ご本人様とは一切関係ありません
捏造捏造
他の住人の口調、キャラが掴めていない。ほんとに
つぼでさえ曖昧かも。
あまり観測しない方たくさん
解釈不一致だったらすみません
アパート部屋間取り捏造
それでも良い方は……
人間の皮、つぼ浦くん。
ワンクッション
8月。
真夜中午前2時、現在指名手配中のヴァンダーマーは
暗い路地でタバコを吹かしていた。
この時間はまだ警官が走り回っているので隠れているしかないのだ。
そこに、一通の電話。
「……もしもし。」
数秒間の沈黙。
公衆電話からかけられた電話は少し珍しい。
なにかのイタズラ電話かと思い切ろうとする。
「……」
「用がないなら切らせてもらう。」
痺れを切らし、耳に当てたスマホを少し離す。
その時、少女の声が携帯電話から聞こえる。
“「こんばんわ。私メリーさん、今ゴミ捨て場にいるの」
「ほう。それで、私になにか用か。お嬢さん、…あれ?」
何用か聞き出そうとしたが既に通話がきられていた。
やはりイタズラ電話。誰かがふざけてかけていたのだろう。
そう完結させようとするが、この街にメリーなんて少女はいたか?
タバコの灰がアスファルトに落ちる。
また、コール音が響く。公衆電話からだ
一度、電話の発信者に注意でもしておこうと応答する
「はい、もしもし。」
「…」
これでは先程の繰り返しだ。
「いたずらに電話を掛けるのはあまりおすすめしないぞ。
お嬢さん?」
“「こんばんは。私メリーさん、今公園にいるの。」
ツー_
公園?レギオンのことか。
さっきとは場所が変わっている。
だんだん近づいてくるタイプのいたずらか。
相手は私の現在地も知らないだろうに。
こんな通話はもう聞きたくないので他の奴にちょっかいでもかけてやろう。
アルフォートウェスカー……
繰り返しのコール。出ない、忙しいのか。
諦めて此方から切るとすぐ、先程の少女から電話がかかる
「いい加減にし”「こんばんは。私メリーさん、今道路にいるの」………」
そして、切られる。
とんだおてんば娘にもほどがあるだろう。
だる絡み相手のキャップはどうだと通話ボタンをタップ。
やはり繋がらない。
騒がしかった無線もいつの間にかシーンとしている。
なにかおかしい。
歪みの可能性もあるだろうが…
再度、電話が掛かってくる。
「はぁ……もしもし…。」
“「こんばんは。私メリーさん、今貴方の後ろにいるの。」
ツー_ツー_
「…っは、」
スマホと、私の背後。2方向から少女の声が聞こえる。
言っていることはデタラメなんかじゃなかった。
また、着信。
すぐに拒否。
脳が赤信号をだしている。
また、着信。
恐る恐る振り向く。
だんだんと視点が変わっていき、少女の姿がー
「ヴァンダマーじゃねぇか。指名手配犯がなにしてんだ?」
いない。
視界の真ん中。つぼ浦がうつる
「…いや、少しな……、ヴァンダーマーだ。名前を間違えるなクソガキ。」
「少し?少しってなんだよ」
路地を出ようと足を前にだすが、何かがそれを拒む。
思わず顔を下に向けた。
「…?人形か?」
「ヴァンダーマー、人形とか好きなのか?いいと思うぞ」
「いや、わしのもんではない。……気味悪いな…」
すぐ足元に女の子の人形が落ちていた。
つぼ浦はこれに関してはなにも当てにならないだろう
私からすればなにも知らない子供、なんだから
「気味悪い?…十分可愛らしいと思うが…よくわかんねぇな。取り敢えずこの人形もらってくぜ、持ち主探すのは警察の役目だからな」
そうして、その人形をなぜか大事そうに抱えるつぼ浦
「…つぼ浦。少し話いいか。」
「は?なんでだよ、俺今忙しいんだが?」
そういいつつもしっかり最後まで聞く気なつぼ浦
ヴァンダーマーは子供から電話がかかってきたことや
だんだん近づいてくること、
最後は自分の背後にいたことをつぼ浦に伝えた。
「警察、なんだろう?これくらいなんとかしてくれんか。」
「すまん、民事不介入だ。」
「クソ警官が。」
「んだと、コラ。」
いつもの掛け合いの後
