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『私を見て』
※本作品はノンフィクション作品です
一部虐待や暴力等の表現がございます、見るのが辛い方はそっと閉じてください
では、物語の中へいってらっしゃいませ、、
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八木side
誰もいない教室へと向かった
そして俺は静かに雅を椅子に座らせ、上着を取った
顔は見られないほどに殴られており、目が開きにくくなっていた
八木
「雅、、顔触っていいか?」
雅
「うん、大丈夫、、」
そっと顔に触れ、優しく撫でた
あんなに綺麗だった顔が、今ではもうボロボロだ
どうしてこんなことが出来るんだ、、自分たちの孫なはずなのになぜこんな仕打ちが出来るんだ、、
狂ってる、あいつら狂ってるよ、、!
八木
「なぁ、、雅何があったか聞いていいか?」
雅
「大丈夫、、」
八木
「無理はしなくていいからな、話終わったあと保健室行こう」
そう俺が言った後に雅が話し始めた
俺たちが付き合う前、雅は自殺未遂をしていて、担任はそれを雅の祖父母に黙ってくれていたんだが
部活の顧問が雅の祖父にその事を話してしまったらしく、それを聞いた祖父は大激怒
いつもは体で終わるはずなのに、今日だけは違ってまるで殺すかのように顔まで殴ってきたらしい
そんな話を聞いた俺は少しずつ湧き出る怒りを抑えきれなかった
俺の愛しい人がこんなにもボロボロにさせられて、泣きじゃくってる姿をもう見たくない、、
八木
「辛かったよな、話してくれてありがとう、1回保健室行こう、手当してもらおうか」
雅
【小さく頷く】 コクッ
八木
「歩くのきついだろうから、これでもいいか?」
そういった俺は、雅を姫抱きにし、保健室へと向かった
ガラガラガラ
八木
「失礼します」
保健室の先生
「あら、2人ともおはよ、、って雅さんどうしたの!?その怪我!!」
八木
「ちょっといろいろあったみたいで、、とりあえず一旦手当お願いしてもいいですか?」
保健室の先生
「そうね、、そうしましょうか、まだ痛みが続いたり、酷くなるようだったら、先生と一緒に病院に行きましょうね」
雅
「分かり、、ま、した」
ひとまず手当が終わり、保健室の先生はこの事を俺らの担任に報告するため職員室へと向かった
八木
「ん、だいぶ朝に比べたら腫れも引いてきたな、、なぁ、雅」
雅
「ん、?」
チュッ
雅
「ん、、?は、え??待って、、?」
八木
「何動揺しちゃってんのw可愛いなぁ〜」
雅
「違っ、、可愛いなじゃなくって、!今何した、、!?」
八木
「何したって、、キスだよ、キス」
雅
「も、、!わざわざここでする必要ないでしょ〜!!!」
雅は恥ずかしそうに顔を赤く染め、俺の事を小さく叩いた
すると後ろから声が聞こえてきた
???
「おまえら朝から何やってんだ、お熱いのはよろしいけど、ここでキスすんな」
八木
「先生、けれど、好きな人の顔を見てたらキスしたくなりやしませんか?」
担任
「まぁ、なるけどってそういう問題じゃないw他の生徒とかじゃなくて良かったな」
八木
「まぁそれは確かに」
担任
「ところで北条、またやられちゃったか、、?相当酷いな」
八木
「俺が雅の家に着いて、外で待ってたらこの姿で出てきたものなんで、、慌てて保護して、学校に来ました」
八木
「ただ、雅が自転車漕げそうになかったので俺の自転車の後ろ乗っけちゃいました」
担任
「まぁ、それが一番妥当だろうな、ただ危ないから今後は控えろよ」
八木
「もちろんそれは、分かっています。すみません」
その後俺と担任はみっちりと話し合いをした
これからどうやって雅を守るか
このままだといつか本当に雅の祖父に殺されてしまう
避けなければいけない、その時俺はあることを思いついた
八木
「先生、雅を俺の家で一時保護しちゃダメでしょうか?」
担任
「それはいいとは思うが、お前の親御さんがどう思うかだよな」
八木
「今日家帰ってちゃんと説得するんで」
担任
「雅はどう思うんだ?」
雅
「嬉しいけど、、そんなことしたら、今度狙われるのは一郎になっちゃう、、迷惑かけたくない」
八木
「なぁ、、雅、俺はそんなこと迷惑だなんて思わないし、これから一緒にいられるだけ嬉しいよ」
雅
「ほんとに大丈夫なの、、?もし今2人が居なくなったら、、私どうすればいいかわかんないよ、!」
俺はそっと雅を抱きしめた
八木
「大丈夫、もしそうなったら、そのまま俺ら家族と一緒に暮らそう?」
雅
「っ、、ほんとに、いいの、?」
八木
「当たり前だろ、良くなかったらこんなこと言ってないよ」
雅
「ほんとに、、本当にありがとう!!」
その後雅は泣き疲れたのか眠ってしまい、保健室のベットで次の授業が終わるまで休んだ
担任
「じゃあまた後でな、お前は北条のそばに居てやれ、ほかの先生には俺から言っておくから」
八木
「ありがとうございます」
俺は深くお辞儀をした
八木
「雅、早く大人になって結婚しような、、
まだ早いって怒るかもしれないけど、俺はそれぐらいお前のことが好きだよ」
眠っている雅の唇にそっとキスをした
少し恥ずかしかったけど、これが今俺に出来る精一杯の愛情表現だった
雅が起きた後、教室へと戻り、放課後まで何事もなく過ごした
そして、部活が終わったあと、俺と雅は家へと向かった
八木
「お母さんただいま」
八木ママ
「あら、おかえりなさい、後ろの子は誰?」
八木
「あぁ、俺の彼女だよ、 雅、俺のお母さん」
雅
「あっ、、初めまして、北条雅です。一郎とは以前からお付き合いさせて貰っています」
八木ママ
「あら、そうなの?一郎にもやっと彼女が出来たのね〜、もうお母さん鼻が高いわ」
八木
「あとそれと、、話があるんだけど、雅少しここで待ってくれないか?」
雅
「うん、わかった」
そうして俺はお母さんと一緒に自室に入り、事の経緯を説明した
八木ママ
「そうなのね、、酷い話ね、お母さんは大丈夫だけど、お父さんにも相談しないと」
八木
「まぁ、そうだよな、、いつ帰ってくる?」
八木ママ
「多分もう少しで帰ってくると思うわ、さっき連絡あったから」
八木
「わかった、お父さん帰ってきたら言って、俺雅と部屋でくつろいでるよ」
八木ママ
「うん、わかったわ、じゃあなにか飲み物とお菓子持ってくるね」
八木
「ありがとう、お母さん、俺雅呼びに行ってくるから」
八木
「雅、俺の部屋行こっか」
雅
「うん、!」
初めて部屋に誰かを上げた
友達すら上げていなかった部屋に彼女がいる
緊張で手汗がものすごく出てくる
大丈夫かな、、俺
もっと知識つけて、雅のこと守んなきゃなのに、、はぁぁ、ダメだなー俺
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『私を見て』 8話 一緒に暮らそう
いかがだったでしょうか??
あのぉ、もう作者分かります、なんかすっごい迷ってるよねんw
まだまだこれからで話数もどんどん増えてきますが、ぜひ見てほしいです。。
では、次のお話でお会いしましょう、、
次回 『私を見て』9話 真実