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高橋さんと田中くん

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第0話 憂鬱な私の日々

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2022年10月29日

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7時11分渋川駅発

晴天

うざったらしいくらいに眩しい光が朝の鬱憤を増させる。駅の改札を入って地下の階段を通り高崎行きの電車を待つ。刺激も何もない憂鬱な日々は私のやる気を無くさせる。肌寒い風が2つ折ったスカートの丈を伸ばしたくなる唯一の理由になりそう。高校に入ってから何か変わると思ってた。そんな思いは入学2ヶ月目で幻滅したよう。だけど、少しでも変わろうと思ってたから高校で初めての彼氏を作った。何も変わらなかったけどね。そんなこんな考えてると電車がきた。朝の満員電車は6ヶ月たった今でもなれない。いつも高崎駅までの6駅中2駅ほど立ちながら登校している。朝から疲れが溜まって仕方がない。新前橋駅にまで行けば座れるはず。それまで待つか。約24分間音楽をききながらやり過ごしている。いつも変わらない変われない。嫌になる。何かほんとにいいことはないか。考えれば考えるほど学校に近づく。いやだ。足がすくむ。

終点ー高崎、高崎 お乗り換えのご案内を…

あぁ、ついてしまった。行きたくない。それでもエレベーター前で友達をまつ。ここまで行きたくない理由は友達たちにあった。自分が言うのも何なんだが私の学校は頭が悪い。私の高校は私立でものすごい数の学科の数がある。馬鹿なのは同じ学科の人が馬鹿なのだ。最初は自分に合わないだけだと思っていたが、そんなんではなかった。ただ単に話が幼稚なのだ。人の恋愛事情や友人関係、自分の武勇伝。つまり、自分のことを話したがるやつが多い。興味もない話なんてつまらないだけ。さっさと自分でお金でも稼げるようにしてあんな高校やめてやりたい。そんな勇気もないくせにね。

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