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19 - 第二幕 第一章 砂漠竜との舞

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2025年08月13日

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「第二幕 第一章 砂漠竜との舞」

竜の咆哮が砂嵐を巻き起こし、視界が一瞬で黄金色に染まった。

砂粒が肌を刺すように打ちつける中、ラシードは笑っている。

まるで砂漠こそが彼の舞台であるかのように。


「目を細めろ! こいつは目が悪い、動きの影で惑わせるんだ!」

ラシードの声が砂煙の向こうから飛んできた。


セレスティアはすでに星剣を構え、刃先に光の渦を集めている。

「あなたは右! 私は左から行く!」

「じゃあ俺は真上からだ!」とラシード。


次の瞬間、彼は竜の前脚を踏み台にして跳躍した。

足に巻き付けた鈴が鳴り、金色の残光を描きながら空を切る。

その間にあなたは竜の右側へ回り込み、剣で硬い鱗を弾き飛ばす。

セレスティアの光刃が左側を切り裂き、竜の体勢が一瞬だけ崩れた。


ラシードは空中で一回転しながら二本の曲刀を交差させ、竜の背中へ突き刺した。

「おやすみの子守歌だ!」

刃から放たれたのは、砂漠の夜風のような冷たい斬撃。竜の筋肉が一瞬だけ痙攣し、動きが鈍る。


「今だ!」

セレスティアの声と同時に、あなたは星剣を振り下ろした。

光の軌跡が砂を裂き、竜の全身を走る。

眩しい閃光が爆ぜ、竜は苦しげに咆哮を上げながら砂の中へ沈み込んだ。


砂煙が晴れたとき、ラシードはマントを翻しながら悠々と着地した。

「いやぁ、西方の剣も悪くないな。

でも俺の方が華があるだろ?」

彼の軽口に、セレスティアは呆れたようにため息をついたが、口元には小さな笑みがあった。


こうして、砂漠の竜との共闘は幕を閉じた。

しかし――東方の空の奥に、不吉な赤い影が浮かび上がっていた。


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