに心労をかけてしまって、申し訳ないと思っている

こんなに溜め込む程、つらい思いをさせてしまった

そうしたら、僕が司くんを好きでいる資格などあるのだろうか…?

いや、今はそんなこと考えなくていいだろう

ところで、司くんは今、僕に抱きついて来ているのだが…

どうしようか

心臓がうるさくて、体中熱くて…嬉しくて…

撫でてあげたいんだけど、少しでも触れたらバレてしまいそうだし、

司くんを引き離すことも出来ない

こんなとき…一体どうすればいいんだろうか


助けてくれ…瑞希…



「へっくし!」

「風邪?もしかして体調悪かった?」

「いいや〜、ただ誰かがボクのことを噂してる気がするんだよね〜」

「風邪じゃないならいい」

「もう、雪ったら相変わらずなんだから〜」

「でもamia、体調には気をつけてね」

「うん!ありがとK」

「やっぱり優しいね〜」

「えななんと違って〜!」

「それ聞いたらえななんが…」

ピコン

「ちょっと〜?誰が陰険自撮り女ですって〜?」

「えななん!?学校終わったの!?」

「てかそんなこと言ってない!!言ってない!!」

「何かいうことは!?」

「ごめんなさ〜〜〜い!!!(泣)」

アルケミストに惜別を

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