保健室に1人。
遠くの方で園児たちの声が聞こえるも、まだ園児室にいるようだった。
時が過ぎ園児が帰った後
ガラガラ
保健室のドアが開き入ってきたのは園長先生。
(園児たち帰ったわよ、早くおねしょのお布団干しちゃって!外に物干しあるから)
布団を見ると大きな跡が残っていて
(こんな…)
改めて自分の失敗の後をみて絶望する。
布団を持って外に出ていく。
保健室は怪我などがあった時のために外から直接出入りできるような作りになっていた。
そこから出てすぐの物干し竿に布団を干す。
洗濯はできないのでほんとに竿に掛けるだけになる。
ほかの保育士に見られるのもまずいので焦りが出る。
しかもこの日は春なのにとても寒く気温が低い冬の陽気となっていた。
(寒い……)
(早くしなきゃっ)
(おしっこした…ぃ??)
外の風にあたり体が冷えてしまい尿意を感じてしまった。
(やだっ!こんな時に!)
(干し終わるまでガマンさせてっっ!)
オムツばしていても濡らしたくないとゆう一心でガマンしながら布団を干していく。
普通なら数分で終わる作業も尿意と焦りとで上手くいかない。
ましてや紙おむつをあてて、女子服まで着せられてしまっている。
おむつカバーしたけどゆるゆるだからおもらししないでね。漏れる可能性高いから
先輩に言われた言葉が脳裏に浮かぶ。
(漏れるってなに?)
(オムツがゆるゆるってなに?)
(オムツしてても意味ないってこと?)
最悪の状況が頭にうかぷ。
(漏らしたくない!早くしなきゃ!!)
気持ちが焦り手が震える。
高まる尿意。
大きくなる尿意。
必死にこらえるさゆり。
(いつまでかかってるの!この後会議あるんだから早くしなさい)
早くしろと言われても尿意が邪魔をし、
先輩に言われた言葉が頭をよぎり思うようにいかない。
(おしっこなの?がまんしてるの?)
気づかれた!
(え、いや、大丈夫です……)
震える声で答えたものの、大丈夫なわけがなかった。
おもむろに近づき、スカートをめくりあげる園長先生。
それだけではなく、股間をポンポンと触りおもらししているかの確認をしていた。
(あら、おもらししてなかったのね)
(それだっら早くしなさい!)
半ばやけくそになり手早く干しを終わらせに行く。
おねしょ布団を干し終わって逃げるように保健室に駆け込む。
(気づいてないと思うけど後ろからオムツ見えてたわよ、気をつけなさい)
園長先生に言われ顔を赤らめるさゆり。
オムツみられてたなんて…
恥ずかしくてたまらないものの後の祭り。
(おしっこしたいっっっ)
突然の尿意!
オムツを抑えたが
チョロ。
シャー
シャーーー
急に襲った波に止めることも出来ずあっとゆう間にオムツを濡らしていった。
(やっちゃった……)
そんなことを知ってか知らずか
(会議するわよ!早く来なさい)
(洋服の乱れは心の乱れよ!)
(歩くことも出来なくなっちゃったの?)
畳み掛ける言葉に答える隙を与えられない。
オムツの「隙間」から漏れることはなかったものの中はぐっしょらとしていた。
…オムツ替えて欲しい……
心の中で伝えるがそんな言葉が伝わる訳もなく
先に保健室を出ていってしまった園長先生。
(おしっこしちゃった…)
(またおもらししちゃった…)
(あたしどうしちゃったの?)
スカートをたくし上げたものの、みえたのはおむつカバーで紙おむつは隠れていた。
おむつカバーは幼児用のものをそのまま大きくなっただけなので幼児と全く同じデザインのものだった。
(こんなのしてたなんて……)
大人用のショーツを履いている予定が、いまさゆりの体を守っているのは紙おむつにほかならない。
外ハネのおむつカバーもさゆりの羞恥心を大きくする。
(さゆり!)
そこへ同期入社の保育士がなかなか来ないさゆりを迎えに来た。
スカートを上げていておむつカバーが見えている状態で。
その姿を見て少し驚いたような様子だったものの
(早く来て!みんなまってるよ)
同期の保育士はさゆりの手を掴み保健室から飛び出し、保育士室へと入っていった。
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