突然だが、俺は今刑務所に居る。それは何故か。理由は簡単である。
「もぉー、なんで『しにがみ』くんヘマするのさぁ、」
そう、「死神」という名の、俺のメンバーの所為である。
「いやぺいんとさんもでしょ!?」
…俺はヘマなんてしてないぞ!?
「なんで俺もなんだよ!w」
そう言い返す。…と、そこで、「クロノア」さんが、口を開く。
「まぁまぁ、落ち着いてよw」
少し笑っている。それもそうだ。
なぜなら俺達「PKST団」は、何度も刑務所へ放り込まれている。しかし、その度脱獄しているのである。もっと簡単に言えば、俺達はまた、脱獄しようとしているのわけだ。そう、余裕がある。
そう話していると、すぐ近くでドアの開く音がした。
────看守だ。
「おはよう、6番、8番、9番。」
「……おはようございます」
「私の名前はリアムだ。今日からお前たちの看守をすることになった。よろしく。………といっても、ほんの短期間だがな。」
「はは、そうですね〜…」
俺らは、死刑囚。この「リアム看守」お顔を合わせるのも、どっちみち短期間だろう。刑を受けるか、脱獄するか…。
…それにしても、このリアムとかいう看守、男って分かってはいるが、同性だが、………その、かっこいいな……。って、何考えてんだ俺!もっと、しっかりしなきゃ。
「8番。」
「はいっ!」
「元気がいいな。」
「ありがとうございます!」
と、ここで死神が口を挟む。
「あっれぇ?ぺいんとさん、リアム看守には従順なんですねぇ?あっれれぇ〜?」
…!?いや別にそういう感情で接してるつもりはッ─
「いや、そんなことねぇし!」
リアム看守助けてくれ………
「6番。うるさいぞ。」
「……。」
俺はびっくりして──いや、嬉しくて──黙り込む。
……この気持ちは、恋、なのだろうか。
「なんで僕だけ!?」
クロノアさんと俺は笑う。ふとリアム看守の顔を見ると、こちらを見て微笑んでいた。
今までの看守とは違った。…少し、様子見しようかな。
「今夜はもう遅い。寝ろ。」
「はい」
「おやすみ」
「…!」
『おやすみ』この言葉を、何度耳にしただろうか。数え切れないほど聞いてきたのに、リアム看守の『おやすみ』は、凄く心に残る。
「おやすみなさい…!」
今夜は、良い夢が見られそうだ。
───翌日────
「おはよう、6番、8番、9番。」
「おはようございます!」
「朝食を配る。」
「やったぁ!」
一晩考えて、分かったことがある。
俺がリアム看守に抱いているこの気持ちは、─好意─なんだ。
「なんだ、8番。そんなに俺を見つめて」
「…あ、いやッ!なんでもないですよ!ただ、かっけぇなぁって思っただけなんで!はい!」
「………そうか…」
リアム看守にそう告げると、彼はクロノアさんのところへ朝食を配りに行った。……もちろん、かっけぇだけじゃないが。
俺は、リアム看守のことが好きなのだろうか。いや、好きなんだろう。今日からでも、少しずつ、距離を縮めていくか。
たった少しの、希望と期待に声を乗せて。
「えー、それでは、今日の日程について説明する。」
「はーい」
死神がリアム看守の言葉に返事をする。続けて、俺とクロノアさんも返事をする。
「まず、6番」
「はい」
死神だ。
「お前は、風呂掃除だ。」
「へーい」
「は?」
「わぁ!?ごめんなさいごめんなさーい!」
「まぁいい。」
「9番」
「は〜い」
……あれ?俺は?もしかして、リアム看守と2人で話せるとかある!?…ないか。
「9番は料理を作れ。」
「は〜い」
「最後、8番」
「はい!」
俺だ。なんの仕事が来るだろうか。
「お前は、私と会話をするだけだ。」
………え?いいのか?まじで?やばくね?
「え、いいんですか?」
「は!?」
死神がびっくりしている。
「はたらかないんすか?」
「そうだ。少し、8番とは話したくてな」
嬉しい。とても、嬉しい。
「え〜」
「とにかく、6番と9番は持ち場につかせる。それまで、8番。待ってろ。」
「はい」
「いい子だ。」
ドMの俺には今の言葉たまんないな、
その間、何をしておこう。リアム看守と話す話題でもつくるか?
