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*Suezawa said*

prr..prrr…prrピッ

誠也「…ぁい」

晶哉「誠也くん?」

誠也「…晶哉?なに…どうした…? 」

晶哉「何って…寝ぼけてんの?学校遅刻するで?」

慌てて時計をみてみると、8:00を指していた

誠也「…やば、ごめん急いで準備する」

晶哉「分かった」

晶哉の電話を切り、父を起こしに行く

バタバタ

誠也「父さんおきて!遅刻する!!」

父親「…っハッ」

俺の声で起き上がる父。

誠也「晶哉待たせてるから俺もう行くな」

父親「ごめんな、気をつけて」

誠也「うん、行ってきます」

俺は待ち合わせ場所の公園まで走った


公園に着くと 目を瞑りながら音楽を聞いている晶哉がいた。あまりにも綺麗すぎて俺は見惚れてしまった。

俺に気づいた晶哉が声をかけてくる。

晶哉「着いたなら、声かけてや笑」

誠也「…あ、ごめん」

晶哉「おはよ」

誠也「おはよ、待たせてごめん」

晶哉「全然、やっぱりmorningcallした方が良い?笑」

そう言いながら、俺の寝癖をなおしてくれる晶哉。

誠也「うん…」

晶哉「ん?どした?」

じっと見つめる俺を不思議に思ったのか聞いてくる

誠也「やっぱ晶哉と同じ学校良いなって」

晶哉「目覚まし係ってこと?」

誠也「ちーがう、毎日会えるから。中学はたまにしか会えなくて寂しかった」

晶哉「なにそれ笑


晶哉は小学校からの幼馴染。

人付き合いが苦手な俺が心から安心できた唯一の居場所。晶哉が俺の世界の中心で全てだった。


誠也「今日、家行っても良い?」

晶哉「またぁ?」

誠也「今日ダメ? 」

晶哉「いや…」

晶哉が話している途中で誰かが晶哉に話しかけてきた。

友人「晶哉〜、おはよ」

晶哉「お〜、おはよ」

友人「今日の授業のさ…」

晶哉「あー、あれね。あれは… 」

俺の知らない話を2人で話している。横にいるはずなのに、俺の知らない話で盛り上がってる晶哉をみているとどんどん遠くに感じてく。

(…晶哉が俺以外の人と話すの嫌だな)

心がチクッと傷んだ。

晶哉の裾を少し引っ張る。気づいた晶哉が俺の手を握ってくる。

晶哉「なぁ、あそこにいるのって𓏸𓏸さん?1人でおるやん」

友人「お、まじや!ちょ先いくな」

晶哉「うん」

晶哉の友達が去っていく

晶哉「で?」

誠也「え?」

晶哉「家来て何すんの?」

誠也「行ってええの?」

晶哉「来るんじゃないの?」

誠也「行く!晶哉と一緒なら何でも良い」

晶哉「…フッ調子ええな」

そう言って笑う晶哉が愛おしくなり、俺は手の中にある晶哉の手にキスをした

晶哉「ちょ、何してんの?」

誠也「ごめん、つい」

晶哉「俺はええけど、今みたいなこと誰にでもしたらあかんよ?」

誠也「…晶哉にしかせえへんもん」

晶哉「ならええけど、行こっか」

誠也「うん」


晶哉は優しい。俺には特別甘い所とか大好きで仕方ない。…だけど、何かが足りない。ずっと何かを渇望している。晶哉を独り占め出来たら良いのに…。


長い1日が終わり、晶哉の所へ向おうと準備をしていると女の子から話しかけられた。

女子「末澤くん」

誠也「…なに?」

女子「ごめんね急に。私𓏸𓏸って言うんだけど、同じ係になったんだ。よろしくね」

誠也「あー…うん」

(そういえばなんか決めてたな)

女子「それでもし良かったらなんだけど連絡先こうかんしない?ほら!必要になる時があるかもしれないから」

誠也「…うん、ええよ」

さっさと終わらせようとしたが、近くにいた男子が茶化しにはいってきた

男子「何、𓏸𓏸って末澤のこと好きなの?」

女子「はぁ!?」

(晶哉が待ってるから早く行きたいのに)

