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深夜誰もいない廃墟。
ヒソヒソと息を押し殺しながらも物置に隠れてる。
外は土砂降りの雨だ。
寒さで震え上がる体
今自分が着ている服は1着の布切れが何枚も繋ぎ塗っている薄着の服だけだ
しゃがみながらも人の足跡が聞こえる度心拍数が増加
足元からカサカサとはい上がる虫たち。
しかし自分はそれに慣れている
だが今、最も危機感に直面してることといえば
何人もの敵兵の男達が自分を探してる事だ。
この廃墟は小さい
見つかるのも時間の問題
体には幾つもの傷跡
膝には転んだような擦り傷の跡
髪はあえて短く切ってある
そうここは戦争真っ最中の時期
自分はここを乗り越えてこそ今いる
その時は…「辛い」という言葉すら口から出す暇もなかった。
それくらい
過酷だった