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そして、亮は、ホントに優しく気遣いながら、
「大丈夫?」と、優しく優しく舞を抱く
『あー舞〜可愛い〜色っぽい〜大好きだ〜』
「うん…」
『いつもの優しい亮だぁ〜』
そう思いながら、舞もキスをする
『好き、大好きなんだ、私…亮のことが…』
産後は、子どものことに手がかかり、
子どもが一番になるから、夫とのことは、
面倒くさくなる人が多いと聞く。
もちろん、子どもは可愛い〜まだまだ、育児も大変だし、時間にも気持ちにも余裕がない。
でも、我が子を愛し、忙しいはずなのに、一緒に育児をしてくれて、こんなに妻を愛してくれるなんて…
きっと、まだ恋してるからだ。
抱かれている時だけは、2人の世界。
ママだということを一瞬忘れさせてくれる。
他人に『夫が大好き』なんて言ったら、きっと、引かれる。
でも、私たち夫婦は、まだ恋人気分だから…
ようやく恋人気分になれたと思ったら、すぐに結婚したから、まだ、《《やっと》》恋人なんだ。
「舞、大丈夫?」
「うん、亮〜大好き♡」
「舞〜俺も大好きだよ♡」
きっと他の人には分からないだろう。
でも、亮が好き!愛してる。
そう思うと涙が流れた。
「舞?ホントに大丈夫か?」
「うん、嬉しいの」
「え?」
「亮が大好きだから…」
黙って、亮は抱きしめた。
「ありがとうな。俺も大好きだよ。」
『あー幸せだ』
また、優しくキスをして…
舞をくまなく愛した。
「舞〜嬉しいよ〜大好き♡」チュッ
「ふふ、亮ってあんまり、そんなこと言わなかったのに…イメージが変わった。」
「だって今は、言いたいもん!皆んなに言いたい!
舞が大好きだ!って…」
「ふふ、引かれるよ。」
「だよな〜今日会った、林さんがさあ、
可愛らしくて、綺麗な奥様ですね〜って褒めてたよ。」
「そうなんだ…」
『嬉しいけど、恥ずかしい』
「うん、だから、もうメロメロです!って言ったら、ご馳走様ですって言われたよ。」
「え、そんなこと言ったの?」
「だって、言いたくなったんだもん。」
「恥ずかしいよ。」
「事実だし…。まあ、つい言っちゃったんだよな、あそこで舞に会ったから…」
「ふふ、そうなんだ。」
「うん、だから、俺は、隠さない!誰にだって言う。」
「聞かれてもないのに、あんまり言ったら引かれるから…2人だけが分かってればいいから…」
「そう?」
「うん」
「舞〜」と、また髪を撫でながらニコニコ見つめる亮
黙って抱きつく舞
『あー可愛い〜う〜ん、この体勢じゃ抱きしめられないじゃん』
「舞〜大丈夫だった?」
「うん、大丈夫だよ。」
「ハア〜最高だったよ〜舞♡」
「ふふ」
「もう1回チューさせて」とキスをする
1回で終わるはずがない…
「1回じゃないじゃん!」
「う〜ん、もっとする〜♡」
「ふふ」
『また、全身にする気だろうか…』
「亮!」と、ガチッと亮のカラダをホールドした。
「あ!」と、一瞬止まったが…
また、顔に戻って来て
「幸せ♡」と…唇を奪い、加速しただけだった。
『あ〜ん、タフなのは、変わらないなぁ〜』
「舞〜愛してるよ♡」
『ダメだ!その言葉に弱い。もう好きにして〜』
と、されるがまま。
すると…
「舞ちゃ〜ん♡」と、何やらオネダリ顔
『仕方ない…虐めてやろう!』
と思った舞だったが…癒すことになったようだ。
『ハハ、喜んでるならいいか…』
2人のラブラブは、止まらない♡
舞は、亮に抱きついたまま、2人は、眠ってしまった。
朝方…
「ふぇっ、ふぇっ、あーー」と瞬くんが起きた。
舞は、全裸のまま…
「寒っ!」と、毛布に包まり、オッパイを吸わせる。
「舞ちゃん、風邪ひくよ!ふふ、イイ眺め…♡」と、ニヤニヤしてる亮
「もう、変態!」暖房の温度を上げて、
上から布団を掛けて、風邪をひかないように2人を包んだ。
「ありがとう」
「うん」
チュッ
「あ!もう〜」
「チャンス!」
「もう、何がチャンスよ。」
「だって、舞、オッパイあげてるから動けないもん。」
首を振って拒否する舞
顔を両手でガッチリ押さえられ、笑ってしまった。
笑ってる亮を見る
「子どもだね」
「ふふ〜観念しなさい!」
そして、また唇を奪われる
「だって、オッパイ瞬に取られたもん」
「やっぱり子ども…もう終わりよ。」
「は〜い!じゃあ、朝ご飯作ってくるね」
「ありがとう〜」
『良かった、今日、土曜日で…優しい旦那様で…』
ふたたび、愛が深まったような気がする!