…俺は、本当に、リアム看守が好き、なんだよな。
ま、まぁ、話すことを考えよう。
1つ目は、うーん、好きなタイプとか?好きな人、いるのかなぁ。モテそうだし、彼女持ちかもな。
2つ目は、…あ、なんで俺は話すだけでいいのか、だ!
っていうか、俺質問しようとしてるけど、下手すりゃ、これ、俺は質問する側じゃなくてされる側か……!?……これが、固定概念…
「よし、8番。待たせたな。」
「あ、いえ!」
本当に、どうしたものか。心臓がバックバクだぞ?
「こっちだ。」
「はい…」
今、気付いた。この刑務所、前いたトコと構造同じだ。
「となるとこっちは…?」
小声でそうつぶやいていた。俺が前いた刑務所と造りが同じなら、こっちは、**看守の部屋**だ。
「ここだな。」
「え?ここって──」
『ビート』と書いてある。その下には、『リアム』と表記されている。リアム看守の部屋…!?
「入っていいぞ」
「し、失礼、します」
緊張しすぎかな?と思いつつ、部屋に入れられる。
「えっと、それで、話って、?」
話題を振りかけた。
「ああ。そんなに改まらなくていいぞ。」
「あ、はい」
「まぁ、話がしたいんだ」
「はぁ、?」
「8番は、好きな奴はいるか?」
おっと?そっからくるか?
「いま…」
いる。いるんだ。目の前に。
「居ます」
「……そうか」
「リアム看守は居るんですか?」
「俺か?」
「はい」
「まぁ、一応居るな」
「そう、なんですね!」
これで、俺の恋は実らないことがほぼ成立した。どうせなら、もう、なんでも聞いちゃえ
「じゃあ、好きなタイプとかってあります?」
「そうだな」
なんて、来るだろうか。
「……あぁ、元気が良くてな、面白くて、うん。可愛いしかっこいいやつかな」
「なる、ほど?」
結構大胆だな、看守
「お前は、どうなんだ」
なんか、楽しいな、これ。
「俺は、えっと、」
「ゆっくりでいいぞ」
大丈夫、リアム看守のこと言うだけだ。
「俺は、かっこよくて、ガタイ良くて、声かっこよくて、優しい人っす!」
「大分独特だな?w」
「へへ、w」
まぁ、それもそうか。
俺が好きなのはリアム看守なんだから。
「って、お前、男が好きなのか?」
「へ!?」
図星だ。正直に、そうだ、と言うべきか?いや、そう言おう。
「そうです」
「そうか。つまり、俺と同じわけだな」
「え?」
「俺も男が好きなんだ。」
嘘だろ?これは、わんちゃん、、、
「まぁ、誰かは教えんがな!」
「え〜!ヒント!ヒントくださいよ!」
「……じゃあ、名前でヒントを出そうか?」
「はい!」
「4文字だ」
「4………」
俺は………”ぺいんと”……………4、、
あ、クロノアさんも、死神も4か、、
「死神くんですか?」
「6番のことか?」
「はい、リアム看守の好きな人」
「いや、違うな。あいつは、バカすぎる」
「え〜!?w、じゃあ、クロノアさん?」
「9番か?違うな」
───じゃあ─────
「じゃあ、」
「うむ」
「俺?」
思い切って聞いてみた。どうだろうか。
「ッ…」
「え?」
「秘密、、だ……」
看守が顔を赤らめた。ってことは、?俺、!?
「え…」
「そろそろ戻るか、」
「え、あ、はい、」
「行くぞ」
「はい…」
また、話せる機会は無いだろうか。
次、またこうやって話せる時があったら、言いたい。
俺は、
リアム看守が好き
と。伝えたい。
「また、作る」
「え?」
「お前と話せる機会を、作っておく」
「ほんとですか!」
「ああ」
「やったぁ!!!」
また、リアム看守と話せる、!
