ーーーー残すのは、呪いの言葉。
⚠バッドエンドです
中也が病んでます
太中BL,織中BL
BEAST軸
太宰→→→→中也→→←織田
こんな感じですかね(?)
太宰が結構クズっぽい
結論は死ネタです
ーーーーーーー
ポートマフィア、
それはヨコハマの夜を取り仕切る組織。
そして、太宰がその首領になッてから、
俺たちの関係は歪になッた。
…………………元々、俺達は恋人で、相棒だッた。
………、恋人、だッたんだ。、
…………あの頃の太宰は、優しくて、
………ちゃんと笑ッてた。
今となれば、遠く懐かしい。
俺は、彼奴の笑顔が好きだッた。
俺だけに見せてくれる、あの笑顔が好きだッた。
……………優しく、キスをしてくれた。
彼奴の立てる作戦は、
とても無茶に思えたけど、
其れでも俺のことをちゃんと、
気遣ッてくれていた。
……………、あの日、までは。
太宰は、首領…森さんを殺した。
そして、ポートマフィアの首領になッた。
太宰は、笑わなくなッた。
………………其れからの太宰は、酷かッた。
太宰、と声をかけようとすれば、
『太宰、じゃなくて首領でしょ』
そう返された。
今迄は、相棒同士。
対等だッた筈なのに、俺は彼奴の部下となッた。
……………恋人でも、なくなッた、
ある日突然、
『もう私達は恋人でもないから。』
そう言われた。
なんで、どうして、そう聞いた。
聞いたさ。
そしたら返ッてきたのは、
『私は元から君なんて好きじゃないから』
『愛してる、とか、好き、とか。』
『本気にしてたの?
気持ち悪。』
………………そう、言われた。
悲しくて、悲しくて、
太宰は、優しかったのに、なんて考えて。
………でも、
元から好きでもなかったのか、なんて、
それなのに、太宰は俺を抱いた。
否、性欲処理に使った、が正しいか。
無理矢理組み敷かれ、
俺が、やめろ、と言っても、
うるさい、と殴られ、
ひたすら痛いだけの行為だッた。
俺が泣いても、声を出しても
煩い、と一喝されるだけ。
酷いときには、首領の命令に従えないわけ?
なんて言われ、銃で撃たれた。
……………昔の太宰は、優しかった。
………優しく、俺を抱いたのに、
今の太宰は…
…………ただただ、怖かった、
どうして、なんで、
そう聞いたさ、
でも、あいつの本性はこれだったのか、
なんて思って。
同仕様もなく悲しくて、
『君はただの駒だ』
『勝手に死なれたら
使いやすい駒が減るんだけど?』
『君なんか大っ嫌いだ、
だから精々私の役に立って死んでよ』
遠慮なく出される、言葉。
………………やめてくれ、もう、やめてくれよ、
おれはもう、限界なんだ、
そう思い、自殺を試みても止められた。
自傷行為も、ODも、全部バレた。
もう良いじゃねぇか、もう楽にさせてくれよ、
性欲処理なら俺じゃなくても良いじゃねぇか。
俺が、どれだけ自傷行為やODをしようが、
仕事に影響を出さなきゃいいじゃねぇか。
なんで、俺は、大好きな人に、
最愛の恋人だッた、人に、
こんな事されてるんだよ、
俺の自傷行為を止める癖して彼奴は、
行為中やその他でも俺を殴るし、蹴るし、撃つ。
俺が怪我をしていても、体調が悪くても、
誰かさんに殴られて肋骨が折れてようと、
撃たれて関節が曲がらなくても、
今迄の計画とは程遠い、
意味のわからないほど
滅茶苦茶な難易度の物を言い渡された。
非番の日なんてなかった。
大して必要じゃない日も、
何故か太宰の執務室。
そして、いつも通り
ストレス発散と性欲処理に使われる。
…………今迄、頑張ったよな、俺
……………もう良いや、
今度はちゃんと、死のう
そう思い、任務帰り、適当なビルの屋上に立ち、
身を乗り出した。
