注: この作品はUT-AUの🐙と😎🤟のcp表現があります。
設定捏造
人によってはキャラクターの解釈不一致を感じる場合が あります。
作品は完結していません。中途半端な場面切り替え、中途半端な切り上げがあります。
あと、とてーも短い。
ワンクッション
急かすために触手で触れたその手から、ビリビリと刺激が渡ってくるのを感じる。想定外の刺激に、振り払って距離を離した。
__今のはなんだ?
問はなににも跳ね返らない。分からない。
視界の端でフレッシュが心配しているのがみえる。
「YO…Nighty、どうしたんだ?」
眉を下げて近づくソイツに見向きもせず、俺は胸の内である仮定を構築していく。
フレッシュの感情が俺に伝わったから痺れたのでは。
もちろん、無理やりな論なことは理解している。
が、俺が察知できるものの中で、証明が容易いのは兎角に”感情”しかないのだ。
俺はもう一度、その手に触れることにした。
シャープな顔をジッと見やりながら、プラプラと落ち着きのない指先を捕らえる。
「ぅっ……」
あまりの痺れに小さく呻く。やはり、この感覚はフレッシュの”感情”ということでしか見れないのか。
たが、それを否定する考えも持つ。__感情が痺れるなんてありえない。
感情には、”旨い”と”不味い”がある。人の創り出す感情…俺にとってはネガティブだ。そのネガティブの質が味を左右させる。ここまでは料理と一緒だ。
だが、料理とは違うことが1つある。
それは、味覚や欲以外の感覚を引き出せないことだ。
よって、”痺れる”など珍しい、で片付けられるほどではない。
ウンウンと唸る俺の一方で、フレッシュは俺から触れられたことが嬉しいのか腕以外の体全体で喜びを表現している。大型犬だ。
ここまで思考は進んだが、どうしても結論づけられんこともあるのが現状。
…………………
Nightyは分かりやすい。すぐ顔に出るから。
そこを自覚していないところが、なんともおばかちゃんだ。
これが、今までアイツと過ごして分かったこと。
毎日、まいにち、Nightyに会うために城に通う。案外、交わしたヤクソクは悪くなかった。
フラフラとあっちこっちを見回して歩き回って散策する。本が並んでいたり、お菓子箱があったり、大きい肉が鎮座していたり。
家具の好みも小物の系統もバラバラなこのお城は、オレにとっては新鮮で面白い。たまに、そこになかったはずの物が置かれていたりすると、もっと面白い。
Nightyの部屋に行くまでは、こうして一人旅をする。
Nightyには、あまり城内を彷徨くな…だとか、なんだか小難しいことを釘さされた。その時は適当に相槌を打ったから、なんでなのかは聞いてない。
____聞かなくても、知ってるけど。
玄関、廊下、倉庫、キッチン。最後にロビー、と来てそこで止まる。
今は正午。普段は人っ子ひとりいないから、ソファに座るスケルトンが珍しい。そういえば、前々からNightyに部下がいると言われていたからその中の誰かかも。
お得意の、皆と仲良くなりたい衝動が駆け巡ったので、その人に近寄った。
あちらからすれば、オレは不法侵入者だ。
「はろーっ! オレっち、Freshって言うんだYO! アンタはっ?」
「あ?…え、まって、”お客さま”じゃん。」
”お客さま”。完全に侵入者、刺客の隠語を使ってる。
顔だけをこっちに向けたその人は、涙腺から下が黒く歪んでいた。
心の内、攻撃を仕掛けられる可能性に怯え、顔には決して出さずに発狂する。
が、想定と全く違ったのはその人が少し停止した後に余裕な笑みを浮かべたことだった。
「……うん、オレはキラー。フレッシュ、だっけ。どうやってここに入ったの?」
ニンマリ、笑って名乗ったキラー。名前が怖いけど、口に出すと傷つけるかもしれない。
にやりと笑う。可愛らしいオレの顔は役に立つ。
「どうやって? HAHA! ふつーにドアがあるじゃないか!」
「えー? あそこ、門番いるけど…んん、まぁいいよ。ほら、とりあえず、ここ。座りな。」
「WOWっ! THANXっ、親切なスケルッチ!」
自分の隣をポンポンと叩いたKillerに甘え、ストンと腰を下ろす。
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