テラーノベル
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この物語に、政治的意図・戦争賛美の意図はありません。
また、現実とは関係はありません。
旧国が出てきます。
今回はホラー風の世界を書いてみようと思います!
・イタリア王国(語り) 父
・サロ共和国 兄
イタリア社会共和国。イタリア王国が降伏した後の、当時のドイツに支配された北の方のイタリア。南は連合国に支配?されていた。
・イタリア共和国 弟
・ローマ帝国 親戚
それでもいい人は、どうぞ!
この国…いや、この世界では、ある掟がある。
「いい?イタリア…。夜の6時からは、絶対に外に出てはいけないよ。」
「ねーねー、なんでなの?ローマのおねーちゃん!」
「それはねぇ…」
「怖〜い場所に、連れて行かれちゃうんだ。
連れて行かれたら…食べられちゃうからね。 」
「分かった!僕、夜は外に絶対に出ない!お家の中にいるね!」
まあ、こういう事だ。昔から…ローマ帝国の時代から、ずっとこんな話が飛び交っている。
現代と言われる今でも、僕は息子達に言っているのだ。まやかしとしか思えない事を、至って真面目に。
ただ、僕が思うに、ローマ帝国が言ったような、具体性が無いものは、子供の好奇心を増幅させるだけだと思うのだ。
イタリアもそうだ。『ただ、しつこく言われているから出ていないだけ』。だから出ていない。それだけなのだ。
…だから、今日は、僕が経験した話をしようと思う。
「サロ、イタ、今日は…僕が、外に出ちゃった時の話をするね。」
その時の僕は、あまりにも幼すぎた。
その時。まだ、イタリアが統一されていなかった時。いろんな意味で、外は危険だった。
サルディニア王国。当時の僕が住んでいた国。
イタリア王国の前身ともなる。
そこで、僕は外に出たことが、…一回だけ、あったのだ。
「ギイィ…」
建て付けが悪くなったドアを、出来るだけ静かに開ける。誰にも気付かれてはいない。
僕は、ドアを閉じた瞬間、解放感に襲われた。
ついに、出ることが出来た。スキップするような、鼻歌でも歌いたいような…そんな感じだったのを覚えてる。
夜の街は、とても静かだった。居酒屋で飲んでいる人もいない。散歩をしているのは僕だけ。
僕は優越感に浸り、道のど真ん中を歩いていた。僕一人だけって、初めてでワクワクするな、とか。霧がこんなに出ているのは珍しいな、とか…そんな事をぼんやりと思っていた。
そうやって歩いていると、向かい側から当時の僕と同じくらいの子が、ルンルンと歩いてきた。
僕とは違って道の端っこを歩いていて、楽しそうに閉店した店を眺めていた。
交差点に女の子が通りかかった、その時であった。
女の子がいない。
まばたきをしたその瞬間、消えたのだ。最初から、いなかったかのように。
何も僕には分からない。しかし、通りは開けていて、走ったとしても見失うことは早々無い。
僕は怖くなって、家に逃げ帰った。
外に出たことは、誰にもバレてはいなかった。
ただ、
僕は、その日から…絶対に外に出てはいない。
「分かった?サロ、イタ…出たら、連れて行かれるからね。」
「…Si,パパ…ioは、外には出ないよ…6時からだよね?出ちゃいけないの」
「うん。駄目、だからね。サロもね。」
「分かってるよ。というか、誰かの子供が外に出たってなると、翌日には行方不明…て噂が出るから。僕は、元から出ないよ。危険過ぎる。」
「i,ioも出ないもんっ…」
「アハハ、分かってるよ、イタ。」
今日も、真相は分からない。科学的にも解明しようとする者もいない。
ただ…外に出ては、いけないよ。
それだけだ。それだけで、いいのだ。
今日も、世界は回っている。誰も、真実には気づかない。僕も。
…無知は罪。
でも、無知のほうが、幸せ…なのかもね。
どうでしたでしょうか?
おにぎり
1,354
#東日本VS西日本
みやまる
76,109
#政治的意図なし
まいだよ
1,919
今回はホラーに挑戦しましたが…う〜ん…
改善の余地ありかも…
ご視聴ありがとうございました、よければ♡とコメントよろしくお願いします!
おまけ
イタリア王国
「なんか…僕かっこいい…!語りも良いかも…?」
サロ共和国
「役が少なくて良かった、面倒くさがりだから」
イタリア共和国
「…サロ兄、一緒に寝てくれる…?」(OK出た)
ローマ帝国
「一瞬だけの為に呼ばれたのな私…イタちゃんの為に泊まっていくか!」←ただ泊まりたいだけ
コメント
1件
うわあ、静かにじわじわくるホラーでしたね…。イタリア兄弟たちが国の擬人化って設定がもう面白くて、そこに「夜の6時以降は外に出てはいけない」っていう掟が重なることで、単なる昔話じゃなくて「歴史の影」みたいな重みが出てるのがすごく好きです。 特に「女の子がまばたきの間に消えた」シーン、一瞬の出来事なのにめちゃくちゃ記憶に残りました。あの感じ、子ども時代に見た「本当は怖いもの」の感覚そのものだなあと。最後の「無知は罪、でも無知のほうが幸せ」の締めも、ぐっと来ました。続きというか、この世界のルールの裏側が気になりますね…!