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結局、ゲーセンに来てしまった。
この後の帰りに、二人は殺される。


そう思うと、全然楽しめない。


(そうだ、僕がお金を使わないでいれば…)


それなら二人は思う存分遊べて、帰りもタクシーを呼べる。


それから僕は、何となく二人の後ろを着いていくだけで遊びはしなかった。


途中で推しのフィギュアのクレーンゲームがあったけど、死ぬ気で我慢した。


(我慢我慢…)


呪文のように心の中で呟く。


好きなゲームにも、美味しそうなフードコートの匂いにも、どんな誘惑にも必死で耐えた。


そうこうしているうちに、地獄の2時間が終わった。


「うーん!大漁大漁!」


まるがクレーンゲームの景品が大量に入った袋を両手に持って嬉しそうにスキップする。


「まるほんとクレーンゲーム上手すぎでしょ…僕1個も取れて無いんだけど。」


みなが悔しそうに言う。


「て言うか外暗いね〜…」


「あ、僕タクシー呼ぶよ。」


そう言ってスマホを取り出す。


「え?!でもボク達もうお金ないよ?!」


「大丈夫、残ってるから。」


何となくドヤ顔をしながら財布を取り出して見せる。


「え?!悪いよ!!」


まるが困り顔で言う。


みなもお金が残っていないか財布を探っている。


「いいって、ほらもう来たよ!グズグズ言ってないで乗ろ!」


三人でタクシーに乗り込む。


「遊園地の近くまでお願いします。」


後ろの席でまるとみなが指相撲をしながら騒いでいる。


(この調子で行けば、二人を死なせずにすむ。僕もこの輪廻転生から抜け出せる。)


そう思うと、無邪気に遊ぶ二人が愛おしく思えてくる。


その瞬間、ふわっと席から体が浮いた。


「え?」


考える暇もなく僕達は車ごと地面に叩き付けられ、横から車が突っ込んで来た。


体が熱い。騒音が聞こえる。


10分ほど経ったところで救急車のサイレンが聞こえた。


でもきっともう助からない。


僕は二人の名前を呼ぶ前にそのまま意識を失ってしまった。


君が失くなる夢を見た

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