テラーノベル
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あなたの家に呼ばれた。
何が言いたいかなど、理解した。
いつも、そうだったから。
いつからか始まったのかはもう覚えていない。
覚えてるのは、薄っぺらい関係でしかないこと。
求められたからには行くしかない。
どこか期待している腹の奥を無視して、 重たい身体を持ち上げる。
タオルと、着替え、そしてのど飴湿布。
適当にカバンに詰めて歩を進める。
自然と重力に従い汗が目元から流れ落ちる。
それでもなお、霞む視界に目をそらしアスファルトを踏みしめる。
着く頃には運動故の動悸は止み、汗も止まっていた。
インターホンを押すと、あなたは
「早く入れ、冷えるからな。」
とだけ言って背を向けた。
いつもそう。なら、抱擁くらいしてほしい。
向かう先はあなたがほぼ物置として使う部屋。
中はパチパチという新しい薪が燃える音と、既にシーツやら何やらが取り払われているベッド。
そこは私達の関係のみを表していた。
荷物を床に置き、すぐに押し倒される。
一方的に噛みつかれるようなキス。
「ふ…ぅッ♡ん”ん”ッッ!!♡」
どんなに制止しようがしまいが貪られる。
こういうのに経験がないかと言われれば嘘だが、男を相手するのはこのヒトくらい。
そんなあなたは大して後ろを解かすことなどしない。
だから私はあなたを受け入れるために事前に解かしている。
それぐらい私はあなたをもとめている。
だけれど、あなたのは大きく硬い。
どれだけ解かしても、あなたを受け入れるのには時間を要した。
それでもお構いなしに、あなたは律動を繰り返す。
ドスッドスッと腹の奥から音がなるほど犯される。
「ぉ゙お゙…?♡♡ぅ゙あ”ッッッ〜〜!?♡♡♡♡」
「すき”、ぃ゙…ッ!♡ぁ”め”さ、ぁ”ッ!♡♡♡」
「……もっと喘げ。もっとだッ…」
今は前立腺も、結腸も、性欲を満たす材料のひとつ。
私が喘げば喘ぐほど、あなたは顔を歪ませる。
次第にあなたのものが震え出して、限界を迎える。
最後は中に直接あついのを注がれて役目は終了だ。
それを迎える頃私に意識はなく、大体目が覚めるのは翌朝だ。
「…こっちを向いてはくれないんですね」
いつもそう。こちらに体を向けることはない。
私だけじゃなくて、みんなにかもしれない。
でもそれでも、私はあなたにとっての一番がよかった。
痛む腰に鞭を打ち、シャワーを浴びる。
その後は湿布を貼って着替え、のど飴をポケットにつっこむ。
そして、ガラガラな声であなたを起こした。
「あ”さ”で”す”よ”…」
すると「りょうかい」とだけ返ってきた。
その声はどこか塩っぽくて、酷く冷たい。
俗に言うセフレ関係。
そんなことが浮き彫りとなっている気がした。
「じゃあ、朝ごはん作って帰りますからね。」
「おう、それなら俺もう少しねる……」
また、あなたはそっぽを向いた。
ああ、この関係に暖かい名前さえつけばよかったのに。
いつからこうなってしまったんだろう。
本当は、もっと、恋人みたいなことがしたい。
互いに愛を求めて、互いに思い出をつくったり。
そんなことがしたい。
セフレの関係なんかに愛情はないから。
だからこそ求めたい。 好きだと言われたい。
でもそんなこと一生ないのだから、
いっそ、そのてでつきはなしてほしかった。
コメント
3件
テスト期間に出した私を誰か殴ってくれ
うわあ…これ、すごく切なくて胸がぎゅってなったよ…😢💔 「セフレ関係」ってタイトル通り、身体だけの関係なのに、主人公が心から求めてるのは「好き」って言葉で、最後の「いっそ突き放してほしかった」とか、もう感情が溢れててやばい…🫂✨ ぬんこさんの書く主人公の諦めと願望が混ざった心情描写、めちゃくちゃ刺さりました…!続きが気になるけど、まずはこの1話だけでじわじわくる読後感がすごいです🥺🌸
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まいだよ
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