そんなことを考えてると突然話しかけられた

男子「末澤は?好きな人いんの?」

末澤「…い」

男子「まって、当てるわ。絶対いない」

末澤「…」

男子「末澤ってそういうの興味なさそうだもんな。𓏸𓏸、チャンスじゃん」

女子「もう、うるさい。ごめんね末澤くん」

末澤「その会話楽しい?」

男子「た、楽しいけど」

末澤「ふぅん、俺帰るね」

男子「え?」

末澤「じゃあね」

そう言い残し、俺は晶哉の元へ急いだ


晶哉に抱きつく

誠也「晶哉!」

晶哉「うぉ、誠也くん。遅かったね」

誠也「なんか同級生に捕まった」

晶哉「友達?」

誠也「友達じゃないけど、なんか好きな人はいるのかって聞かれた。そんな話の何が楽しいのか分からへん」

晶哉「…それで?」

誠也「ん?」

晶哉「なんて答えたの?」

誠也「いないよ、好きな人なんて。晶哉が1番知ってるやん」

晶哉「…」

(晶哉より大切な人なんて要らへんし)

なにも言わない晶哉

誠也「晶哉?」

晶哉「…うん」


晶哉の家で俺たちはゲームをして過ごしたー。

誠也「はぁ〜楽しかった」

晶哉「久しぶりにしたな」

誠也「…眠たくなってきた」

晶哉「ベット使ってええよ」

誠也「今日泊まっても良い?」

晶哉「俺はええけど、親父さんはおらへんの?」

誠也「うん、今日おらんって言ってた」

晶哉「そっか、一応連絡しときな。母さんには俺が言ってくるから」

誠也「分かった、ありがとう」

晶哉が下に降りていく。ベットに入ると晶哉の匂いでいっぱいだった

誠也「はぁ〜、この匂い落ち着く」


晶哉「…くん…誠也くん」

誠也「…ん、ねてたぁ?」

晶哉「うん、ぐっすり」

誠也「ごめぇん、」

晶哉「お風呂はいってきな」

誠也「ん、起こして」

晶哉「しょがないな、ほら」

晶哉が俺を抱き抱える。ふわっと晶哉の匂いが漂ってきた

誠也「んー、晶哉の匂いだぁ」

晶哉「…何言ってんの、早く入ってきな」

誠也「はぁ〜い」


下にいる晶哉の母親に声をかける

誠也「おばちゃん、俺のパジャマどこだっけ?」

晶哉母「あー、どこにしまったかな。今日は晶哉に借りてくれる?」

誠也「はーい」


再び上に上がり晶哉の部屋の前まで来ると、普段と違う苦しそうな晶哉の声が聞こえてきた。

(…晶哉?)

少し開いていたドアの隙間から部屋を覗いてみる

晶哉「…アッ、ン…ハァ」

(…え、あ、うわ、そっか。晶哉だってするよな、普通…びっくりした)

離れないと、頭ではそう思っているのに中々その場から動くことが出来ない。

(あれ、俺変だ…。もっと、もっと聞きたいなんて…変なこと考えてる。)

晶哉「…ッ…せぇや…くん」

(え、今俺の名前…)

思わずドアノブにてをかける

誠也「まさ…」

晶哉の母「誠也くーん、服借りれた?」

下から晶哉の母親に声をかけられた

誠也「!」

(やばい…今聞いてたのバレたらどうしよう)

部屋から晶哉がらでてきた

誠也「あっ、」

晶哉「服ないの?」

誠也「あ、うん」

晶哉「もう着てないやつでも良い?」

誠也「大丈夫」

晶哉「ちょっと待ってな」

(あれ…?普通だ。バレてないなら、気づかない振りしてれば…)

晶哉「はいこれ」

誠也「ありがと」

その場から立ち去ろうとすると晶哉が抱きついてきた

誠也「わ、な、なに?」

晶哉「聞いてた?さっきの」

誠也「きこ…えた」

晶哉「…誠也くんのえっち」

誠也「…へ?」

それだけを言い残し晶哉が部屋に戻ろうとする(か、揶揄われてる…?)

晶哉の手を掴む

誠也「ま、待って」

晶哉「…なに?」

誠也「俺のこと揶揄ってる?」

晶哉「なんで?」

誠也「なんでって」

晶哉「誠也くん、手離して」

誠也「やだ、離したら逃げるやろ?」

晶哉「逃げないから」

誠也「絶対やだ」

晶哉「…ッ」

誠也「俺…」

晶哉「そっち!」

急に大きな声をだされてびっくりする

誠也「!」

晶哉「…してた方の手だから離して」ボソッ

晶哉を見ると、耳まで真っ赤にして恥ずかしそうにしていた。そんな晶哉をみて、俺は握る力を強めた

晶哉「ッ!?話聞いてた?なんで強く…!」

俺の顔をみて晶哉はそれ以上なにも言わなかった

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