ふと、目の前の会社が目に入る。
………武装探偵社、か。
何処か、懐かしい。
夕焼けが目に入る、。
あぁ、だめだ、泣いちまいそう。
その時、腕を掴まれた。
自殺を、止められた。
『何やってるんだっ!?』
低い、其れでいて、聴きやすい、落ちく声に、
俺の腕を掴む力強い腕、
髪の毛は赤く、
なにやら阿呆毛がはねていた。
……………俺の自殺を止めたのは、織田作之助。
武装探偵社の社員らしかった。
『……どうして、自殺しようと?』
そう、ゆっくり、優しく聞かれた。
………なんでかはわからねぇ。
わからねぇけど、
俺は誰かに聞いてもらいたかったのかもな、
………、敵対組織の男に、
俺は今迄のことをべらべら話した。
話しながら、織田は相槌を打ち、
優しく聞いてくれた。
話終わると、
俺は何故か泣いていた。
そんな俺の頭を撫で、
織田は、優しく慰めてくれた。
…………………おれは、此の日から、
少し生きてみよう、そう思えたんだ。
何となく酒場に行くと、織田がいて、
二人で色々話しながら飲んだ。
非番や休みなどなかったのを、
無理矢理任務終わりの
本部に行く前等にそこへ寄った。
酒を飲んだら酔うからと、
普段は俺はジュースだッた。
だけど、其の内酒も飲むようになッて。
…………いつの間にか、織田に惹かれていった。
全てを包んでくれるような、
優しさ、というか。
俺の、殆ど冷え切った心に、
温もりをくれた。
酔っ払ったその場の其れで、
体も重ねてしまッた。
それでも、織田は優しかった。
久々に、俺に愛を教えてくれて。
その時から、織田と付き合った。
好きだ、愛してる、本当だ、
何て言ってくれたのが本当に嬉しかった。
それだから、酷い仕打ちに耐えられた。
自傷行為は減り、
それでも相変わらず太宰に殴られたり、
蹴られたり。
無理矢理抱かれたり、なんてザラだし、
意味のわからないほど滅茶苦茶な任務もあった。
それでも、織田がいるから、
それだけで、頑張れたんだ。
その頃になると、
太宰も違和感に気づいた様子だッた。
其の日の前の晩は、
織田と居た。
織田の、鎖骨のあたりの所有痕…
鬱血痕がまだ残っていた。
女性が化粧に使うやつでごまかしたが、
直ぐにバレた。
…………太宰は、何故か激怒した。
『は?何。君は私の駒の癖に、
任務をほっぽりだして、
私の命令を無視して、男といるわけ?』
『ふざけないでよ、
大体お前は私のモノでしょ?』
そう、まくし立てながら太宰は俺に怒鳴った。
凄く殴られ、首を締められ、
ひどく抱かれ、
おまけに織田の其れを消すかのように、
無理矢理非常に所有痕を残された。
織田の其れを消されたのが、一番嫌だった。
太宰のつけた身勝手な所有痕が、
酷く心を刺した。、
…………ごめん、織田。
もう、太宰は俺を中也、とは呼ばない。
モノ扱いで、駒である、
せめてもの対抗に、
何をされても、相手は誰、
という言葉には答えなかった。
首領命令、と言われても答えなかった。
そして、1回俺は、
今迄の不満を吐き出した。
織田の所有痕を勝手に上書きされたことが、
一番の原因だろう。
「ッッ、もう手前には関係ねェだろうが!」
「今の俺には好きな人、恋人ももう居る!」
「お前はもう恋人でも
相棒でもねェんだろ!?」
「これ以上手前の身勝手な欲望には
耐えられねェンだよ!」
其れを怒りに任せて言い放った。
………太宰は更に怒った。
モノに歯向かわれたのが嫌だったのだろうか。
結果として、俺は拷問室に入れられ、
見るも無惨な姿になるまで拷問を掛けられた、
太宰は俺の相手を聞き出そうとしたが、
何をされても、答えなかった。
拷問、よりかはただの躾の
