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朝が来た。
兄と一緒に出かける用意はできている。
黒い服に白いスカート。
そしてパンプスを合わせた。
意外にも、この格好はおしゃれだと思った。
ちゃんとダイナマイトをいくつか仕掛けておいた。
大体は、床下にある。
バレないはずだ。
19時に設定をしてあるから、爆発するだろう。
ちゃんと母がいることを確認しておいた。
今は17時であと、2時間後だ。
兄とは一緒に欲しい物を選び合って、いろいろ楽しかった。
もう、その時には爆発のことなんて忘れていた。
18時45分。
あと15分すればつくだろう。
家が見えてくると、バンッと大きな音が聞こえた。
あっ、そうだ!
「ダイナマイト!」
そう叫んでしまった。
大丈夫。
爆発と同時に叫んだから。
それにみんな気づいてないみたい。
ホッとして胸を撫で下ろした私の耳に聞こえた一言があった。
「海がやっていたんだね。
全てこの騒動の犯人は海だったんだね。」
兄の声にそっくりだ。
サッと体の体温が下がる。
振り向くと、兄がいた。
「っ!違う!私じゃない!」
そう叫ぶと兄はがっかりとしたように肩を下げて笑った。
「なら、この人は?」
兄は野口さんを指していた。
彼女を捕らえたみたいだ。
「その人はっ、関係ないからっ!」
「ほら、犯人じゃん。」
「違うっ! 」
「なら、なんで関係ないって知ってんの?」
ぐっと言葉が喉に詰まる。
「どうして、母さんを?」
兄の目は悲しそうだった。
「だって、お兄ちゃんも嫌だったでしょ?」
それを聞くと兄は言葉を飲み込んだ。
図星のようだ。
「正直、嫌だったよ。
でもね?
母さんだったからこそ、できたこともあったんだよ?
勉強だって、普通は簡単に教えられない。
すぐに飲み込めたのは、母さんが元教師だったから。
違う?」
確かに母は教えるのはすぐにわかった。
でも、でも…
「違うことないよ。
でも、お母さんはッ!
やり過ぎなの! 」
「なら、そうやって言葉で出せばいいじゃん?」
「…そうだけど…」
兄は、家の方を向いて言った。
「なぁ、海。
人間ってのは元凶を倒してみんなを助けるよりな、人を攻撃せずに助けるほうがいいんだ。
それと、悔いのないように生きろ。」
そう言って、兄は微笑んだ。
「お前はまだ人を倒してみんなを助けた。
だから、まだ未熟者だ。」
そう言って私の髪をくしゃくしゃっと撫でた。
そして野口さんを抱えて、火の中に入っていった。
「待って!
お兄ちゃん!
死なないでっ!
死なないでよぉ!」
そう叫んでも、兄から返事は二度となかった。
あの爆発から、4ヶ月が経った。
母はその時は買い物へ行っていて、死なずに住んだそうだ。
死人は二人。
野口さんと、お兄ちゃん。
丸焦げになって発見された。
母は悔いがあったみたいだが、私は悔いはない。
だって、アドバイスをもらったのだから。
【悔いのないように生きろ】
わかったよ、お兄ちゃん。
お兄ちゃんに選んでもらった水色のペンダントを握る。
安心して、私は悔いのなく生きるから。
ども!作者です!
これにて、【不登校の兄と何もできなかった私】を完結とさせていただきます!
何か、質問とかあったら、コメントでぜひ!
読んでくださり、ありがとうございました!