そう考えるだけでも、俺は人生生きてて良かったって思えた。
───次の日───
俺の死刑執行までの日にちは、残り39日となった。普通よりも長い。
その分、リアム看守と話せる。
そう考えると、とても、死刑なんてどうでもよかった。
自分が死刑囚だとか、どうでもよくなる。
「おはよう。」
「おはようございます!」
「おはよう!リアム!」
は、?死神、お前─
「6番は特別に──」
え?リアム看守?
「死刑執行日までの残り日数を35日にしてやろう。」
「なんでですか!!!!」
「当たり前だろ」
「ちょ、ぺいんとさん!ぺいんとさんもやってみてくださいよ!」
「は?俺?」
「うん」
「え、っと、おはよう、リアム…」
「ッ……//」
リアム看守が、また頬を赤らめた。
「リアム看守?」
クロノアが聞く。
「どうかしましたか?」
「いや、少し、暑くてな、」
「とにかく、朝食を配る。」
「はーい」
俺は、少しの希望を抱いた。
飯を食うか。
今日は、クッキー、美味そう……リアム看守が作ったのだろうか。
ん、?これは、
クッキーの中に、手紙が入っていた。俺宛だ。
8番へ。──1週間後に、また話せる機会を作っておいた。このことは他の奴らには話すな。くれぐれも、下手して死刑執行残日を減らすなよ。それでは。──リアム
まじか、え、まじか、
俺今どんな顔してんだろうな、
顔赤くなってるかな
どうだろう。
「ぺいんとさん?大丈夫ですか?ずっと黙ってますけど」
「大丈夫?」
クロノアさんと死神くんにそう聞かれた。ここは、なんとしてでも誤魔化さないと、
「あ、いや、大丈夫!なんでもない!」
「そうですか?」
「ならいいけど」
なんとか誤魔化すことに成功した。
「食い終わったかー?」
リアム看守が来た。
「はい!」
俺は元気良く返事をする。好感度を上げるためにも、死刑執行残日を少しでもキープするためにも。
「よぉし、じゃあそれぞれ持ち場に行くぞー。今日は、6番が畜産、8番が料理、9番が農業だ。」
俺は、料理、か。え、俺料理出来ないんだけど?
「え、看守看守!」
死神が言う。
「8番料理出来ませんよ!」
「そうなのか?」
「そうなんですよ!」
ないす死神!
「なので、看守が8番についたほうがいいと思います!」
「……そうしよう。」
えまじで死神天才か?
「はい!!!!」
「それじゃ行くぞ〜。」
「はーい!」
そうして、俺らはそれぞれの持ち場についた。
「8番」
「はい?」
「手紙は、読んだか?」
「あ、はい!読みました!」
「…そうか。」
そう言ったリアム看守の顔は、とても自然に、─おそらく本人も無意識なのだろう─にっこりしていた。嬉しそうだ。
「1週間後に、また俺の部屋に連れていく。」
「分かりました!」
「あと7日後も話せるが、今も話すか?暇だし」
「そうですね!」
リアム看守がかっこいい。(?!)
「そうだ、8番」
「はい?」
「お前、好きな人が居ると話していたな」
「はい」
リアム看守なんですけどね。
「そいつを幸せにしろよ。他のやつに取られないうちに、な。」
「はい!逆にリアム看守はどうなんですか?」
「俺か?」
「はい!なんか、好きな人と上手くいってるのかな〜って思って」
「…まぁ、全然だな。」
「え?」
「そいつと話せるのも、あとほんの1ヶ月ぐらいなんだ。」
「!」
囚人、なのだろうか。
「まぁ、叶わない恋だからな。」
叶わない、恋、?
