地雷さんは回れ右お願いします(* .ˬ.)
前回の続きからです(* .ˬ.)
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ふっか「誰かの門出に立ち会えるとこかな」
阿部さんが頭にハテナを浮かべたような表情をする
ふっか「小説や漫画を書籍にするときさ」
ふっか「漫画家さんや小説家さんの話をすごい聞くんだよ」
ふっか「自分はこういう想い出作品を描いてる」
ふっか「こんなものを世の中に出したいんだって」
ふっか「一生懸命語ってくれるんだよ」
ふっか「中には寡黙な人も居るんだけどねわら」
ふっか「でも胸の内にはすっごい熱いものを持っててさ」
ふっか「そーゆーさ作り手の想いとか夢を聞くことができてその夢を一緒に形に出来る所が俺好きなんだよね〜、わら」
彼の為に綺麗事を並べるつもりだった
でも阿部さんに説明している内容全てが嘘偽りなく自分が仕事に対して感じていた魅力で
ふっか「ごめん出版社で働いてるくせに話にまとまりがないね、わら」
あべちゃん「いえ、とても素敵だと思います」
俺の話を聞いた阿部さんがポツリと呟いた
あべちゃん「俺も見つけられるのかな、」
あべちゃん「自分のやりたいこと、なりたい物」
しょっぴー「うーん。どうしよっかなぁ」
しょっぴー「おしっ!きめた!Bランチセット!」
彼は翌日も俺のバイト先に顔を出していた
ふっか「なんで食い逃げ犯がまたここに❓わら」
しょっぴー「食い逃げ犯じゃなくて翔太な」
しょっぴー「ちゃんと名前で呼べよ」
なべはムスッとした表情のままパンケーキを口へ運ぶ
そしてそんな彼の様子を微笑ましく見守る店長
ふっか「(なに❓この状況はわら)」
俺は店長にそっと耳打ちをする
ふっか「どうして今日もあいつが居るんですか❓」
店長「ん?あぁ」
店長「実はあの後彼のご家族と連絡が取れてね」
店長「もちろんその時にお金は払って貰ったんだけど」
しょっぴー「ほら!食い逃げ犯じゃねーだろ!」
しょっぴー「決めつけは良くないぞ!」
ふっか「結果的にはそうかもしれないけど、わら」
ふっか「てゆーかなんでそんな偉そうなんだよ‼️わら」
店長の声がデカすぎて普通に彼に話聞かれちゃってるし
店長「それでね聞いてよ深澤くん」
店長「彼うちのメニューが絶品で毎日でも食べたいくらいだから、是非うちで働きたいって言うんだよ」
店長「僕それが嬉しくてさぁ」
しょっぴー「深澤くん?」
なべが不思議そうに首を傾げる
ふっか「あぁ、深澤辰哉俺の名前ねわら」
しょっぴー「ふーん」
店長「まあそーゆー事だからさ」
店長が俺の肩をぽんっと叩く
店長「彼今日からうちで働く事になったからさ」
店長「色々教えてあげてね?」
ふっか「なんで俺が、、」
店長「だって深澤くんが1番渡辺くんと歳が近いから」
ふっか「えっ❓」
ふっか「彼高校生ですよね❓俺もう22ですよ❓わら」
店長「いや彼20歳だよ」
ふっか「えっ❓」
こいつ俺と2つしか変わらないのか
ふっか「言動があまりにも幼いからてっきり高校生かと、、」
しょっぴー「ほんっと失礼だよねぇ」
しょっぴー「店長この人クビにしませんか?」
なべがムスッとした表情でとんでもない事を口にする
しょっぴー「まあそーゆーことだから」
しょっぴー「これからよろしくなふっか」
ふっか「(ああ、まただわら)」
阿部さんと出会ってからなべとの日々を思い返すことが多くなった気がする
つい先程まで俺は彼に就活のアドバイスをしていた
俺が阿部さんと出会うのはこれで7度目だ
彼も俺の事を頼りにしているのか、この数日で俺らの距離はぐっと近ずいた気がする
ふっか「(これはいいことなのか❓わら)」
もし阿部さんが本当にただなべと似ているだけの彼と全くなんの関わりもない人だったら?
俺は阿部さんをなべの代わりにしようとしてるのではないか?
ふっか「(ダメだ、わら)」
俺は少し疲れているのかもしれない
ふっか「(今日は早めに寝よ)」
俺はそのままカフェを後にした
部屋に入ってからのなべは終始落ち着かない様子で、リビングでペタリと座り込んだままキョロキョロと辺りを見回している
ふっか「(なべでも恋人の家は流石に緊張すんのかな、わら)」
しょっぴー「ねえ、」
ふっか「なにが❓わら」
しょっぴー「エロ本が何処にもねえ!」
ふっか「、、、、」
ようやく口を開いたかと思えばこれだ
どうやらなべはどこまでもなべのようだった
ふっか「持ってないよ、わら」
今は電子化が進んでるしね
とは流石に言わないでおくか、わら
しょっぴー「1冊も!?」
しょっぴー「にわかには信じがてぇ」
ふっか「お前何に期待して来たんだよ❗️わら」
しょっぴー「えへへー」
彼を部屋に呼ぶのはこの日が初めてだった
期待と緊張から何を話したのかはっきり思い出せないけどけれど
しょっぴー「お前と知り合ってからもうすぐ3年くらいになんじゃね?」
ふっか「そうだねわら」
今考えてみればこの頃から彼は俺の知らない所で悩んでいたのかもしれない。
しょっぴー「ふっかも変わったよな〜」
ふっか「そう❓わら」
しょっぴー「そうだよ」
当時の俺は仕事を初めてからまだ数ヶ月足らずで
しょっぴー「あんま遊んでくれなくなった」
なべとの時間を確保する事が難しくなっていた
彼は変わらずカフェでバイトを続けていた
ふっか「ごめん、わら」
しょっぴー「あ、違う」
しょっぴー「怒ってなんかねぇからな」
しょっぴー「ふっかが出版の仕事を楽しそうに話してるのを見ると俺も楽しくなるから、//」
しょっぴー「良い意味で変わったなって//」
初めは覚えることだらけで、叱られることも多くて大変だった
ふっか「なべは変わんねーよなわら」
しょっぴー「そうか?」
しょっぴー「いやぁそれほどでも、」
しょっぴー「ん?待って俺今馬鹿にされた?」
なべは当たり前のことを当たり前と思わずに、毎日を全力で楽しめるような男の子だった
そんななべの前向きが俺の考え方を変えてくれた
大変なことがあっても、刺激のある充実した日々を過ごしていると思えていた
ふっか「なべはさこれから先もバイトを続けるつもりなの❓わら」
しょっぴー「うーん。どうだろうな」
しょっぴー「今アパートの家賃家族にほとんど払ってくれててさ」
しょっぴー「ほらうちのバイトって安月給だから足りねーんだよな」
ふっか「こら❗️わら」
しょっぴー「あはは笑笑」
しょっぴー「あんまり家族に迷惑かけらんねえしなぁ」
しょっぴー「ちゃんと就職して自立しないとだな」
ふっか「そっか」
ふっか「あのさもしなべが良かったら俺ら付き合って3年で就職したばっかで気が早いって思うかもだけど」
しょっぴー「おう?」
就職してお金を稼ぐようになったら彼に伝えようと思っていた
ふっか「ここで一緒に暮らさない❓わら」
しょっぴー「、、、」
コメント
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えーやばいこれ死ぬんですけど!? マジ楽しみすぎてしょうがない泣ける マジ最高。なべ神。ふっか神、あべちゃん神。てことでSnowMan神