つぼ浦は事件対応といってその場から退いた。
騒がしさを取り戻した無線を聞きながら、新しいタバコに手を付ける。
路地に煙が立ち昇る。
「俺、昨日の夜中変な電話かかってきてさー。」
「ま?俺も俺も。知らない女の子からでしょ?」
「うえ〜〜ん!!!メリーさんが怖くて夜、事件対応できない〜〜!!!」
「れむさんほら!行きますよ!」
「い〜や〜だ!!!!」
「よし、キャップ早くして!つぼ浦くん家行くよ!!」
「まってよ、ネルたそー!早いよ…!!。」
某人の家に容易く不法侵入できるアイテム、を手に入れた二十日ネル。
キャップと共につぼ浦の家を破りに行こうとしていた。
理由は単純、いつもからかわれている仕返しにつぼ浦の弱みを握るため。
アパートの住所は緊急時の欄に書かせたものをネルが覗いたので計画は完璧だ。
「ほう、ここがつぼつぼの○○○号室か。本当にあってるか、これ。」
「なんか、うん、思ったより普通…」
つぼ浦の部屋の前
いつも派手派手なあのつぼ浦の家ということで、一目見れば分かるくらいに分かりやすいと思った。
他のアパートの住人が窓やドアに飾りをつけて楽しんでいるようにつぼ浦も個性的なものを外に飾っているのだろう。
そう思ったのだが、意外にも何もない初期の状態だった。
誰もが一度は空き部屋だと勘違いするだろう。
「と、とりあえず、入ろうか」
「あぁ、ネルたそよろしく。」
「あ、うん」
できるだけ、音を立てずにドアをこじ開ける。
今は、つぼ浦は留守なのだろうか。明かりが一つもついておらず薄暗かった。
確か、つぼ浦くんっていつも本署寝泊まりだよな…
考えながらドアを静かに閉める。
「キャップ、先行って」
「いや…レディーファーストだ。どうぞ、先に行きなさい。」
仕方なくキャップが先導する。
すると、キャップの動きが止まった。
「え?キャップどしたー?」
ネルの小さな声。
答えが返ってこないので、キャップの横からひょこっと頭を出し前方を確認する。
「あれ、やばくね。俺もう帰るわ、後よろしく。」
「いや、ダメダメダメ。」
2人が視認したのは、海外製だろう女の子の人形だった。
まるで、意志があるかのように じっとこちらをみている。
視線が痛く、焦りだす大人2人。
意を決してキャップは一歩進んだ。
「まって、キャップ正気?」
「ネルたそが始めた物語だろう。最後まで行くぞ。」
「うぅ………ふぅ……分かったよ、…」
真夏の夜にしては妙に肌寒い廊下をしばらく歩いていく。
次はリビングだ。
だが、それよりまずお互い確認し合うことがある。
「…なんか、鼻歌聞こえない…?」
「…そうだな、これはどう聞いてもつぼつぼの声だ…。」
リビングのそのまた奥の部屋から鼻歌のよえなものが聞こえてくることをこそこそと話す。
電気は何一つ、ついていないのに。
「…ネル。ここまで来たらもう振り返らないぞ。
つぼつぼの自室まで行こう。」
「え…?!それは流石にプライバシーが…」
「それ、アンタが言うんだ。」
覚悟を決めた2人はのそのそと慎重にリビングの扉を開ける。
そこは、同じ人形がいたるところに飾られた不気味なリビングだった。
綿が詰められているはずの人形からは赤い液体が滲んでいる。
家の内装はその人の本質を表すとよく聞くが、
普段のアロハとはかけ離れたその部屋をみても本当にそう言えるのか疑問である。
ネルは深呼吸をする。
キャップは唾を飲み、ポケットからなにかを取り出す。
そして、囁くように言う。
「…よし…クラッカー、持ったか?」
「…おーい、何でそんなの持ってきてんだー…!」
「…安心しなさい、ネルたそ。私も怖いから念の為クラッカーにお札を貼ろう」
「お札持ち歩いてんの…?!………ぁ…」
…ギシ、…
足を少し踏み外したネル。
その拍子に足音を立ててしまった。
つぼ浦の鼻歌が止まった。どうやら侵入者がいることに気づいたようだ。
ネルとは別の足音、奥の部屋から近づいてくる。
必死に息を殺すネルに対して……
部屋の戸が開かれる。
ッパーン!!!