「囚人、ですか?」
「!すごいな、お前は。そうだ、囚人だ。」
「え!誰ですか?」
やっぱり、可愛い、と言っていたから、死神くんだろうか。
「ヒントをあげようか?」
「はい!是非!」
「俺が1番、2人で話す時間が長い奴だ。」
「え──」
リアム看守は、クロノアさんと死神くんと2人で話していないことを俺は知っている。そして、この刑務所に、囚人は3人しか居ないことも。つまり、俺、というわけか?俺ですか?と聞くか?いや、でも、違う時が気まずい。死神くんでいってみるか。
「死神くん、ですか?」
「6番か?」
「はい」
「違うな。前も言っただろw」
「え?」
「あいつはふざける。だから恋愛感情は抱かないな」
「そうなんですね」
「ああ。」
「…じゃあ、クロノアさん?」
「ふ、ッw、お前、俺の話ちゃんと今まで聞いてたか?w」
聞いていたぞ、リアム看守。
「え?はい、聞いてましたけど…」
「6番と9番とは、2人きりで話したことは1度もない。」
「え、じゃあ、俺の知らない他の囚人?」
「この刑務所にはお前ら3人しかいないぞ?」
「え──じゃあ、俺、ですか?」
また、聞いてしまった。
「ッ、」
「?」
「7日後、また話す機会があるだろう。その時に教えてやる。」
「ほんとですか!」
「だが、俺は7日後まで、不在になる。」
「え、?」
「寂しくなるか?」
「………教えませーん!w」
本当は寂しい。
「まぁいい。」
「へへ、//」
「…!と、とりあえずもう戻るぞ。」
「はーい」
こうして、俺は1日を終えた。
死刑執行日まで、残り38日となった。7日後、告白してみようかな、いや、死神たちに相談しよう。
もし、リアム看守と付き合えたら、リアム看守に、ぐちゃぐちゃにされたい。
───次の日───
今日から6日間、リアム看守は居ない。寂しい。そうだ、死神たちに相談しよう。
「なぁ」
「どうしたんですか?」
「どうしたの?」
「俺さ、リアム看守のこと好きなんだよ。」
「え?」
「本気で言ってるんですか?ぺいんとさん」
「うん。本気」
「なるほどー。」
「だから、どうしたらリアム看守振り向いてくれるかなって」
「よく僕らにそれちゃんと言えましたね?」
「まぁ、そりゃあ、悩んだけど。」
「俺は、ぺいんとがリアム看守好きなら、協力するよ?」
「僕も!」
「!ほんとか、お前ら!?」
「もちろん!」
「俺らPKST団の名にかけて、ね」
「そうですね!クロノアさん!」
「ありがとうほんとに、」
「いえいえ!」
これで、俺の不安は1つ消えた。
───6日後───
ついに今日は、リアム看守とまた話せる日、!
今日こそ、言うんだ、「好きです」って、リアム看守に言うんだ。
「よーし、おはよう。そして久しぶりだな。8番。」
え、お、俺だけ!?
「は、はい!」
まじで緊張する
「え〜リアム看守8番のこと好きなんですかぁ〜?」
「黙れ。俺の好きな奴を教える気はさらさらお前ら2人にはないぞ。」
「2人、?」
クロノアさんが聞く。
「6番と9番だ。」
「うぉ!?これわんちゃんぺいんとさんあるんじゃないの!?」
「ッるせー!!!!」
和むなぁ、、
「とにかく、6番と9番は自由行動だ。8番は、予定通り行動だ。」
「はい、」
前々から、俺だけ今日はリアム看守と2人でまた話をすることはみんな知っていた。
行くぞ。
そして、俺はまた、リアム看守の部屋に来た。
「まぁ、ここに座れ」
ベッドの上……
「は、はいっ!」
「お前は本当に可愛いな。」
「へ、!?」
「今日、俺が8番と話したいと言った理由は分かるか?」
「え、っと、前みたいに恋バナする、とか?あ!分かった!好きな人の恋愛相談でしょ!」
「まぁ、大部分正解だな。」
「やったぁ!」
「─だが、」
「え?」
ドサッ
俺はベッドに押し倒された。
「り、リアム看守、!?」
「嫌だったら突き飛ばせ。」
嫌なわけ、ないだろ、
「俺はな、8番の事が─」
俺、嫌われてるとか?このまま絞め殺されるんかな。
「─好きなんだ。」
「え、?」
「ん?」
「今、俺の事、好きって、」
「あぁ、そうだが。」
「え、!?」
「一旦起きろ」
「は、はい、」
グイッ
俺、告る側のはずだったのに、もしかして告られてる、!?
