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大量のカラスが飛びかかってきた。
「アタイがこのカラスを相手にします!さとり様とこいし様はお空さんの相手を!」
お燐一人で相手にできるのだろうか。
とりあえず今は目の前の相手を倒すことが先だ。
「お前ら二人が相手か……ならこの大砲も使っていいよな?
ドンッ
いきなり大砲を打ってきた。遠くの家に当たり粉々に砕け散った。
(あれは当たったらひとたまりもないですね…気をつけないと…)
「準備はできたか?…弾幕ごっこ始め!」
お空は多分普通の下級妖怪ではない。
私はあまり妖怪の階級について知らないが、きっと中級クラスだろう。
お空の周りに無数の弾幕が現れた。火の玉のような弾幕だ。一定時間立つと爆発するらしい。
「スペルカードを使わせてもらうからな…」
「スペルカードメガフレア!」
大きい球体が現れ、私の方に飛んできた。
バンッ バンッ
その球体は普通の弾幕と同じで爆発するらしい。気を抜いたら当たってしまう。
私も負けじと弾幕を放つ。大玉も出しているが、相手の大玉が爆発するせいで全然きかない。
「こちらもやられっぱなしは嫌ですね。私も行きます。」
私もスペルカードを使う。心を読めば早いが、何故かお空の心は読めない。
「スペルカード想起「恐怖催眠術」これに耐えられますかね?」
この弾幕の中でお空が動くのは難しいだろう。
「小癪な……こんな弾幕……薙ぎ払ってくれる!」
弾幕を薙ぎ払おうとする。しまった…私の弾幕は小さいが威力は高い。が、強い爆風を受けたらすぐにどこかに飛んでいってしまう。
するとハートの弾幕がお空を囲む。
「はっ?」
お空がぽかんとした顔をした。
「そうはさせないよ、お姉ちゃんは下がってて!さあ、私の弾幕に耐えられるかな?いっけぇー!」
こいしの合図とともにたくさんの弾幕がお空を囲む。
「こんな…こんなことがあって…いいわけが…いやだ…私は、負けないんだ…負けないんだ…」
ポロッ
お空の瞳からひとすじの涙がこぼれる。
「さようなら」
「ま、待って!私はまだ…」
ドォーン!
大きい爆発音とともに私は気を失った。