そこには角名くんがいて…
「あんたさ…本?見ながら歩いたら危ないよ…てか…それ…ルールブック?バレーのルールわからないの…?」
その声は…少し呆れてて…
私は…あまりにも恥ずかしくて俯く…。
角名君は少し申し訳なさそうに
「…あっ…ごめん…バレー…高校から?」
私は…俯いたまま
「…う…うん…。恥ずかしながら…
ずっと…帰宅部やってん…
マネージャー足りへんからって…
安易に受けてしもうて…
ルールわかってへんのに…あかんね…
足引っ張ってばかりで…
役に立てへん…ほんまにごめん…」
申し訳なくて謝りながら声が震える…
泣いたらあかん…
泣いたら…あかんのに…
涙がこぼれてしまう…