「改めて言う。」
「はぃ、」
「好きです。付き合ってください。」
「…///////」
「大丈夫か?返事はゆっくりでいい。」
「え、と、その、」
「どうした?」
「俺も、好き、です、、」
「は、?」
「だから、俺も、リアム看守と付き合いたい…」
恥ずかしいな、これ。
「ッ、じゃあ、遠慮なくしていいか?」
「へ?」
「8番。お前は、俺にどうされたい?」
え─────そりゃあ、
「…にされたいです……」
「ん?」
か、顔近ぇッ!!!いい匂いだから余計ッ
「ぐちゃぐちゃにされたいです、ッ!」
「─つまり、俺とヤりたい、と?」
「はい、」
「俺もだ、8番。」
「ッ、」
「今日からは、俺の部屋で過ごせ。」
「は、はいっ!」
「毎日ぐちゃぐちゃにしてやるよ」
「ッ!?」
耳元でそれはずるいって、
「6番と9番には、俺から話しておく。」
「分かりました、」
「それまで待っておけるか?」
「はい!」
「いい子だ。」
「へへ、///」
「8番は、可愛いな。」
「も、もぉー!早く行かないと時間ないですよ!」
「8番との時間が……」
「夜、いっぱい、色んなことしたらいいじゃないですかぁ、ッ」
「期待しておけ。」
「ひゃいっ、!?」
リアム看守と付き合えたのはいいが、ドSじゃん!好き!
ぺいんとって、呼んでくれないかな。
──夜──
「待たせたな。8番」
「はい、」
「あの、リアム看守、」
「ん?」
「これからは、ぺいんとって、呼んでください、」
「いいぞ。ぺいんと。」
ギシッ
チュッ
「ん、」
「舌、入れるぞ」
「ん、ふぇ?、」
チュクッ、レロヂュッ
「ん、あ、ふぁ、♡」
「は、で?俺にどうされたいんだ?ぺいんと?」
「ぐちゃぐちゃに、してほしいれす、♡」
「いい子だ♡」
ズチュンッ!
「か、はッ!?」
「きつ、ッ」
「りあむ、かんしゅぅ、ッ♡」
「リアム、とは、呼んでくれないのか?」
「うぁッ♡」
パンパンパンッ×???
「もっと鳴けよ、♡」
「あ”ッ♡」
「りあ、むぅ、♡」
「なんだ?」
「ちゅー、して?、」
「ん。」
チュ
「、でそう、ッ」
「りあむの、いっぱい出してぇッ!♡」
「おねがッい♡」
「責任取ってやる……よッ!!」
ビュルルルルルルルルルルッ
「んぁぁぁッ♡♡♡♡♡」
「かーわい♡」
──翌日の朝──
「い”ッ!?!?」
とてつもない腰痛に襲われた。
「大丈夫か?」
そこには、イケメンなリアムがいた。……裸の。
「大丈夫……れす……」
声がガラガラだ。
「飲み物持ってくる。」
え?1人はやだ、ちょっとでもいいからリアムといたい。
「やだ、俺も行く!」
「……何したら大人しく待っておける?ぺいんと。」
「………!?////」
な、何したらって、え、今夜も………///
「え、えっと、今夜も、してくれるなら、待っとく……」
「よーし、分かった。なんなら毎日してやる」
「え!?」
これから、俺はどうなるのだろうか。
俺の死刑執行残日は、32日となった。リアムと過ごせるのも、あと32日というわけだ。……死刑執行は、余程、看守やお偉いさんから気に入られないと取り消しされない。何か、奇跡でも起きないだろうか。『死刑ではなくなった。』と、なってくれないだろうか。
「ぺいんとー、持ってきたぞ」
「はぁい」
そして、俺はリアムが持ってきた飲み物を飲み干す。
「飲むの早いなw」
「だって、喉乾いてたし、、」
「今夜もたーっくさん鳴けよ?ぺいんと♡」
「ッ、ひゃい、」
「あぁ、少し6番と9番の所に行ってくる。後で、お前も話があるから。大丈夫だ。」
「はい、」
──リアム視点──
遂に、ぺいんとが俺のものになった。
予想通り、喘ぎ声も可愛い。どうやらぺいんとは、ドMのようだ。
「おはよう、6番、9番」
「おはようございます」
「えーそれでは、話が2つある。」
「2つ?」
「1つ目は、8番……ぺいんとと、俺は恋人になった。取ろうとすれば容赦なく処刑する。」
