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「さて……固まって行動してもらちがあきませんね……さとり様、こいし様、そしてアタイの三人で別れて話を聞きましょう。」
「そうね」
「さとり様は心が読めるのですよね!さとり様は人に近づかず安全なところで心を読んでください」
これだとどっちが主かわからない。
そして三人出手分けして情報収集をしていく。一番心配なのはこいしだ、ちゃんと聞いてくれるかな…
「お燐はきっと大丈夫ね。あの子意外としっかりしているし…」
バサッ
「っ!」
村人の家の屋根に一匹のカラスが舞い降りた。
「……攻撃してくる気配はないけど…一応警戒しておきましょう」
(とりあえず村人さんたちの心を……)
「さとり妖怪が何してんのよ」
いきなり声をかけられたのでびっくりした。それにこの声には聞き覚えがある。
「あなたは……博麗の巫女…霊夢さん」
まさか博麗の巫女もこの事件を調べているなんて…
「霊夢さんもこの事件…いえ、異変?について調べに来たの?」
「あら、あんたもなの?まあ、お互い頑張りましょう」
博麗の巫女…霊夢さんはそっけない返事をして村の奥へと消えていった。
カァカァ カァカァ
「さとり様!」
「お姉ちゃん!」
お燐とこいしがこちらまで大急ぎで飛んできた。どうしたのだろう
「たた、た、大変ですぅ!」
お燐が青ざめた顔であたふたしている
「ちょっ落ち着いて、一体何があったの?」
「たくさんのカラスさんが村の前にいるんだよ……!」
珍しくこいしも早口で喋るそんなにいたのでしょうか?
カァカァ カァカァ
「わぁーーもう近づいてきてるよー!どうしよう?どうしよう?あんな大群相手にできないよー!」
お燐が顔を真っ赤にして地団駄を踏み出した。私は背が低いのであまり見えないがカラスの声がたくさん聞こえる。
カァカァ カァカァ
カァカァ カァカァ
「来たよ〜!」
こいしが中を見つめる。こいしはこんな時でも緊張を感じない…それでも少し顔がこわばっている。
(こんなこいしを見れるなんてね……)
バサッ バサッ
来る!
そこに見えた光景は意外なものだった。
大量のカラスを引き連れてカラスの容姿をした女の子が現れた。
「私は霊烏路空だ。」
「あの子のあだ名ここで思いついちゃった♪あだ名ははお空♪」
「こいし様そんなのんきなこと言っている場合じゃないですよ!」
女の子の片手には大砲のようなものがついている。
「さあ…掛かれ!」
その女の子…いえ、お空の指示でカラスが飛び立った。
スペルを使うのは控えたいがこれは使わないと勝てない…
「さとり様!博麗の巫女はきてないんですか?!流石にこの状況下で博麗の巫女が来ないのはおかしいですよ…」
「来てたわよ…なにもないと判断して帰っていったけどね…」
「お前らが、私達の犠牲になる、大一号だ!」
お空が片手を上げたとたんたくさんのカラスが飛びかかってきた。