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「おなかすいてる?」


「実はペコペコなんだ」


彼はわざと眉を寄せて哀れを誘う表情をむけた、私は噴き出した



「好き嫌いはないわよね?何かつくるわ 」


「やった!」



大型犬のように見えないけどしっぽを降っているのが想像できる


私は小さなおばあちゃん犬と大きくて美しい大型犬を飼っているような気分にさせられた


彼がペットケージの入った箱やごみをかたずけている間ポポは一つも吠えたりせず、犬用ベッドに寝そべり、満足そうに見つめている



私は鶏の胸肉をさっと切り、水で溶いた小麦粉にくぐらせて揚げて鶏の天ぷらを作った、それにつける出汁も作り大根おろしを素早くすりおろした


「ああ・・・匂いを嗅いだだけでよだれが出てくるよ~」


ゲージを作り終えた彼が嬉しそうにリビングでポポを抱いて、ゴロゴロ転がっている


その姿があまりにも可愛いので思わず嬉しくなる


あともう一品数分で作れるもの・・・そうね茶碗蒸しならレンジで数分だし・・・


私は食器棚の上にある小さな箱に入っている、茶碗蒸しの容器を取ろうとして椅子に登った



「う~ん・・・あと少し・・・」



椅子に乗った足元がおぼつかなかったけど、なんとか手を伸ばして奥にある箱を掴もうとした


「あっ!」


椅子がぐらりと傾き、思わず私は小さな叫び声をあげた


次の瞬間私は彼の腕の中にしっかり抱き止められていた私の唇は彼の顎のすぐ傍にあった






復讐ジュリエット~DV元夫に復讐の花束を~

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