テラーノベル
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埃の舞う書庫に二つの影が踏み入れた。一方は見慣れぬ様子で周囲を見渡し、もう一方は慣れた足取りで薄暗い廊下を進む。
書庫の薄闇の中一匹は獲物を捕らえる狼のように目を光らせ警戒し、もう一匹は耳を揺らしながら慣れた手つきで扉に手をかける。
その扉の先にはとてつもなくでかい書架がずらーっとありました。
それを見た狼は不思議に思った。こんなにもでかい書架があるというのに、本は一冊も置いていなかったのだから。
隣にいた羊に声をかける。
「なあ、なんで本一冊も置いてないん?」
羊はこう答える。
「んふふ、まだまだこれからですよ」
狼はその意図が分からなかった。
「こんな薄暗い書庫に俺ら以外誰が来るんや」
羊は驚いた顔をしつつもこう答えた。
「これから僕たちが追憶するんです、一編一編拾ってあげることでこの書庫が完成するんですよ。」と
狼はこれからの事を想像するとワクワクしてたまりませんでした。
コメント
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消費したいネタの4個中1個投稿できたのでまた失踪しますん