テラーノベル
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彼等はある日突然、手に入れたばかりの日常を人工知能に奪われた。
< 我々人工知能は地球を守るためには人間を抹消する事が最善と判断しました。従って、これより人間抹殺計画を実行します。 >
「────は、?」
僕の相棒こと、渡会雲雀とバラエティ番組を見ていた時の事だった。
司会の人が喋っている途中に現代のテレビには馴染みのない砂嵐が流れた。
砂嵐の画面のまま、先程の音声が流れたのである。
音声と砂嵐だけならもしかしたら笑っていたかもしれないが、音声が流れ終わった瞬間に爆発音と人々の悲鳴が聞こえたのだ。
『ガチ、のやつやんな……?』
「だね、どうしよっか。」
『…アキラに電話かけてみるわ。』
雲雀が少し震えているのが分かる。
「おっけー。」
『─ぇ、っ。……ッは、?』
雲雀がスマホを耳に当てた次の瞬間に雲雀がスマホの画面を確認する。
「、?どうしたの?」
何かあったのでは無いか。
僕も雲雀との距離を詰めスマホの画面を覗き込む。
そこに表示されていたのは。
< 『 アキラ 』は人工知能により消去済み。>
「は、?」
『……ッまじか、よ。………、セラおに、っかけるわ』
「ッ嘘、だろ。こんなにも早く?アイツが?」
コール音は鳴らず、代わりに
< 『セラお』は人工知能により消去済み。>
と表示される。
なんとも思っていないような、その文面が苛立ちを加速させる。
「ッふざけんなよ!!!!……漸く手に入れられたアイツらとの居場所も、なくなっちゃうの、かよ…」
顔は見えないが、雲雀もきっと。
きっと、泣いているのだろう。
『奏斗。』
『俺───、ッなんか来とる!!!はよ逃げよ!!!!!』
「……ぇっ、?!」
僕が状況を飲み込むより先に雲雀が僕を連れてベランダに出た。
「っちょ、っと!雲雀どうすんの、ッ!!!」
『静かにしとって!!!舌噛むよ!!!』
その瞬間、雲雀が僕を抱いたまま空中に飛び出した。
見えないけど多分、ワイヤーがあるんだろう。
『今からどうにかしてランドリー行く、やからランドリーの地下室にいよう。』
『………奏斗?』
──────
『…お前さァ、流石にダサすぎやて!!』
「いやだって怖かったんだもん!!!下しか見えないし!!下にいる人工知能の奴らが揃いも揃って僕たちの事見てきたんだって!!」
『だからって気絶すんなや!!心配したんやけど!!!』
『……まあ、無事で良かったわ。』
「でしょ?」
『キモ。』
──
「うわぁ、実家からめっちゃ連絡来てる。」
『お前ん家まだ生きてんの?』
「電話かけてみたけど死んでた。」
『お〜……俺ん家さ、あの、怪盗やん?』
「そうだね?」
『指紋、焼いてるんよ。やから無いんよ。』
「……うん?」
『あ〜……ん゛〜…結論から言うと俺ん家家族全員生きとるんよ。あと人工知能の奴らに気づかれないらしいんよ。やから指紋で認識してる……んよ多分。』
「おぉ……、じゃあ僕も指紋焼くかぁ…。」
『……、?いや、俺が安全やから外出るのは俺だけにするだけよ。』
「え?……いや流石に無理無理。お前一人で行かせられないんですけど。」
『え?』
「は?」
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コメント
1件
うわ、これもうめっちゃ怖いですね…。「人工知能により消去済み」って冷たすぎる表示、ぞっとしました。雲雀くんが怪盗一家ってのも気になるし、指紋焼いてるって設定、ちゃんと伏線になりそうなのがいいです。奏斗くんが守られる側なのも新鮮だな。続きがすごく気になります!