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#ファンタジー
#ざまあ
設楽理沙
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何がオカシイのか、何が間違っているのか。
幼い俺にとって、それを教えてくれるのは親だけで、親の教えてくれること求めているものは全て正しいのだと信じていた。
幼稚園の頃から、俺は女物の服を着せられて髪を伸ばしていた。
幼い頃はそれが変なことだなんてわかっていなくて、普通だと思っていた。
けれど、そのことが苦痛になりだしたのは小学校に上がってからだった。
父さんに小学校からはズボンを履きなさいと言われ、それに対して母さんは不満そうで何度か言い合いをしていてた。けれど、結局父さんの言う通りになり小学校からはズボンを履き始めた。
ただ髪の毛は胸元まで伸びたままだった。
「日下部って女みたいだよなぁ」
「髪なげーし!」
「顔も女の子みたいだよねぇ」
クラスメイト達が俺を囲んでゲラゲラと笑い出す。
「こいつオカマなんじゃねぇ?」
「うえー」
「こっちよるなよー! オカマ菌がうつるー」
好奇な目で俺を見ては、近づくなと顔を歪める。
髪が長いことがそんなに変? 顔が女みたい?
そこがみんなと違うの?気持ち悪いの?
「こっち来るなって言ってんだろ!」
たくさんの目が俺を見ている。
どうしてそんな目で俺を見るの? みんなと俺は何が違うの?
「触ると感染すんぞー」
「ギャハハ! ひでー!」
男子はみんな髪の毛が短い。長いのは女の子だけ。スカートを履いているのも女子だけ。
俺はずっとおかしかったの? 変な存在だったの?
「女みたいで気持ち悪い」
————それが今の俺なんだ。