つもりだったのかもしれねぇけどな。
腕や足など、体術遣いの筈なのに、
体は使い物にならなくなった。
とうとう太宰も飽きたのか、
『……もういいよ』
そう云い、鎖を解いた。
体中に血が滲む。
立つだけで激痛が走った。
此処まで体をおかしくされれば、
もう俺は長くねェんだろう、
そう思い、最後の力を振り絞って
重力操作を使う。
向かう先は、いつも織田と飲んでいた酒場。
………今はただ、ひたすらに、織田に会いたい。
『ッッ中也!!!』
織田は俺を見るなり抱きしめてくれた。
血が滲み、
抱きしめるだけで織田の服は酷く汚れた。
……………それから、今迄の話をした、
久しぶりに酒を飲んで、
…………否、之が最後の晩餐か。
なにせ、俺はこれから死ぬのだから。
織田に頼み、もう使い物にならなくなった
俺の指の代わりに、遺書を書いてもらう。
ただ、織田に向けたものだけは、
重力操作でペンを持ち上げ、
なんとか物凄く汚い字で自分で書き上げた。
織田は、暗い顔でそれを書いた。
本当に、死んでしまうのか、
そう俺に聞いた。
…………探偵社には、
どんな傷も治す女医がいるらしい。
その人の力を借り、
一緒に生きないか、
そう聞かれた。
……、……ただ、俺は死を選んだ。
………同仕様もないほどのクソ野郎への
復讐も兼ね、死ぬことにした。
織田に、織田のための遺書?手紙?
を押し付け、
他の遺書は俺の部屋に置くように頼んだ。
…………最後に、俺のクソみたいな
死に面だけは見るなと頼み、
織田に抱きしめられ、
更に最後のキスをしてもらう。
……………とても、優しかった。
「…今迄、ありがとう。」
そう言うと、織田は泣きそうな顔で、
『俺こそ、ありがとう』
そういった。
織田と分かれ、
あとは早いと、ポートマフィアビルへ登った。
最後に使った重力操作。
アラハバキとも、今日でサヨナラだ。
ビルの上まで、重力操作で飛んだ。
その途中、
最上階の太宰と目が合った気がした。
…………泣きそうな顔、してんじゃねェよ、
クソ野郎。
ビルを登りきり、ふと、感傷に浸る。
あぁ、やっと、終わるんだ、
俺のクソみたいな人生が。
…………あぁ、首領…
森さん、俺も今、そちらに…
そう思ったのも束の間、
なにやら屋上のところの扉が騒がしい。
太宰が階段を駆け上がり、
こちらにやって来たようだった。
何かを叫びながら、太宰が走り寄ってくる。
俺の手を掴もうとした其の手をギリギリで
すり抜け、
笑いながら下へ体重を掛けた。
……………太宰は、泣きそうな、
そんな顔…
否、泣いている…?
もうどうでも良かった、
織田、ごめんな、先に逝く。
最後に、最後に彼奴に、太宰に残した言葉。
彼奴には、遺書すら残していない。
ただ、一言呪いを残してやる。
「大ッ嫌いだ、死んじまえクソ野郎」
落ちかけながらそれだけ言い、
地面へ落ちる。
ヨコハマの街は、綺麗だった。
夕日がビルに反射し、
俺の視界を橙のような、
蒼いような色で染める。
それでも、最後に見たのは、
泣き崩れる太宰。
………、…意味がわからねぇが、精々苦しめ、
……俺の、元相棒で、元恋人。
俺の、初恋。
グシャリッ
ーーーーーー残すのは、呪いの言葉。
ーーEND
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はい、以上!()
♡1000いったら太宰視点出します()
取りあえず一話完結です()
コメント
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1000まで押しときました! 何時も投稿見てます!! これからも頑張ってください!