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8 - 第8話「母なる大地、ロシア」

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2023年05月11日

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2070年、アメリカは世界に向けて情報を発信するとした。


「自由主義国の皆さん、今日はアメリカ及び欧州にとって危険な情報を入手いたしました。

この情報はまだ完全とは言い難いものの為、誤情報等にはご注意ください。

先日、アメリカ中央情報局がロシアから電波を確認いたしました。

ロシアは本来であれば電波を乗せることが不可能なほど分裂、内戦を繰り返しています。

つまりは、ロシアが統一された可能性がございます。

今アメリカは懸命に情報を精査しておりますゆえ、正しい情報はお待ち下さい。」


[検閲済]首都[検閲済]

「おい、聞いたか?」

「あぁ、[検閲済]の電波がアメリカに渡ったことか?」

「そうだよ。いままで[検閲済]は静かだったからな。政府はどうするんだ?」

「知らねぇよ。俺が[検閲済]政府の関係者だからって何でも知ってるとでも?」

「だよなぁ…」

一般人が平和に話しているこの場所はロシア…なのだろうか。


「そうだ、今日はパレードの日だろ?見に行こうぜ。」

「まぁ俺も仕事がてら行かなきゃならんし、付いて来ても構わんが…何もなくて暇だぞぉ?」 

「暇だから行くんだよ、ハハハ」


パパパー!

ラッパの音が会場に響き渡る。

今日は対独戦勝記念日。

「聖なる戦い」が流れる。

数人の軍人が隊列を乱さずラッパの音、太鼓の相槌、ソビエトの赤旗を持つ軍人、ロシアの旗を持つ軍人。

それを静かに見守る軍人と、政治幹部と、国民。

赤旗には白文字で「ロシアの日の出、欧米の日の入」と書かれている。

複数の軍人が、隊列に戻ると掛け声によって曲が止まる。

そして新たに曲を響かせる。

「赤軍25周年」が流れると黒い車が2つ現れた。

そこに乗るのはアンドル・ドグルエフスキー。

もう一車はゴルド・ガルチーノ。どちらも大将である。

2つの車が合流すると曲が変わり

「近衛プレオブラジェンスキー連隊行進曲」が流れる。

車が方向転換するとまた一つのところへ真っ直ぐ進み始めた。

車が止まると

ypaaaaaa!!!!

軍人の雄叫びが響くと同時に曲が変わる。

「士官学校巡閲行進曲」である。

ypaaaaaaは4回繰り返された。

車は少しスピードを上げて軍人たちを横切っていく。

また止まるともう一度

ypaaaaaa!!!!

もう一度雄叫びを上げ曲が変わる。

「軍旗棒持巡閲行進曲」だ。

派手なラッパと共にある一つの場所へ向かう。

将軍同士、目が合うと曲が終わり

「海軍親衛隊巡閲行進曲」が流れる。

もちろんypaaaaaa付きで。

もう一度車が止まると

「巡閲行進曲」が流れる。

すべての兵士が将軍が見守っているとまた曲が変わる。

「栄光あれ」。

兵士たちはいままでで一番声を出している。

スピードを更に上げ一つの場所へ向かう。

その後ろで軍が行進する。

兵士に戸を開けてもらい、大将は[検閲済]に敬礼をした。

[検閲済]が壇上へ立つと

パレード・ファンファーレ「5月9日」が流れる。

大将は指揮をしている。


ypaaaaaa!!!!ypaaaaaa!!!!ypaaaaaa!!!!

3回兵士が叫ぶと

[検閲済]連邦国歌が流れる。

楽器として砲兵も参加した。

それと同時に[検閲済][検閲済]の[検閲済]が演説をする。

「ロシアの皆様。こんにちは。

そして欧米の皆様。おはようございます。

またアジアの皆様。こんにちは。

聖なる我が国はウクライナとの戦争に敗北し、分裂していました。

我が国は帝国主義、共産主義、権威主義、全ての考えが剣のように喉元に突き刺していました。

しかしロシアの大地はついに私[検閲済]によって統一されたのです!

なんと素晴らしいことでしょうか!

共産主義という赤い悪魔、帝国主義という理想主義者、民主主義という愚かなる腐敗!

全てを取り除いた我が国は、祖先より授かった民族の叡智を

栄光ある我が祖国に、[検閲済]に全力を尽くすのです!」



ロシア、聖なる我らの国よ

ロシア、愛しき我らの国よ

力強き意志、大いなる光栄

永久に汝の手元に!

栄光あれ、自由なる我らが祖国よ

結ばれし民族の永久の結束よ

祖先より授かった民族の英知よ!

栄光あれ祖国よ、我ら汝を誇らん




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