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りお 81垢
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^^
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私にはテニスがあればいい
そう思っていたけれど…
どうやら違ったみたいだ。
親友だと思っていたあの子と暫く距離を置かなくてはならなくなってから私は『私』ではなくなった。
テニスをしてても楽しいと思えない。
そんなことは、今までなかった。
あの子からいつか連絡が来るような気がしてLINEは繋がったままにしておいた。
…違うな。
私が消したくなかったのだ。
テニスという素敵なものに出会わせてくれたあの子との思い出や繋がりまで消えてしまうような気がして。
あの子からLINEで呼び出されて、クッキーを渡された時にはビックリした。
この日にクッキーを渡された場合の意味は『友達でいたい。』
花言葉やお菓子言葉を気にするあの子らしいやり方だなと思った。
あの子が手渡して来たのが最近話題になっている入手困難と有名な幻のクッキーであることには驚いたが
同じ気持ちでいた私には受け取らない理由もないと思った。
ー数日後ー
私はあの子と並んで廊下を歩く。
それだけで私は幸せで満たされていくのを感じる。
ふと、前から俯いて歩いてくる人影が見えた。
その人影の姿はいつかの日か『私』が心のなかで存在を比べたクラスのマドンナ
俯いてる姿も絵になるな…なんて思ってたけど、すれ違い様に『ありがとう…。』って聞こえた気がした。
驚いて少し視線を反らして彼女を見ると、彼女の目は今まで見たことないくらい、キラキラと輝いていて力強くて。
とても印象的だったのを覚えてる。
でも、私はあの『キラキラと力強い光』がなにか知ってる。
それはきっとあの子の勇気のお陰で今となりに肩を並べて居られる『私』の瞳にも宿っているものと同じ光だと思うから。
コメント
1件
とても温かい気持ちになりました。好きな人と並んで歩けるだけで満たされる、その感覚が本当に丁寧に描かれていて、胸がじんわりしました。すれ違ったあの子の瞳に宿った光が、きっと主人公にも同じように宿っている──そう思えるラストがとても美しくて、何度も読み返したくなります。クッキーのエピソードも、お互いを想い合う優しさが溢れてて素敵でした。