「取りませんよw」
「ぺいんとリアム看守の事ずっと話してたもんね?」
「そうそう!」
「まぁいい。2つ目は、お前ら3人は死刑ではなくなった。」
「え!?」
「釈放だ。」
「やったぁ!!!!!」
「だが!」
「はい?」
─これは、後で話しておこう。
「いや、後々話す。」
「え〜気になる」
「とにかく来い。ぺいんとのところに行くぞ」
「名前呼び……w、結構やってんな、w」
──ぺいんと視点──
「ぺいんと、戻ってきたぞ」
「リアム!!!!!」
「ただいま」
「おかえり!!!!!!」
そう言ったリアムの顔は、幸せそうだった。
と同時に、死神くん達の顔が見えた。
「え!?お前ら!」
「ぺいんと!(ハモリ)」
「ハモんなよwww」
ふと、リアムの方を見た。すると、リアムは死神くん達に羨ましそうな顔をしていた。
「リアム?」
「なんだ?」
「ん!」
両手を広げてみた。どうくるだろうか。
「可愛いな、本当に。」
初めてのハグは、仲間の目の前だった。
「ひゅー!!!!」
「って、そうじゃない!w、俺は、ぺいんとのもとに戻ってきたのと、伝えたいことがあるんだ。」
「え?」
「お前ら2人黙って聞いとけよ?」
「はーい」
「いいか?ぺいんと」
「はい!」
「ぺいんとと、6番、9番は、死刑ではなくなった。」
「まじすか!」
これからずっと一緒にいられるってこと!?
「あぁ。」
「それで、なんだが」
「はい」
パカッ
そこには、綺麗なダイヤの付いている指輪が箱の中にあった。
「ぺいんと。俺と、結婚してください」
「へ、!?」
と、ここで死神くんとクロノアさんが言う。
「うぉぉぉ、w」
「えもう結婚してるのかと思ってた」
なわけあるか!
「んなわけないだろ」
とリアム。
「それで、返事は?どうなんだ、ぺいんと」
そりゃあ─
「勿論、よろしくお願いします!!!!!」
半泣きになりながら、そういう。
「あと、俺らでシェアハウスをしようと思う。」
「やったぁ!!!!!!」
「w、じゃあ、決定だな」
「はい!」
「それに伴い、俺は看守のままだ。死神、クロノア、変な事をぺいんとにしてみろ。すぐさま処刑する。」
「怖ぁ」
「ぺいんとぉ、」
おお、そこまでしてくれるのか、リアム、嬉しすぎて笑うぞ
「ちょ、リアム、やりすぎはだめだよ?」
「ッ、分かった、」
これで分かったことがある。リアムは、俺に弱い。
俺は、リアムに弱い。
そういうことだ。(?)
──1ヶ月後──
俺らは、結婚した。シェアハウスもしている。
「おはよぉ、」
「おはよ」
今日も今日で腰痛が酷い。
「おはよう、ぺいんと」
「ん、おはよ、////」
「と、とにかく、料理作ってくるから!」
俺はそう言った。
「俺も行く〜」
とリアム。
普通では、同性結婚はできない。しかし、死神、クロノアの協力のお陰で、俺の性別を偽造して(本当は男だが、女という設定で提出した)婚約した。
俺は今、幸せだ。
リアムは看守だが、仕事は永遠に無いらしい。その威圧と権力から、看守の座を守り続けているのだとか。
まぁ、リアムのリアムがデカいから、俺もリアムも毎晩気持ちよくなっている訳だが。なんやかんやあって、俺は満足できる生活をしている。
──とりあえず終わり──
えーっと?僕です、主です。
最後まで見て下さり、ありがとうございました!続きは、リクエストがあったら出そうかな〜と思っています!○○プレイとかでもいいです!カプは、基本リアペいになるかな〜とは思いますが、ご了承ください💦
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†┏┛墓┗┓† 今までありがとう、♡( ˙ཫ˙ )カハッ (最高ですッッ、)
いつか、チャットノベルでもやって欲しいですね┏┛墓┗┓
スッー┏┛墓┗┓(フォロー失礼します)