亮が朝食を作ってくれた。
「うわ〜美味しそうだね〜ありがとう〜」
「いいえ、どういたしまして…美味しそうなクロワッサンを買って来てくれてたから、パン食にしたよ。」
「うんうん、昨日買ったの。
半生だから焼いたら、仕上がったでしょう。
美味しそう〜」
「うん、コレ半生タイプで便利だよね。焼き立てを味わえるね。」
「うん。大好き。亮、スクランブルエッグの火の入れ具合が絶妙だね。硬過ぎず、ドロドロ過ぎず、私これぐらいが一番好きなの〜」
「良かった。何度も作ってるからね。」
「上手過ぎるから、誰かに作ってあげてたのかなあ?とか勝手に思ってたのよ。」
「ううん、人に作ったのは、舞が初めてだよ。」
「嬉しい〜」
2人で一緒に食べた。
「あ〜美味しかった〜ごちそうさまでした〜」
「うん、良かった。」
瞬くんは、ゆりかごベッドに寝かせているから、
機嫌が良い。
2人で仲良く洗い物をする。
何気ない、こういう生活が好きだ。
「今日のご予定は?」と、行きたい場所を聞いてくれる亮
「今日は、仕事で行かないといけない所は、ないの?」
「うん、今日は、大丈夫だよ」
「良かった。じゃあ、瞬くんの物を買いたいから、
ショッピングモールへ行きたいなあ」
「はい、了解〜」
あの事故を目撃して以来、車の運転が怖い舞を、
休みの日は、車で買い物に連れて行ってくれる。
3月
4月になると、4ヶ月になる瞬くん。
春物の服などを用意したい。
ベビー服のショップで購入。
「舞も欲しい服があったら買えば?」
「うん」
そう言えば新しい洋服を買う暇もなくて、
買っていなかった。
「毎年、思うのよね。春って何を着てたっけ?って…」
「確かに…新しいの買おうよ。」
「うん」
そう言ってメンズとレディース両方置いてあるショップへ
舞の服を見てる亮
「舞こういうのは、どう?」と選んでくれる。
しかし、どうみてもお出かけ用のエレガントな物
「似合うかなぁ?」
「うん、似合う〜」
「でも、来て行く所がないし…普段着れる方がいいなぁ〜」
『そっか…妊婦になってから、最近どこへも連れて行ってあげられていない。』と思う亮
「こっちは、どう?パンツに合うし…」
「うん、良いと思うよ。」
お店のお姉さんが…
「パンツにも、スカートにも合わせ易いタイプです。今、履かれてる黒パンツにも合ってますね。」
「そうですね。じゃあコレにします。」と、柔らかスウェット素材で出来た肌触りのよいトップスを選んだ。
「ありがとうございます。」
「春用の薄いアウターも買ってもイイ?自転車だと少し肌寒いから…」
「うん、イイよ。」
「スプリングコートは?」
「それも、あまり着る機会がないかも…」
「こっちの方がラクそう。」と、マウンテンパーカを着て見る。
「お似合いです。ラクに着られますし、イイですよね。私も持ってます。」
「そうなんですね。ラクですよね〜」
『子どもが出来てから、舞の服装がガラッと変わったような気がする』と思う亮
『たまには、瞬を預けて、舞にオシャレさせてあげて2人で出かけたいなぁ〜』
そう思う亮だった。
「亮は、どれにする?」とメンズを見る
舞は、身長158㎝だが、亮は175㎝ある。
「ご主人様、背が高いので、丈の長いタイプの物もお似合いですよね。」
亮は、舞が買おうとしてる服装を見て
「これと同じような感じで…」と言った。
「かしこまりました。メンズでも、同じタイプのものがございます。」と、用意してくださった。
「色違いにする?」と舞が言うと…
「どうして?お揃いのにする。」と言う亮
