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⚠某実況者様の名前をお借りしています
ご本人様とは関係ないヨ
main:紫 sub:赤、緑 その他:水、青、黄(名前だけ)
何でもありの方だけどうぞ
きりやんは、いつも皆にキレてるけど実は優しい。絶対にからかわれるから、本人には言わないが。頭が良くていつも冷静に判断を下すことができて、俺たちの進む道の補強をしてくれているのはあいつだな。あいつの料理、美味いんだよな。
きんときは、医療系の担当をしている。手先が器用で、怪我した俺たちに優しく手当をしてくれる。時には戦場に立つこともあるが愛用している斧で、どんどん敵を薙ぎ倒していく。面倒見が良くて、なんだか保護者みたいだなw
シャークんは、いつも前線に立って皆のために戦っている。WT国で一番の強さを誇る、歴戦王と呼ばれる彼でも、根は真面目で毎日欠かさず訓練をしていたり、書類もしっかり終わらせる、意外と努力家なのだ。俺には到底真似できないな。
Broooockは、シャークんと同じ戦闘要員の一人だ。いつもふわふわしているが弓の扱いがとても上手く、WT国で二番目の強さを持っている。彼のおかげでいつでも基地内は暗くならないし、人をよく見ているから小さな変化にすぐ気付く。ふざけることも多いがな。
Nakamuは、俺たちが集まるきっかけをくれた、WT国の総統だ。カリスマ性があって俺たちを上手くまとめてくれる。やらかすことが多いが、いつも明るい雰囲気で皆を励ましてくれる、仲間想いなやつだ。ふざけているが、俺たちの大事なリーダーだ。
23時、誰もいない談話室の中で仲間のことを考える。
最近は戦争が終わったばかりで忙しくて、情報室に引きこもり誰とも顔を合わせていなかった。仕事が一段落ついたところで、寂しさからか自然に談話室に来ていたが、流石にこの時間は皆寝ていたか、自分一人の呼吸音だけが響く。
さっき考えていた仲間のこと。思い返すと感謝しか見つからない。でも、その中には、少しだけの憧れもあった。
俺は、きりやんのように人の前を歩けない。きんときのように面倒見がいいわけじゃないし、シャークんのように戦闘に優れているわけでもない。ぶるーくのように人を見ることも、なかむのように人をまとめる力も持っていない。
俺にできることは何だろうか。俺は皆の役に立てているのだろうか。嫌な考えがぐるぐると頭の中に渦巻いていく。
俺はもしかしたらこの軍には必要ないんじゃないか?あぁ、もしそうだったら、どうやって生きていけばいいんだろう。あいつらがいないと生きていけないなんて、俺はどれだけあいつらのことが好きなんだろうなw
俺が今、地面に立っているとしたら、あいつらはきっと星なんだろうな。優しく光って、俺には到底手の届かない場所にいるんだな。じゃあもう、最初から追いつくことなんてできなかったのか。
気付けば時計の針は12時を指していて、そろそろ部屋に戻ろうかと考える。椅子から立ち上がろうとしたとき、扉の開く音がした。
sha「お、スマイルじゃん」
br「えー珍しいね、こんな時間に談話室にいるとか」
そう言いながら部屋に入ってきたのは、シャークんとぶるーく
sm「お前らどうしたんだ?」
sha「夜の見回りだったんだよ。飲み物取りに来た」
sm「そうか」
sm「じゃあなんか入れてやろうか?」
sha「いいのか?じゃあ俺はコーヒーで」
br「じゃあ僕もコーヒーでいいや」
sm「わかった」
キッチンに立って、棚から3つのカップを取る。シャークんとぶるーくが駄弁っているのを聞きながら、コーヒーを入れる。ていうかコーヒー飲んで眠れなくならないのか。ぶるーくは寝そうだけど。
コーヒーの入ったカップを持って、二人のもとに戻る。
ん、と言って二人の前にカップを置く。ありがとう、という言葉に返事をしてから、自分の椅子に座る。
すると、ぶるーくが口を開いた。
br「それで、スマさん」
br「なにか話したいこと、ある?」
優しく微笑んで、そう聞いてくる。いつも通りにしていたつもりだが、どうやら勘の鋭い二人にはバレてしまっていたようだ。
sm「…なんでわかったんだ?」
少し動揺しているのを隠すように、表情は変えず、そう問うてみる。
sha「なんでって…」
br「スマさんが、迷子みたいな顔してたから」
sha「なんかに怯えてるような顔だった」
いつもならスラスラと言葉が出てくるのだが、なぜか、頭が働かない。
br「君の考えてること、聞かせてよ」
sha「聞くくらいなら、俺らにもできるからな」
別に、言ってもいいか。完全に思考を放棄して、窓の外をぼっと眺めながら、話し始める。
寂しかったことも、皆に憧れていたことも……密かに死にたいと思っていたことも。
二人はたまに相槌を打つだけで、俺の話を黙って聞いていた。話し終わって、しばらくの沈黙が流れる。
何秒か、何分か経った後に、ぶるーくが話し始める。
br「そっか、スマさんは一人になるのが怖かったんだね」
sm「…ひとりに、なるのが?」
br「うん。自分には何もないから、僕らに置いていかれるのが怖いと思っちゃったんだ」
そうか。ぶるーくの言葉がすとんと胸に落ちた気がした。
もともと遠いところにいたのだから、届かないのはしょうがないからと、諦めていた。でも、本当は、置いて行ってほしくなかったんだ。
あいつらのことを信頼しているから、仲間だと思っているから、どんなに諦めようとしても、まだ一緒にいたい、という感情を捨てきれなかった。
sha「大丈夫だ。俺らはスマイルを置いていったりしないぞ」
sha「大事な仲間なんだからな」
br「うんうん!スマさんがいないと、僕らワイテルズじゃないから」
疲れ切ったこころには優しすぎるその言葉に、目頭が熱くなる。
だんだん視界がぼやけていって、透き通った雫が頬を伝う。ごしごしと擦って止めようとするが、シャークんに腕を掴まれて、ぽたぽたと膝に涙が落ちて行く。
sha「今まで溜め込んでた分全部吐き出せ、そうやってまた自分を抑え込もうとするな」
その言葉にまた、涙が溢れ出す。ぶるーくに抱きつかれて、シャークんに頭を撫でられて、偉いね、とか、よく頑張ったな、と声をかけられて。そのままあたたかい体温に身を任せた。
泣きつかれたのか、もともと疲れていたのか寝てしまったスマイルに紫色の毛布をかけて、別のソファに寝転がる。
いつも、生意気で強気なスマイルが、そんなことを考えてるなんて思わなかった。
これは他の3人に報告だなー。もう数時間で、朝日が登って来るだろう。シャークんにおやすみ、と声をかけて、目を瞑る。
彼の言っていた言葉を思い出す。彼にだっていっぱい良いところがあって、彼にしかできないことだってある。
天と地の差、なんて言っていたけれど。小さな声で、眠っている彼に向けて呟く。
「君も同じ、ひとつだけの輝く星だよ」
明日には、元気になってるといいな!