「ッ…い、イリュージョン!!!」
焦ったキャップは、多分自分でも何を言っているのか分かっていないだろう。
そして、出てきた家の主。
クラッカーのせいで紙くずを頭にぶら下げたつぼ浦は
豆鉄砲を食らった鳩のような顔をしていた。
「な!キャップなにしてんの!」
ネルはつぼ浦の顔面へクラッカーを打ったキャップに焦りをぶつける。
つぼ浦は頭を振り、紙くずを落とした。
「え、は、なんで、俺ん家いるんすか。不法侵入ですよ。」
「う、いやつぼ浦くんも僕の家入ったって聞いたよ!!
署長から!」
「……そんなことより……」
自分の都合が悪くなったので逃げるつぼ浦。
いつも通りのつぼ浦で安心する。
つぼ浦はすぐ横にあったスイッチをカチッとおす。
途端にリビングに明かりがついて幾分が見えやすくなった。
「あれ?つぼつぼ、さっきここにあった人形たちは…」
さっきまで、あちこちに置いてあったのに…
人形達はすっかり姿を消していた。
「あ、ほんとだ。…どういうことだろ…」
「?人形?なんの話してるんですか?」
「え、いや女の子の、」
ネルがリビングを見渡す。
女の子の、で止まった声。ネルは影からの視線に気づき反射的に振り向く。
「あ!あれ!」
ネルが指をさしたところには一つの人形。さっきと同じものだ。
「つぼつぼ、この人形はいったいなんだ。趣味か?」
「ネルセン指ささないでください。失礼ですよ人に向かって。
…まぁ、趣味みたいなものです。」
人、と言ったそれはどうみても物の類だ。
「ほら、仕返しとかならもう済んだだろ!
オラオラ帰った、帰ったァ。」
無理矢理に背中を押し、玄関へ向かわせるつぼ浦。
それに抵抗する2人。
「つぼつぼ、なんでタメ口やねん!」
「すいません、キャップ!」
「僕まだつぼ浦くんの自室見てない!」
「プライバシー!プライバシー!セクハラ罪!」
なんとかつぼ浦を押し切り、ズカズカとリビングを抜けようとするキャップ、ネル。
その様子に、どれだけ止めても無駄だと感じたつぼ浦。
「ちくしょう埒が明かねぇな…まぁ、少しなら良いっすけど…
自己責任ですよ?」
「あぁ、任せろ。これまでどれだけ私が……自己責任?」
「自己責任取らされるような部屋にしないでよ!?」
「ほら、そんだけ見たいなら見ればいいじゃないですか。」
投げやりなつぼ浦の発言になくなった恐怖感が戻ってきた。
時計の針はちょうど0時をまわった。
キャップが顔を仰け反らせながら勢いよくドアを開ける。
ネルは横からキャップを盾にして覗いた。
ギョロ
ドアの先は、何十何百の不気味な同じ人形。
顔を向けている方向こそばらばらだが
全ての人形、そのプラスチック製の目はコチラをみている。
キィー、…バタンッ…
キャップは静かに扉を閉めた。
ネルはすぐに右に周り玄関のほうへ
つぼ浦はくすくすと笑う。
「………ぎゃー!!!」
「いった!!??」
キャップはお手本のように叫び玄関へ一直線
その途中、1人玄関に向かっていたネルの背中へぶつかり2人共ダウンしてしまった。
「ぶっ…、わははは!!!!、笑笑」
つぼ浦にはバカウケ。
すぐに情けない先輩達に駆け寄り、護送。
病院まで運んだ。
「それにしてもつぼつぼ、本当にあの人形はなんなんだ?」
「うん、生きてるみたいだった」
「ただの趣味ですって。もしかして聞いてなかったんですか?」
「…、…聞いていたに決まってるだろう。あまり、ふざけたことを言うんじゃない」
「ふざけてんのはキャップの顔でしょ」
「えぇ?!ネルチャン?!」
俺は今絶体絶命の危機に陥っている。
“「こんにちは。私メリーさん、今貴方の近くにいるの。」
通話が終わる。
バッと辺りを見渡すが誰もいない。
心無き1人もいないのだ。
まだ、真昼間だってのに空が薄暗くなり霧が濃くなっていく。
フルフェイスヘルメットで暑い
入電。
震える手で応答する。
“「私、メリーさん今
あなたの…
背後から声が聞こえる
つい脊髄反射でピストルに手を掛け後ろにいるメリーとやらの脳天に突きつける。
「後ろにい、る………あれ、青センなんでもうこっち向いて、」
「へっ?つぼ浦なにしてんの…?」
そこにいたのはつぼ浦だった。
慌てて銃を下ろす。
「え、あー…」
「…お前の仕業だな?」
声が聞こえたのもメリーさんのいる場所もつぼ浦の方だ。
だが、どうやって少女の声を真似たのか…
一瞬で移動してきたのか…
「……勘違いじゃないっすか?」
「神社にでも行こうか。」
「嫌です。」
「なんで」
体がこわばる感覚が抜けいくらかため息をつく
そういえば…と今日の朝にあった出来事を話す。
「そうそう、この人形…どうせつぼ浦でしょ?