『え?ペア!』
ちょっと、照れてる舞をよそに、亮は、お姉さんに、
舞と同じトップスとアウターを用意してもらい、満足気だ。
「全く同じの?」
「だめ?」
「ううん、イイけど…」
ちょっと驚いた。お揃いの服なんてイヤがると思っていたから…
亮は、普段スーツだし、部屋着は、ラフなスウェットが多い。そう言えば、亮も普段着が少ないなぁ〜
「あ、子ども服はないですか?」とお姉さんに聞いている。
「瞬くんの?」
「うん。」
「90㎝からになりますが…」
「ちょっと大きいけど、すぐに着れるよね。一緒に買おう!」と、瞬くん用のトップスも買ってくれた。
アウターは、サイズがなかったので諦めた。
「可愛い〜」
「じゃあ、コレで…」と、3人分買ってくれた亮。
「ありがとうございます。」
「ありがとね、亮。」
「ううん、久しぶりに俺も買えて嬉しい。お揃いの…ふふ」
「舞、トイレは?」
「あ、うん行って来る。」
瞬くんは、ベビーカーに乗せている。
亮は…舞がトイレに行ってる間に、もう一度
お店に戻った。
実は…
最初に見ていた、エレガントなブラウスと、スプリングコートも舞の為に購入したのだ。
『やっぱり、一緒にお出かけしたい!』と思ったからだ。
「素敵ですね。ありがとうございました。」
と、お店のお姉さん。
「ありがとう〜」
ちょうど、
舞がトイレから戻って来た。
「あれ?なんだか荷物増えてない?」
「あ、バレた?」
「え?何か買ったの?」
「うん、舞にプレゼント!」
「えー何?」
「帰ってからのお楽しみ〜」
亮は、1人ニヤニヤしていた。
でも、ホントはきちんと、お出かけする準備が整うまでは、渡したくないと思ったが…
また、疑われては、困るから帰ってすぐに話して渡そうと思った。
その他、紙おむつやウェットティッシュ、
ベビー用の消耗品を購入し、食料品を買って帰った。
「舞!」
「ん?」
「まだ、何も決まってないけど…春になったら、デートしよう!瞬を預けて2人で…」
「え?デート?大丈夫かなぁ?」
「大丈夫?」
「瞬くん母乳だし…私も胸が張ってくるかも…」
「あーそっかあー」
「あ、でも、搾乳して冷凍しておけば、大丈夫かなぁ?」
「そう?数時間なら預けられる?」
「うん、そうだね。」
「だったら…その時に…」と購入した服を渡す。
「え?ウソ〜コレを買いに又、戻ってくれたの?」
「うん。」
舞は、驚いている。
「ありがとう〜」ようやくニッコリ笑った。
「もう、こういう服を着る機会は、当分ないかも…って思ってたの。嬉しい〜!デートってどこ行くの?」
「まだ、何も決めていないから、舞、行きたいところある?」
「春ならやっぱり桜よね。」
「そうだな、桜の名所へ行こうか?」
「うん、嬉しい〜」
亮は、ニコニコしてる舞を見るのが大好きだ。
堂々と《《恋人》》だとは、言えなかったから、
ずっとデートらしいデートが出来なかった。
『《《恋人》》らしいこと、してあげられなかったからなぁ〜ようやく、デートが出来る。』
亮も楽しみだ。
そして、舞も『亮にも素敵な春服を買ってあげよう!』と思った。それを着てもらって、並んで手を繋いで歩きたい。
皆んなとは、順序が違うけど…
夫婦になってから、ようやく恋人気分を味わえる。
また、1つ楽しみが出来た。
亮の服を選んでいる時は、ずっと亮のことだけを
考えているから…幸せ♡と思う舞。
『夫婦なのに…おかしいかなぁ?
でも、私は、今とても幸せ。』
お互いがお互いを想い合い
ふたたび愛が深まっている、と思っている2人。