テラーノベル
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「で…悪夢悪夢言うとるけど、何見たんや?」
カチャリとカップを丁寧において、ゆっくり話し出すグルッペン
本当、根は優しい
そのゆったりペースに乗るかのように、夢の内容を話そうとした
「 」
?
「 」
話せなかった
言葉が出てこなかった
頭では、浮かんでる
自分が何をしていて、何をされていて、誰が何をしたか
なんで言葉が出てこない?声に出せない?
なぜ沈黙が続く?
「ゾムゥ~?大丈夫?口パクパクして…」
「言葉にせんと分からんで。ま、お前のペースで話してや」
「 そ、の…」
「…いや、言わないんじゃないな」
「言えない…そうやろ?」
「…分からない」
「言葉に出せへんかった。何があったかは分かっとるのに…!」
「なんで…なん?」
(わざわざ呼び出して、話聞いてもらいたいって、
決めて、来たのに、)
何もできないで下の方を見る俺を、三人は気遣ってくれた
大丈夫だと言ってもらって、抱きしめてもらって、
本当に自分は愛されている、って実感した。
「うるっさ…何してん」
「なんで毎回のように皿を割るん?」
「俺以下の無能も存在したもんやな」
「……、ごめ、ん…なさい、」
「は?謝っただけで皿は戻るん?」
「これはお仕置きやなぁ♪」
「雑用としても使えないとか、屑中の屑やなホンマ」
圧倒的毒舌。鋭い眼光の紫色の瞳は、
塵を見るかのような冷たい目線を送り続ける
紺色の髪の奥にはニタッとした目
彼が吸う煙草は異物を排除するかのように、俺に向かって煙を当てる
トントンやシャオロンと違って、
この二人は俺のことは駒としてみている。
仕えないけど、ストレスを蓄積させるために使われる、
ボロ駒役
皿を割るのはリ●カの跡に洗剤がしみて腕が震えるから
あとは単なる栄養失調、筋肉の脆弱さからくる痙攣などが原因。
もう…言われ慣れた。…のだけど…
『ゾムさぁぁ〜ん…書類終わらんのやけどぉぉ(泣)』
『ゾムさん、次の戦争の配置で相談があって…』
こんなことを夢で言われたものだから、少し困惑。
そんなこと、言われてみたいという欲が溢れてくる
羨ましいと、そっちの世界に行きたいと、思ってしまう
どうせ、叶わないのに、残酷な話だ
(なんで…夢では愛されてしまうん…)
▷
ザシュ、バキャッ ドサドサッ…
何人も倒れていく
自分の周りは血の海と化し、
それにまた、自分も溺れている
最後に血の海に浮かぶのは、
たった一人、俺一人だけ
俺は孤独で、孤独と戦い続ける
沢山●して、沢山苦しめて、愉悦に浸りながら帰路につく
「今日も供給、ありがとう…♪」
〜分かったこと〜
夢の内容は他人には言えない
おつマリ。
コメント
4件
悲しいな、(T ^ T) 続き楽しみ✨️(´。✪ω✪。 ` )
うあああ … いい 、いいな … 夢 に 出た こと は 言えない … か どこ から 出た その 神 設定 … でも 、これから それ で 困る こと ありそう … いやぁ … 主様 毎回 思って たん です けど 、 言葉 の 使い 方 と 語彙力 が 合わさりすぎでは … ? とても とても 羨ましい です (笑) 続き 求む … お願い だ … うわああ …