俺のデスクの上にあったよ。」
出勤したときに気づいた
金髪でパッチリとした洋風な女の子の人形。
前にいつものあのソファで髪を梳かしてあげる姿をみたことがあるからわかった。
「お!なんか昨日からないと思ったら…あざー、……、…
……お、おお俺のじゃな、いっすよ〜……」
「もう、隠すのあきらめたら?」
「…くっそ、…ありがとうございます。」
一通り話し終えたところ、俺は気になっていたことを質問する。
「なんであの電話かけたの?暇だったとか?」
俺以外にも先輩や後輩、色々な人に電話が掛かっていることは噂に聞いている。
「いやぁ〜??ちょっとよくわかんねぇけど簡単に言えばそれが俺の食料だからだな。よくわかんねぇけどな。」
「人の不幸は蜜の味ってか?ほんとに警察?」
「俺だってこんなことしたくないぞ、でも腹は減るんだよ。
人間の食べもん食べても満腹になんねぇし。」
「大変そうだなぁ〜」
「あんま響いてねぇだろ」
確かに響いてないし、なんなら響こうともしない。
別に人間じゃない奴のことなんて俺には関係ないからな…
「青センってほんと心がねぇな…まぁいいや帰ろうぜ。
アンタが震えてるとこいい気味だったぞ」
「うわ、うざ」
つぼ浦が本署へ帰っていった後。
少し反省してもらおうと、最近移住してきた市民に電話を掛けた。
錆びついたガラス扉を開ける。
1人しか入れないような狭さの箱の中、内側のガラスに寄りかかる。
ッドンドン!!
「っピっ!!!……」
急にドアを力強く叩かれ思わず奇声を上げてしまう。
なんだなんだと外へ出る。
「誰だー!使用中だぞー!」
「あなや!何時ぞやの魑魅魍魎じゃないですか!
貴方だったんですね、市民達を困らせているのは!」
黒髪の整った顔立ちをした男が言い寄ってくる。
e5Burgerで会ったような会ってないような…
「魑魅魍魎?すまん、誰だ?覚えてねぇな。」
「えぇ?!…、も、申し遅れました。わたくし、陰陽師の安倍霊明と申します。」
「………陰陽師?」
「はい!陰陽師の安倍霊明です。
最近、悪霊が電話で悪さをしているということでお祓いの
依頼を受けたのですが………あなや、つぼ浦殿?
な、な、なんで逃げてるんですか!?戻ってきてくださーい!!!」
「…あぶねぇ〜!!危うく地獄行きだったぜ。」
確かに最近は、我慢していた空腹がよりひどくなって誰彼構わずに電話を掛けていた気がする。
通報までされるくらい飢えていたんだろう。
終いには、青センやネルセンましてやキャップにまで正体がバレかけた。
今思えばかなりまずい状況だ。
「しかたねぇ、自重するか…」
今回も起承転結、しっかり出来ていなかったですね。すみません
この作品はネタ帳リクエストのなかの一つです。
リクエストしてくれた方ありがとうございます!
名前もばっちり覚えてるんです。忘れてるわけではもちろん無くて匿名だった場合嫌な気持ちにさせてしまうかなってほんとになにか至らない点がございましたらすみませんほんとにすみません
コメント
1件
今回のお話も最高でした〜!